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公開番号
2024117150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-29
出願番号
2023023075
出願日
2023-02-17
発明の名称
多孔質フィルム
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C08J
9/36 20060101AFI20240822BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、係る従来技術の欠点を改良し、多孔質フィルムとして用いるために必要な透湿性と耐水性を備え、かつ、柔軟性に優れる多孔質フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】ポリエチレン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムであって、前記多孔質フィルムが凹凸を有し、表面の展開面積比が1.20以上1.50以下であり、かつ凹部の空孔率が1.6%以上20.0%以下であることを特徴とする多孔質フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエチレン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムであって、前記多孔質フィルムが凹凸を有し、表面の展開面積比が1.20以上1.50以下であり、かつ凹部の空孔率が1.6%以上20.0%以下であることを特徴とする多孔質フィルム。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記多孔質フィルムの凸部の厚み(T1)が2μm以上30μm以下である、請求項1の多孔質フィルム。
【請求項3】
前記ポリエチレン系樹脂の重量平均分子量が1×10
5
以上30×10
5
以下である請求項1に記載の多孔質フィルム。
【請求項4】
JIS K 3832-1990に基づき測定される平均細孔径が10nm以上100nm以下である請求項1または請求項2の多孔質フィルム。
【請求項5】
前記T1と多孔質フィルムの凹部の厚み(T2)の比(T1/T2)が1.2以上1.8以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの多孔質フィルム。
【請求項6】
繊維構造体と請求項1から請求項5のいずれかの多孔質フィルムとを備え、前記多孔質フィルムの少なくとも一方の面に前記繊維構造体が積層されており、前記多孔質フィルムと前記繊維構造体との層間において、接着部分と非接着部分とが存在している積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は多孔質フィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
水蒸気を透過する一方、液体である水を通さないフィルムを防水透湿フィルムといい、蒸れを防止する素材として、例えば衣料や衛生材料の分野で広く用いられている。その具体例としては、フッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、及びポリエステル系樹脂等を主成分とする多孔質又は無孔質のフィルムが挙げられる。その中でも、特にポリオレフィン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムは、原料が安価であり、製造時の環境負荷物質の発生が小さい点で優れている。例えば特許文献1では、内部に多数の微細孔を有し、高い透湿性能を有しながら、薄膜でも水を透過しない透湿防水フィルムが開示されている。また、特許文献2では優れた通気性・透湿性を有すると同時に、柔軟性や風合いといった良好な触感をもつ多孔質フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-61505号公報
特開2019-156989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、透湿防水フィルムを衣料用に適用しようとした場合、フィルムが硬いため着心地に劣り、さらに、フィルムが硬いため摩擦時に摩擦音が発生し、これにより違和感を生じてしまう。また、これらの課題を解消するためにフィルムの厚さを薄くした場合は、フィルムは柔らかくなる一方で求められる耐水性が維持できなくなるという課題がある。また、特許文献2の技術では、柔軟性のある低密度ポリエチレンが主成分として用いられているが、フィルムの強度が低いため透湿防水フィルムとしての耐水性が不十分となる課題がある。
【0005】
本発明は、係る従来技術の課題を改良し、透湿性と耐水性に優れ、かつ、柔軟性に優れる多孔質フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、下記の構成からなる
(1)ポリエチレン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムであって、前記多孔質フィルムが凹凸を有し、表面の展開面積比が1.20以上1.50以下であり、かつ凹部の空孔率が1.6%以上20.0%以下である、多孔質フィルム。
(2)前記多孔質フィルムの凸部の厚み(T1)が2μm以上30μm以下である、(1)の多孔質フィルム。
(3)前記ポリエチレン系樹脂の重量平均分子量が1×10
5
以上30×10
5
以下である、(1)または(2)の多孔質フィルム。
(4)JIS K 3832-1990に基づき測定される平均細孔径が10nm以上100nmである、(1)から(3)のいずれかの多孔質フィルム。
(5)前記T1と多孔質フィルムの凹部の厚み(T2)の比(T1/T2)が1.2以上1.8以下である、(1)から(4)のいずれかの多孔質フィルム。
(6)繊維構造体と(1)から(5)のいずれかの多孔質フィルムとを備え、前記多孔質フィルムの少なくとも一方の面に前記繊維構造体が積層されており、前記多孔質フィルムと前記繊維構造体との層間において、接着部分と非接着部分とが存在している、積層体。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、透湿性と耐水性に優れ、かつ、柔軟性に優れる多孔質フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の多孔質フィルムの一部の断面の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の多孔質フィルムは、ポリエチレン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムであって、この多孔質フィルムは凹凸を有し、表面の展開面積比が1.2以上1.5以下であり、かつ凹部の空孔率が1.6%以上10.0%以下である。
【0010】
本発明におけるポリエチレン系樹脂とは、エチレンの単量体の含有量が50質量%以上のものをいう。そのため、エチレン単独重合体のほか、プロピレン、ブテン、ヘキセンなど他のオレフィンとの共重合体であってもよい。なお、ここで「ポリエチレン系樹脂を主成分とする」とはフィルムを構成する全成分中、ポリエチレン系樹脂を50質量%より多く100質量%以下含むことをいう。
(【0011】以降は省略されています)
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