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公開番号2024127028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035857
出願日2023-03-08
発明の名称液状ポリオレフィン組成物
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類C08L 23/26 20060101AFI20240912BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低誘電特性、及び密着性に優れる硬化物を与える液状ポリオレフィン組成物と、当該液状ポリオレフィン組成物の硬化物と、当該硬化物からなるフィルムとを提供すること。
【解決手段】変性ポリオレフィン(A)と、硬化剤(B)と、開始剤(C)と、有機溶媒(S)とを含む液状ポリオレフィン組成物において、変性ポリオレフィン(A)として、極性基を有する単量体により変性された鎖状ポリオレフィンを用い、硬化剤(B)の含有量を、変性ポリオレフィン(A)100質量部に対して、20~90質量部とし、開始剤(C)の含有量を、変性ポリオレフィン(A)100質量部に対して、0.5~3.0質量部とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
変性ポリオレフィン(A)と、硬化剤(B)と、開始剤(C)と、有機溶媒(S)とを含み、
変性ポリオレフィン(A)が、極性基を有する単量体により変性された鎖状ポリオレフィンであり、
硬化剤(B)の含有量が、変性ポリオレフィン(A)100質量部に対して、20~90質量部であり、
開始剤(C)の含有量が、変性ポリオレフィン(A)100質量部に対して、0.5~3.0質量部である、液状ポリオレフィン組成物。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
硬化剤(B)が芳香族ポリエーテル構造を含有することを特徴とする、請求項1に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項3】
有機溶媒(S)が、炭化水素系溶媒、及び/又はエーテル系溶媒を含む、請求項1に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項4】
液状ポリオレフィン組成物の質量に対する、液状ポリオレフィン組成物に含まれる有機溶媒(S)以外の成分の質量の比率が、3~40質量%である、請求項1に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項5】
硬化剤(B)が、アリル基、(メタ)アクリロイル基及びマレイミド基からなる群より選択される基を2つ以上有する、請求項1に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項6】
開始剤(C)の10時間半減期温度が100℃以上である、請求項1に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項7】
開始剤(C)の10時間半減期温度が、有機溶媒(S)の大気圧下での沸点よりも高い、請求項6に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項8】
変性ポリオレフィン(A)の、極性基を有する単量体による変性量が、0.05~1.50質量%である、請求項1に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項9】
変性ポリオレフィン(A)が、極性基を有する単量体により変性されたポリメチルペンテンを含む、請求項8に記載の液状ポリオレフィン組成物。
【請求項10】
液状ポリオレフィン組成物に含まれる樹脂成分の全質量に対する、変性ポリオレフィン(A)の質量の比率が、50質量%以上である、請求項1に記載の液状ポリオレフィン組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液状ポリオレフィン組成物と、当該液状ポリオレフィン組成物の硬化物と、当該硬化物からなるフィルムと、当該フィルムの製造方法とに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等の通信機器や、次世代テレビ等の電子機器において、大容量のデータを高速に送受信することが要求されている。これに伴い、電気信号の高周波数化が進んでいる。具体的には、無線通信分野では、2020年頃に、第5世代移動通信システム(5G)の導入が見込まれる。第5世代移動通信システムの導入に際して、10GHz以上の高周波数帯域の使用が検討されている。
【0003】
しかしながら、使用される信号の周波数が高くなるに伴い、情報の誤認識を招きうる出力信号の品質低下、すなわち、伝送損失が大きくなる。この伝送損失は、導体に起因する導体損失と、電子機器や通信機器における基板等の電気電子部品を構成する絶縁用の樹脂に起因する誘電損失とからなるが、導体損失は使用する周波数の0.5乗、誘電損失は周波数の1乗に比例するため、高周波帯、とりわけGHz帯においては、この誘電損失による影響が非常に大きくなる。
【0004】
このため、伝送損失を低減するために、誘電損失に係る因子である比誘電率と、誘電正接とが低い低誘電材料が求められている。このような事情から、高周波数帯域で使用され得る低誘電材料として、例えば、低誘電損失及び低誘電正接等の電気特性に優れたポリオレフィンを含む組成物の使用が検討されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-245305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
低誘電特性に優れる材料の好ましい用途としては、フレキシブルプリント配線板が挙げられる。フレキシブルプリント配線板において、低誘電特性を有する材料は、通常、フィルムとして使用される。
【0007】
また、フレキシブルプリント配線板は、通常、銅箔を張り合わせて使用されることが多い。このため、銅箔との高い密着性が求められる。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであって、低誘電特性、及び密着性に優れる硬化物を与える液状ポリオレフィン組成物と、当該液状ポリオレフィン組成物の硬化物と、当該硬化物からなるフィルムとを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の(1)~(14)を提供する。
【0010】
(1).変性ポリオレフィン(A)と、硬化剤(B)と、開始剤(C)と、有機溶媒(S)とを含み、
変性ポリオレフィン(A)が、極性基を有する単量体により変性された鎖状ポリオレフィンであり、
硬化剤(B)の含有量が、変性ポリオレフィン(A)100質量部に対して、20~90質量部であり、
開始剤(C)の含有量が、変性ポリオレフィン(A)100質量部に対して、0.5~3.0質量部である、液状ポリオレフィン組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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