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公開番号
2025098860
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023215269
出願日
2023-12-20
発明の名称
カテーテルハンドルおよびそれを備えたカテーテル
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
A61M
25/092 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】両端部がチューブに配置され、中間部がハンドル内に反転して配置された線状部材を備えたカテーテルハンドルであって、線状部材の撓みが抑えられたカテーテルハンドルを提供する。
【解決手段】ハンドル本体2に配置され、軸方向に変位可能なスライダー4と、第1部分6Aと第2部分6Bがチューブ22に配置され、これらの間の中間部分6Cがハンドル本体2に配置された線状部材6と、線状部材6の中間部分6Cが当接した反転ガイド7と、線状部材6が挿通され軸方向に伸張可能な筒状弾性体10とを備え、反転ガイド7との当接部分より第1部分6A側で線状部材6がスライダー4に固定され、線状部材6は第1固定部11と第2固定部12で筒状弾性体10に固定され、筒状弾性体10の非伸張状態で、線状部材6の第1固定部11と第2固定部12の間の長さが筒状弾性体10の第1固定部11と第2固定部12の間の長さよりも長いカテーテルハンドル1。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、
近位側から遠位側に軸方向に延びる内腔を有するハンドル本体と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記軸方向に延び、前記ハンドル本体に固定されたシャフトと、
前記シャフトの外側に配置され、らせん状に延びる第1係合部を外面に有しており、前記シャフトに沿って前記軸方向に変位可能に設けられたスライダーと、
前記軸方向に延びる回転軸を有し、前記ハンドル本体に対して回転可能に設けられた回転ノブであって、前記軸方向に延びる内腔を有し、前記スライダーの前記第1係合部に係合する第2係合部を内面に有する回転ノブと、
第1端と第2端を有し、前記第1端を含む第1部分と前記第2端を含む第2部分と前記第1部分と前記第2部分の間の中間部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分が前記チューブの内腔に配置され、前記中間部分が前記ハンドル本体の内腔に配置された線状部材と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記線状部材の前記中間部分の少なくとも一部が当接した反転ガイドと、
前記線状部材の一部が挿通され、前記軸方向に伸張可能な筒状弾性体とを備え、
前記線状部材は、前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分が、前記スライダーに固定されており、
前記線状部材の前記筒状弾性体に挿通された部分は、第1固定部と第2固定部を含む複数箇所で前記筒状弾性体に固定されており、
前記筒状弾性体の非伸張状態で、前記線状部材の前記第1固定部と前記第2固定部の間の長さは、前記筒状弾性体の前記第1固定部と前記第2固定部の間の長さよりも長いカテーテルハンドル。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記筒状弾性体は、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第2端側の部分に設けられている請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項3】
前記筒状弾性体は、前記スライダーよりも近位側または遠位側のいずれか一方に設けられている請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項4】
前記筒状弾性体は、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分であって前記スライダーとの固定部よりも遠位側に設けられている請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項5】
前記筒状弾性体は、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分であって前記スライダーとの固定部よりも遠位側に設けられている請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項6】
前記スライダーが最も遠位側に変位した状態と最も近位側に変位した状態の間の中間状態において、前記筒状弾性体は伸張状態にある請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項7】
前記筒状弾性体はゴムチューブである請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のカテーテルハンドルと、
前記カテーテルハンドルの遠位側に設けられたチューブとを有するカテーテル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルに用いられるハンドルと、それを備えたカテーテルに関するものである。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
カテーテルは、通常、血管や消化管や尿管などの体腔に挿入するためのチューブと、チューブの近位側に設けられたハンドルとから構成されている。カテーテルには、手元側のハンドルを操作してチューブの遠位端部を屈曲できるように構成されたものが知られている。このようなカテーテルは、チューブの内腔にワイヤが配され、ワイヤの遠位端部がチューブの遠位端部に固定され、ワイヤの近位端部がハンドルに接続され、ハンドルを操作することによりチューブの遠位端部を屈曲できるようになっている。例えば、チューブの内腔にワイヤが2本配されたカテーテルでは、ハンドルを操作することにより、2本のワイヤの一方を近位側に引っ張ることでチューブの遠位端部を一方側に屈曲させ、他方を引っ張ることでチューブの遠位端部を他方側に屈曲させることができる。
【0003】
このようなカテーテルハンドルとして、特許文献1には、カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、ハンドル本体と、ハンドル本体の内腔に配置され、らせん状に延びる第1係合部を外面に有し、軸方向に変位可能に設けられたスライダーと、ハンドル本体に対して前記軸方向を中心として回転可能に設けられ、前記スライダーの第1係合部に係合する第2係合部を内面に有する回転ノブと、第1部分と第2部分とこれらの間の中間部分とを有し、第1部分と第2部分がチューブの内腔に配置され、中間部分がハンドル本体の内腔に配置された線状部材と、線状部材の中間部分が当接した反転ガイドとを備え、反転ガイドとの当接部分より第1部分側で線状部材がスライダーに固定されているカテーテルハンドルが開示されている。特許文献1に開示されたカテーテルハンドルは、線状部材の第1部分と第2部分がチューブの内腔に配置され、チューブの遠位端部を操作するワイヤとして機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/112412号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたカテーテルハンドルは、回転ノブを回転させることにより、ハンドル内に設けられたスライダーが軸方向に変位し、それに伴いスライダーに固定された線状部材が軸方向に変位し、カテーテルハンドルの遠位側に設けられたチューブの遠位端部を屈曲させたりすることができる。この際、線状部材がハンドルの内部においてできるだけ撓まないことが望ましく、これによりハンドルの操作性を高めることができる。
