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公開番号2024106325
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2024007279
出願日2024-01-22
発明の名称ブロックポリマー
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08G 81/00 20060101AFI20240731BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、色相に優れるブロックポリマーを提供することを目的とする。
【解決手段】炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)の分子末端に(メタ)アクリル酸(エステル)(γ0)が付加した変性ポリオレフィン(Aγ0)由来のブロックと、親水性ポリマー(B)由来のブロックとを構成単位とするブロックポリマー(X);ブロックポリマー(X)と、熱可塑性樹脂(E)とを含有してなる熱可塑性樹脂組成物(Y)。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)の分子末端に(メタ)アクリル酸(エステル)(γ0)が付加した変性ポリオレフィン(Aγ0)由来のブロックと、親水性ポリマー(B)由来のブロックとを構成単位とするブロックポリマー(X)。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)が、炭素数1,000当たり0.5~20個の炭素-炭素二重結合を有する請求項1記載のブロックポリマー(X)。
【請求項3】
前記親水性ポリマー(B)が、ポリエーテル(B1)である請求項1記載のブロックポリマー(X)。
【請求項4】
前記変性ポリオレフィン(Aγ0)と親水性ポリマー(B)との重量比[(Aγ0)/(B)]が10/90~80/20である請求項1記載のブロックポリマー(X)。
【請求項5】
数平均分子量が、5,000~200,000である請求項1記載のブロックポリマー(X)。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか記載のブロックポリマー(X)と、熱可塑性樹脂(E)とを含有してなる熱可塑性樹脂組成物(Y)。
【請求項7】
前記ブロックポリマー(X)と、熱可塑性樹脂(E)との重量比[(X)/(E)]が、0.1/99.9~40/60である請求項6記載の熱可塑性樹脂組成物(Y)。
【請求項8】
請求項6記載の熱可塑性樹脂組成物(Y)を成形してなる成形品(Z)。
【請求項9】
炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)の分子末端に(メタ)アクリル酸(エステル)(γ0)が付加した変性ポリオレフィン(Aγ0)と、親水性ポリマー(B)とを反応する工程を含む請求項1~5のいずれか記載のブロックポリマー(X)の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックポリマーに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン樹脂は成形性、剛性、電気絶縁性等に優れ、また安価であることから、フィルム、繊維、その他さまざまな形状の成形品として幅広く汎用的に使用されている。また、ポリオレフィン樹脂向けに種々の改質剤の開発が行われており、例えば、ブロックポリマーを帯電防止剤として使用することが提案されている。(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-278985号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の技術であっても、ポリマーが黄色~茶色の色相を有する傾向があり、これが成形品の色相に影響するため、その改良が求められていた。本発明は、色相に優れるブロックポリマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)の分子末端に(メタ)アクリル酸(エステル)(γ0)が付加した変性ポリオレフィン(Aγ0)由来のブロックと、親水性ポリマー(B)由来のブロックとを構成単位とするブロックポリマー(X)である。
【発明の効果】
【0006】
本発明のブロックポリマー(X)は以下の効果を奏する。
(1)色相に優れる。
(2)熱可塑性樹脂組成物(Y)の成形性に優れる。
(3)熱可塑性樹脂組成物(Y)の成形品(Z)に、帯電防止性、ヒートシール性を与える。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)>
本発明における炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)を構成する単量体としては、例えば、エチレン、α-オレフィン(炭素数3~8)が挙げられる。
前記α-オレフィン(炭素数3~8)は炭素数3~8のα-オレフィンであり、前記α-オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン及び1-オクテン等が挙げられる。
なお、α-オレフィンを構成する単量体は1種を単独でも、2種以上を併用してもよいが、2種が好ましい。
上記単量体のうち、改質特性および工業上の観点から、好ましいのは、エチレン、及び直鎖のα-オレフィン(炭素数3~8)であり、さらに好ましいのは、エチレン、及び直鎖のα-オレフィン(炭素数3~6)であり、とくに好ましいのはエチレン、及びプロピレンである。
【0008】
炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)の構成単量体が、エチレンとα-オレフィン(炭素数3~8)とである場合、エチレンとα-オレフィンとの重量比[エチレン/α-オレフィン(炭素数3~8)]は、好ましくは0.5/99.5~15/85であり、さらに好ましくは1/99~5/95である。
【0009】
前記ポリオレフィン(A)は、エチレン、α-オレフィン(炭素数3~8)以外にその他の単量体を構成単量体としてもよい。
その場合、(A)を構成する全単量体の重量に基づいて、その他の単量体の重量は、好ましくは10重量%以下、更に好ましくは5重量%以下、特に好ましくは1重量%以下である。
上記その他の単量体としては、例えば、α-オレフィン以外の炭素数4~30の不飽和単量体(例えば、2-ブテン等のオレフィン並びにスチレン、アクリロニトリル、アクリルアミド及び酢酸ビニル等のビニル単量体等)及び炭素数[Cと略記することがある]9~30のα-オレフィン(1-デセン、1-ドデセン等)等が挙げられる。
【0010】
炭素-炭素二重結合を有するポリオレフィン(A)の数平均分子量(Mn)は、帯電防止性および(X)の生産性の観点から、好ましくは800~50,000であり、さらに好ましくは1,500~40,000、とくに好ましくは2,000~30,000である。
(【0011】以降は省略されています)

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