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公開番号
2025015018
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118071
出願日
2023-07-20
発明の名称
樹脂組成物
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】吸湿性が低く、かつ熱膨張係数の低い、電子機器用途として好適に使用し得る樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】表面処理剤で被覆処理したゼオライトとマトリックス樹脂を含有する樹脂組成物であって、ゲル分率80%以上に硬化させたときの吸水率が15%以下であり、かつゲル分率80%以上に硬化させたときの熱膨張係数が35ppm/K以下である樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
表面処理剤で被覆処理したゼオライトとマトリックス樹脂を含有する樹脂組成物であって、ゲル分率80%以上に硬化させたときの吸水率が15%以下であり、かつゲル分率80%以上に硬化させたときの平均熱膨張係数が35ppm/K以下である樹脂組成物。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記ゼオライトがCBUとしてd6rを有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ゼオライトが酸素8員環以下の構造である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ゼオライトがCHA型ゼオライトである、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記表面処理剤が、シランカップリング剤、エポキシ樹脂、及びポリビニルアルコール系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記マトリックス樹脂がエポキシ樹脂である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
樹脂組成物中のゼオライトの含有量が固形物換算で25質量%以上、90質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
樹脂組成物中のマトリックス樹脂の含有量が固形物換算で5質量%以上、50質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
アンダーフィル材用である、請求項1~8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂組成物に関し、詳しくは、アンダーフィル材として有用な液状樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
アンダーフィル材として用いられる液状封止剤は、注入性、接着性、硬化性、保存安定性等に優れ、かつ、ボイドが発生しないことが求められる。また、液状封止剤によって封止した部位が、耐湿性、耐サーマルサイクル性、耐リフロー、耐クラック性、耐反り性等に優れることが求められる。上記の要求を満足するため、アンダーフィル材として用いられる液状封止剤としては、エポキシ樹脂を主剤とするものが広く用いられている。
【0003】
また、液状封止剤によって封止した部位の耐湿性及び耐サーマルサイクル性、特に耐サーマルサイクル性を向上させるためには、シリカフィラーのような無機物質からなる充填材(以下、「無機フィラー」という。)を液状封止剤に用いることにより、エポキシ樹脂等の有機材料製の基板、及び半導体素子との熱膨張係数の差のコントロールや、バンプ電極を補強することが知られている(特許文献1)。
具体的には、特許文献1には、(A)エポキシ樹脂と、(B)平均分子量が200以上で、室温で液状の多官能脂肪族エポキシと、(C)100℃で固体の塩基性硬化剤と、(D)無機フィラーとを含むことを特徴とするフリップチップ型半導体装置用アンダーフィル材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-56070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シリカフィラーなどの無機フィラーを使用した液状封止剤は、熱膨張係数が十分に低くならず、耐サーマルサイクル性などの観点から、熱膨張係数をさらに低くすることが求められている。また、熱膨張係数が低い無機フィラーとしては、ゼオライトが知られているが、ゼオライトは吸湿性が高いために、アンダーフィル材等の電子機器用途には使用し辛い面がある。
そこで、本発明は、吸湿性が低く、かつ熱膨張係数の低い、電子機器用途として好適に使用し得る樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、表面処理剤で被覆処理したゼオライトとマトリックス樹脂を含有する樹脂組成物が上記課題を解決し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
【0007】
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1]表面処理剤で被覆処理したゼオライトとマトリックス樹脂を含有する樹脂組成物であって、ゲル分率80%以上に硬化させたときの吸水率が15%以下であり、かつゲル分率80%以上に硬化させたときの平均熱膨張係数が35ppm/K以下である樹脂組成物。
[2]前記ゼオライトがCBUとしてd6rを有する、上記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記ゼオライトが酸素8員環以下の構造である、上記[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記ゼオライトがCHA型ゼオライトである、上記[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]前記表面処理剤が、シランカップリング剤、エポキシ樹脂、及びポリビニルアルコール系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]前記マトリックス樹脂がエポキシ樹脂である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7]樹脂組成物中のゼオライトの含有量が固形物換算で25質量%以上、90質量%以下である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8]樹脂組成物中のマトリックス樹脂の含有量が固形物換算で5質量%以上、50質量%以下である、上記[1]~[7]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[9]アンダーフィル材用である、上記[1]~[8]のいずれかに記載の樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吸湿性が低く、かつ熱膨張係数の低い、電子機器用途として好適に使用し得る樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に限定されない。
【0010】
本発明の樹脂組成物は、表面処理剤で被覆処理したゼオライトとマトリックス樹脂を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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