【0006】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1部分と第2部分とこれらの間の中間部分を有し、第1部分と第2部分がチューブの内腔に配置され、中間部分がハンドルの内部に反転して配置された線状部材を備えたカテーテルハンドルであって、ハンドルの内部において線状部材の撓みが抑えられたカテーテルハンドルと、それを備えたカテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決することができた本発明のカテーテルハンドルおよび当該カテーテルハンドルを備えたカテーテルは、下記の通りである。
[1] カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、
近位側から遠位側に軸方向に延びる内腔を有するハンドル本体と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記軸方向に延び、前記ハンドル本体に固定されたシャフトと、
前記シャフトの外側に配置され、らせん状に延びる第1係合部を外面に有しており、前記シャフトに沿って前記軸方向に変位可能に設けられたスライダーと、
前記軸方向に延びる回転軸を有し、前記ハンドル本体に対して回転可能に設けられた回転ノブであって、前記軸方向に延びる内腔を有し、前記スライダーの前記第1係合部に係合する第2係合部を内面に有する回転ノブと、
第1端と第2端を有し、前記第1端を含む第1部分と前記第2端を含む第2部分と前記第1部分と前記第2部分の間の中間部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分が前記チューブの内腔に配置され、前記中間部分が前記ハンドル本体の内腔に配置された線状部材と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記線状部材の前記中間部分の少なくとも一部が当接した反転ガイドと、
前記線状部材の一部が挿通され、前記軸方向に伸張可能な筒状弾性体とを備え、
前記線状部材は、前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分が、前記スライダーに固定されており、
前記線状部材の前記筒状弾性体に挿通された部分は、第1固定部と第2固定部を含む複数箇所で前記筒状弾性体に固定されており、
前記筒状弾性体の非伸張状態で、前記線状部材の前記第1固定部と前記第2固定部の間の長さは、前記筒状弾性体の前記第1固定部と前記第2固定部の間の長さよりも長いカテーテルハンドル。
[2] 前記筒状弾性体は、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第2端側の部分に設けられている[1]に記載のカテーテルハンドル。
[3] 前記筒状弾性体は、前記スライダーよりも近位側または遠位側のいずれか一方に設けられている[2]に記載のカテーテルハンドル。
[4] 前記筒状弾性体は、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分であって前記スライダーとの固定部よりも遠位側に設けられている[1]に記載のカテーテルハンドル。
[5] 前記筒状弾性体は、前記線状部材の前記反転ガイドとの当接部分より前記第1端側の部分であって前記スライダーとの固定部よりも遠位側に設けられている[2]または[3]に記載のカテーテルハンドル。
[6] 前記スライダーが最も遠位側に変位した状態と最も近位側に変位した状態の間の中間状態において、前記筒状弾性体は伸張状態にある[1]~[5]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[7] 前記筒状弾性体はゴムチューブである[1]~[6]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[8] [1]~[7]のいずれかに記載のカテーテルハンドルと、前記カテーテルハンドルの遠位側に設けられたチューブとを有するカテーテル。
【発明の効果】
【0008】
本発明のカテーテルハンドルおよびカテーテルは、第1部分と第2部分とこれらの間の中間部分を有し、第1部分と第2部分がチューブの内腔に配置され、中間部分がハンドルの内部において反転するように配置された線状部材を備えており、線状部材の一部が軸方向に伸張可能な筒状弾性体に挿通され、第1固定部と第2固定部を含む複数箇所で筒状弾性体に固定されている。そして、筒状弾性体の非伸張状態で、線状部材の第1固定部と第2固定部の間の長さが、筒状弾性体の第1固定部と第2固定部の間の長さよりも長くなっている。そのため、線状部材に撓みが生じても、伸張状態の筒状弾性体が収縮することにより線状部材の撓みを低減することができる。これにより、カテーテルハンドルの遠位側に設けられたチューブを反応性良く操作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
カテーテルハンドルを備えたカテーテルの全体図を表す。
図1に示したカテーテルに設けられたカテーテルハンドルの内部構造の平面図の一例を表す。
図2に示したカテーテルハンドルの内部構造であって、スライダーを軸方向に沿って一部切除した平面図を表す。
図2に示したカテーテルハンドルの内部構造からスライダーとシャフトを除いた平面図を表す。
図3に示したカテーテルハンドルにおいて、スライダーを最も遠位側に変位させた状態の平面図を表す。
図3に示したカテーテルハンドルにおいて、スライダーを最も近位側に変位させた状態であって、線状部材が撓んだ状態の平面図を表す。
図6に示したカテーテルハンドルにおいて、線状部材の撓みが解消した状態の平面図を表す。
線状部材が挿通された筒状弾性体の拡大図であって、伸張状態と非伸張状態の筒状弾性体をそれぞれ表す。
図2に示したカテーテルハンドルのIX-IX断面図を表す。
図1に示したカテーテルに設けられたカテーテルハンドルの内部構造の平面図の他の例を表す。
図10に示したカテーテルハンドルの内部構造であって、スライダーを軸方向に沿って一部切除した平面図を表す。
図11に示したカテーテルハンドルにおいて、スライダーを最も近位側に変位させた状態の平面図を表す。
図11に示したカテーテルハンドルにおいて、スライダーを最も遠位側に変位させた状態であって、線状部材が撓んだ状態の平面図を表す。
図13に示したカテーテルハンドルにおいて、線状部材の撓みが解消した状態の平面図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、下記実施の形態に基づき本発明のカテーテルハンドルと当該ハンドルを備えたカテーテルを具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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