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公開番号2024118775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025254
出願日2023-02-21
発明の名称ゴム組成物
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240826BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 特に耐破壊特性およびウェットグリップ性、そのバランスに優れ、タイヤのトレッド用や靴底用として適した特性を有する新規なゴム組成物及びそれを構成材とするタイヤ、靴底、靴等を提供するものである。
【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部に対し、少なくとも亜鉛化合物を亜鉛換算含有量Zとして2~10重量部、及び、臭素価Yが亜鉛換算含有量Zとの関係において60≦Z×Y≦300を満足する炭化水素樹脂5~50重量部を含むゴム組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100重量部に対し、少なくとも亜鉛化合物を亜鉛換算含有量Zとして2~10重量部、及び、JIS K2605に準拠して測定した臭素価Y(gBr2/100g)が亜鉛換算含有量Zとの関係において60≦Z×Y≦300を満足する炭化水素樹脂5~50重量部を含むことを特徴とするゴム組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
亜鉛化合物が、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛及びカルボン酸亜鉛塩からなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
炭化水素樹脂が、脂肪族石油樹脂、脂肪族-脂環族石油樹脂、芳香族石油樹脂、脂肪族-芳香族石油樹脂、芳香族-脂環族石油樹脂及び脂肪族-脂環族-芳香族石油樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項4】
炭化水素樹脂が、臭素価10~80gBr2/100gの炭化水素樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項5】
ジエン系ゴム100重量部に対し、更にシリカ20~150重量部、ステアリン酸0.5~8重量部、硫黄0.1~5重量部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項6】
タイヤ用であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項7】
靴底用であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムに特定量の亜鉛化合物および炭化水素樹脂を含む新規なゴム組成物に関するものであり、特に耐破壊特性およびウェットグリップ性に優れ、タイヤのトレッド用や靴底用として適した特性を有する新規なゴム組成物及びそれを構成材とするタイヤ、靴底、靴等の提供に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車の高性能化、高機能化に伴い、タイヤ性能への要求が高まっている。例えば、相反関係にあるウェットグリップ性、転がり抵抗性を向上したタイヤが求められている。また、駆動用バッテリーを搭載した電気自動車やプラグインハイブリッド車等は、車両重量の増加に伴い、タイヤに掛かる負荷が増加するため、耐久性を向上したタイヤが求められている。従来より、タイヤのウェットグリップ性および転がり抵抗性を改善するため、ゴムにシリカを配合する技術や、転がり抵抗および耐摩耗性を改善するため、末端にシリカと親和性の高い、または化学結合し得る官能基を導入した末端変性ゴムを使用する技術が利用されている。
【0003】
また、靴においても、快適性や耐久性に加えて、乾燥した地面、雨天により水で濡れた地面等の様々な環境下において、高いグリップ性を発現することが求められている。
【0004】
タイヤの機械特性の向上や未加硫のゴム組成物の良好な粘着性を付与することを目的に、ゴムに脂肪族/芳香族共重合樹脂を配合すること(例えば特許文献1参照)が提案されている。
【0005】
また、乾燥路面、湿潤路面の両方で高い制御性能を有することを目的に、天然ゴムを70質量%以上含むゴム成分に対して、C5系樹脂、C5/C9系樹脂、C9系樹脂などの熱可塑性樹脂を配合すること(例えば特許文献2参照)が提案されている。
【0006】
一方、靴のグリップ性を向上させる方法として、例えば、天然ゴム及び臭素化ブチルゴムに対し、テルペン樹脂を配合すること(例えば特許文献3参照)、さらに、ニトリル-ブタジエンゴムに対し、Tgが20℃より高い炭化水素樹脂、及びTgが-20℃より低いオイルを特定量配合することで、液体(水、油、脂肪、血液、石鹸等)で濡れた床上でのグリップ性を担保すること(例えば、特許文献4参照)、等の提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5309529号
特許第6346325号
特開2019-166317号公報
特許第6102008号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に提案の方法においては、機械特性の改良効果が十分ではなく、特許文献2~4に提案の方法においては、ゴム成分にC5系樹脂、C5/C9系樹脂、C9系樹脂、テルペン樹脂などの炭化水素樹脂を用いることで、グリップ性は改善するものの、ゴムの強度や伸び(耐破壊特性)の効果については検討されていない。
【0009】
そこで、本発明は、従来技術の課題を解決し、ウェットグリップ性と耐破壊特性を同時に改善する新規なゴム組成物及びそれを構成材とするタイヤ、靴底、靴等を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、ゴム成分に対し、少なくとも亜鉛化合物および特定の炭化水素樹脂を特定の割合で含むゴム組成物が、特に優れたグリップ性および耐破壊特性を発揮することを見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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