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公開番号2024160366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-13
出願番号2024138942
出願日2024-08-20
発明の名称粘性組成物の製造方法
出願人住友精化株式会社
代理人
主分類C08L 33/02 20060101AFI20241106BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体の水への溶解性を改善できる、前記共重合体を含む粘性組成物の製造方法の提供。
【解決手段】(メタ)アクリル酸由来の構成単位を含む共重合体、界面活性剤及び水を含む粘性組成物を製造する方法であって、共重合体が以下の条件下で測定した周波数分散1rad/sでの貯蔵弾性率(G’)が10Pa以下である共重合体であり、界面活性剤の水溶液に前記共重合体を添加する工程を含む、製造方法。[測定条件:pH6.5~7.5の0.5質量%共重合体中和水溶液につき、液温25℃、レオメーターの周波数を1Hzに設定したひずみ分散での貯蔵弾性率の測定により、後の周波数分散でのひずみを0.1%または1%に決定し、当該ひずみの条件下で、角周波数0.1rad/sから300rad/sに変化させて得られた周波数分散での貯蔵弾性率の測定を行い、角周波数1rad/sでの貯蔵弾性率を求める。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)(メタ)アクリル酸由来の構成単位を含む共重合体
(b)界面活性剤
(c)水
を含む粘性組成物を製造する方法であって、
前記(a)共重合体が以下の条件下で測定した周波数分散1rad/sでの貯蔵弾性率(G’)が10Pa以下である、共重合体であり、
前記(b)と前記(c)の混合溶液に前記(a)共重合体を添加する工程を含むことを特徴とする、
製造方法。
[測定条件:上記(a)共重合体を中和水溶液の全量に基づいて0.5質量%含有するpH6.5~7.5の中和水溶液につき、液温25℃、レオメーターの周波数を1Hzに設定したひずみ分散での貯蔵弾性率の測定により、後の周波数分散でのひずみを0.1%または1%に決定し、当該ひずみの条件下で、角周波数0.1rad/sから300rad/sに変化させて得られた周波数分散での貯蔵弾性率の測定を行い、角周波数1rad/sでの貯蔵弾性率(G’)を求める。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体、界面活性剤、および水を含有する粘性組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体を含有する粘性組成物は化粧品や外用組成物等、様々な分野の製品として幅広く使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2007/055354号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特定の(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体は水への溶解性が悪く、当該共重合体を含む粘性組成物を調整する工程において、当該共重合体の溶解に長時間を要するという問題があった為、更なる改良が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
(a)(メタ)アクリル酸由来の構成単位を含む共重合体
(b)界面活性剤
(c)水
を含む粘性組成物を製造する方法であって、
前記(a)共重合体が以下の条件下で測定した周波数分散1rad/sでの貯蔵弾性率(G’)が10Pa以下である、共重合体であり、
前記(b)と前記(c)の混合溶液に前記(a)共重合体を添加する工程を含むことを特徴とする、
製造方法。
[測定条件:上記(a)共重合体を中和水溶液の全量に基づいて0.5質量%含有するpH6.5~7.5の中和水溶液につき、液温25℃、レオメーターの周波数を1Hzに設定したひずみ分散での貯蔵弾性率の測定により、後の周波数分散でのひずみを0.1%または1%に決定し、当該ひずみの条件下で、角周波数0.1rad/sから300rad/sに変化させて得られた周波数分散での貯蔵弾性率の測定を行い、角周波数1rad/sでの貯蔵弾性率(G’)を求める。]
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、特定の(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体を含む粘性組成物の製造方法であって、当該共重合体の水への溶解性を改善できる製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
共重合体((a)成分)を中和水溶液の全量に基づいて0.5質量%含有するpH6.5~7.5の中和水溶液につき、液温25℃、レオメーターの周波数を1Hzに設定したひずみ分散を示す。横軸はひずみの割合、縦軸は貯蔵弾性率(G’)である。なお、当該図は、共重合体((a)成分)の周波数分散1rad/sのG’値(貯蔵弾性率)を測定する際の条件として、ひずみ値として0.1%または1%のいずれを用いるかを決定するための概要を示す図である(実施例とは関係が無い概念図である。)。1Hzにおけるひずみ分散測定において得られた線形領域の範囲にひずみ1%を含んでいれば1%、ひずみ0.1%を含んでおり1%は含んでいなければ0.1%、を選択することを示す。
共重合体((a)成分)を中和水溶液の全量に基づいて0.5質量%含有するpH6.5~7.5の中和水溶液につき、液温25℃、レオメーターの周波数を1Hzに設定したひずみ分散におけるひずみが0.1%、または1%の条件下で、角周波数0.1rad/sから300rad/sに変化させて得られた周波数分散を示す。横軸は角周波数、縦軸は貯蔵弾性率(G’)である。なお、当該図は、実施例とは関係が無い概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は(メタ)アクリル酸由来の構成単位を含む特定の共重合体、界面活性剤、および水を含む粘性組成物の製造方法であって、界面活性剤と水の混合溶液に前記共重合体を添加する工程を含むことを特徴とする方法である。
【0009】
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル、および/またはメタクリルを意味する。(メタ)アクリル酸として、アクリル酸、およびメタクリル酸のいずれか一方を単独で、またはこれらの双方を組み合わせて用いることができる。
【0010】
(a)共重合体は、(I)(メタ)アクリル酸由来の構成単位、(II)エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物由来の構成単位、および(III)アルキル基の炭素数が10~30である(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構成単位、を含む共重合体である。
(【0011】以降は省略されています)

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