TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024123374
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023030719
出願日
2023-03-01
発明の名称
フィルム
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20240905BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
複屈折率、紫外線透過率が低く透明性および靭性が良好な脂肪族ポリエステル樹脂組成物およびアクリル樹脂組成物を含むフィルムを提供する。
【解決手段】
脂肪族ポリエステル樹脂組成物Aとアクリル樹脂組成物Bを含み、ヘイズが3%以下であり、フィルム重量に対する窒素(N)原子含有量(NA)が50ppm以上20000ppm以下であるフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
脂肪族ポリエステル樹脂組成物Aとアクリル樹脂組成物Bを含み、ヘイズが3%以下であり、フィルム重量に対する窒素(N)原子含有量(NA)が50ppm以上20000ppm以下であるフィルム。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
380nmにおける光線透過率が30%以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
脂肪族ポリエステル樹脂組成物Aがポリ乳酸である請求項1に記載のフィルム。
【請求項4】
アクリル樹脂組成物Bがポリ(メタ)アクリレート系樹脂である請求項1に記載のフィルム。
【請求項5】
脂肪族ポリエステル樹脂組成物Aとアクリル樹脂組成物Bの重量比(W
A
:W
B
単位:重量%)が、W
A
:W
B
=25:75~75:25である請求項1に記載のフィルム。
【請求項6】
アクリル樹脂組成物Bの重量比(W
B
)に対するN原子含有量の比(NA/W
B
)が5ppm以上350ppm以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項7】
示査走査熱量計測定において試料を300℃で5分溶融後、30℃まで40℃/分で冷却し、30℃で5分保持した後、引き続き20℃/分で昇温した際(2nd Run)のガラス転移温度が1つである請求項1に記載のフィルム。
【請求項8】
厚みが10μm以上100μm以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項9】
二軸延伸フィルムである請求項1に記載のフィルム。
【請求項10】
フィルムの耐折れ回数が100回以上である請求項1に記載のフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、脂肪族ポリエステル樹脂組成物とアクリル樹脂組成物を用いたフィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステル樹脂は、機械特性、熱特性、耐薬品性、電気特性、成形性に優れ、様々な用途に用いられている。これらのポリエステル樹脂において、特に近年、フラットパネルディスプレイやタッチパネル分野において偏光板保護フィルム(偏光子保護部材)や円偏光板位相差フィルム(円偏光板部材)、透明導電フィルムなど各種光学用フィルムの需要が高まっている。その中でも、偏光板保護フィルム用途では、低コスト化を目的として従来のTAC(トリアセチルセルロース)フィルムから二軸配向ポリエステルフィルムへの置き換えが盛んに検討されている。しかしながら二軸配向ポリエステルフィルムは延伸時のポリエステルの配向に起因する複屈折が発生し、液晶ディスプレイとして組み立てた際に発生する干渉色を十分に制御できておらず、画面表示をした際の品位が低下する。そのため、二軸配向ポリエステルフィルムおよびこれに用いるポリエステル樹脂は画面表示をした際の品位の観点からは、複屈折を低減することが好ましい。複屈折を低減する方法としては、延伸しないまたはわずかに延伸して結晶性や配向性を低下させる方法があるが、このような方法で結晶性を低下させたポリエステルは加熱工程において熱結晶化により白化するため透明性が不十分であり、配向性を低下させると加熱工程などでフィルム変形などが発生し、偏光子保護フィルムなどの低複屈折が必要とされる用途での適用は困難であった。
【0003】
これに対して、正負逆符号の複屈折を有する樹脂を複合化することにより、すなわち、正の複屈折を有するポリエステル樹脂に対して、負の複屈折を有する樹脂を複合化することにより、分子配向が凍結残留しても原理的に複屈折を低減可能であり、以下のような提案がなされている。
【0004】
特許文献1は、芳香族ポリエステルとスチレン系重合体とをブロック共重合化することによって、透明で低複屈折な成形物が得られることを開示している。
【0005】
特許文献2は、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂およびポリ乳酸系樹脂を配合することによって、透明で低複屈折なフィルムが得られることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-178119号公報
特開2008-15408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、ブロック共重合体が相分離構造を形成するため、透明性が十分ではなく、光学用途の応用が困難であった。
【0008】
特許文献2では、紫外線透過率が高いために、ディスプレイ用途として用いた際に偏光子などの他の部材の劣化が生じやすいため、光学用途の応用が困難であった。
【0009】
以上のように、従来技術では、複屈折率、紫外線透過率が低く、透明性、機械特性を兼備した正の複屈折を有する樹脂と負の複屈折を有する樹脂からなる光学樹脂材料を得ることは困難であった。
【0010】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を克服して、脂肪族ポリエステル樹脂組成物およびアクリル樹脂組成物を含む樹脂組成物からなる複屈折率、紫外線透過率が低く、透明性、靱性が良好であるフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
射出成形体
8日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
15日前
東ソー株式会社
ブロー成形体
15日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
1日前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
2日前
オムロン株式会社
電子部品
1か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
23日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
12日前
NOK株式会社
EPDM組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
2か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
2日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
15日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
15日前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
1か月前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
1か月前
国立大学法人信州大学
ポリマー
2か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
23日前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
23日前
東ソー株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物
2か月前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
23日前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
25日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
2日前
東ソー株式会社
ガスバリア性を有する樹脂組成物
2か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
学校法人 関西大学
光学材料
2か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
24日前
続きを見る
他の特許を見る