TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024173160
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091390
出願日
2023-06-02
発明の名称
窒化ホウ素含有粉末、放熱フィラー、及び、樹脂組成物
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
21/064 20060101AFI20241205BHJP(無機化学)
要約
【課題】比較的低い充填量で樹脂に配合して放熱シートを調製した際に、放熱性に優れる放熱シートを製造可能な窒化ホウ素含有粉末を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面は、窒化ホウ素で構成される多孔質状の顆粒を含み、粒子径が50~500μmであり、比表面積が400m
2
/g以上である、窒化ホウ素含有粉末を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
窒化ホウ素で構成される多孔質状の顆粒を含み、
平均粒子径が50~500μmであり、比表面積が400m
2
/g以上である、窒化ホウ素含有粉末。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記顆粒の全酸素量が6.5質量%以上である、請求項1に記載の窒化ホウ素含有粉末。
【請求項3】
前記顆粒の圧壊強さが1.0MPa以上である、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素含有粉末。
【請求項4】
体積基準の累積粒度分布曲線における10%累積径が40μm以上であり、且つ90%累積径が700μm以下である、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素含有粉末。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の窒化ホウ素含有粉末の焼成物であり、黒鉛化指数が2.0以下である、放熱フィラー。
【請求項6】
樹脂と、請求項5に記載の放熱フィラーと、を含む樹脂組成物。
【請求項7】
前記放熱フィラーの含有量が、樹脂組成物の全体積を基準として、20~40体積%である、請求項6に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化ホウ素含有粉末、放熱フィラー、及び、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
六方晶窒化ホウ素の一次粒子は、比較的薄い鱗片形状を有しており、樹脂等に充填し成形した場合、成形圧力等によって一次粒子が一定の方向に配向しやすい傾向にある。例えば、六方晶窒化ホウ素の粉末を充填し、押出成形等によってシート状に成形した樹脂シートでは、一般に樹脂シートの主面と、窒化ホウ素の一次粒子の長軸とが平行になるように配向しやすい。また六方晶窒化ホウ素の一次粒子は形状の異方性に起因し、各種物性にも異方性が生じ得る。六方晶窒化ホウ素の一次粒子の面内方向(a軸方向)の熱伝導率が400W/(m・K)程度と高いのに対して、厚さ方向(c軸方向)の熱伝導率は2W/(m・K)程度に留まり、その方向による物性の異方性が顕著である。
【0003】
上述の理由から、六方晶窒化ホウ素の粉末を樹脂への充填材として利用して放熱シートを調製する際に、上記一次粒子のa軸方向と、放熱シートの厚さ方向とが平行となるように調整することによって、上記一次粒子のa軸方向における高い熱伝導率を活かす方法が検討されている。例えば、六方晶窒化ホウ素の一次粒子のa軸方向と放熱シートの厚み方向とが平行になるように配向させる技術が知られている(例えば、特許文献1等)。
【0004】
また上述のような形状に基づく異方性を低減する観点から、多数の一次粒子をc軸方向が互いに異なる方向を向くように凝集させ融着させた凝集体を形成する方法が検討されている。特許文献2では、窒化ホウ素一次粒子が凝集してなる窒化ホウ素凝集粒子が開示されており、所定の成形圧力を加えた場合でも凝集粒子の崩壊が抑制できる程度に上記凝集粒子の強度を高めることによって、窒化ホウ素一次粒子が同一方向に揃って配向することを抑制する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-154265号公報
特開2016-135731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
絶縁フィラー、放熱フィラー等のフィラーを充填した樹脂シートを調製する場合、フィラーの充填率が高いほど樹脂シートの製造コストが上昇する。従来の樹脂シートに比べてフィラーの充填量を低減しつつ、従来の樹脂シートと同等の特性(例えば、絶縁性、放熱性等の特性)を達成することができれば、樹脂シートの需要増大を望むことができる。またそのような樹脂シートの製造に適した放熱フィラーがあれば、有用である。
【0007】
本開示は、比較的低い充填量で樹脂に配合して放熱シートを調製した際に、放熱性に優れる放熱シートを製造可能な窒化ホウ素含有粉末及び放熱フィラーを提供することを目的とする。本開示はまた、上述のような放熱フィラーを含有する樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の[1]~[7]を提供する。
【0009】
[1] 窒化ホウ素で構成される多孔質状の顆粒を含み、
粒子径が50~500μmであり、比表面積が400m
2
/g以上である、窒化ホウ素含有粉末。
[2] 前記顆粒の全酸素量が6.5質量%以上である、[1]に記載の窒化ホウ素含有粉末。
[3] 前記顆粒の圧壊強さが1.0MPa以上である、[1]又は[2]に記載の窒化ホウ素含有粉末。
[4] 体積基準の累積粒度分布曲線における10%累積径が40μm以上であり、且つ90%累積径が700μm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の窒化ホウ素含有粉末。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載の窒化ホウ素含有粉末の焼成物であり、黒鉛化指数が2.0以下である、放熱フィラー。
[6] 樹脂と、[5]に記載の放熱フィラーと、を含む樹脂組成物。
[7] 前記放熱フィラーの含有量が、樹脂組成物の全体積を基準として20~40体積%である、[6]に記載の樹脂組成物。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、比較的低い充填量で樹脂に配合して放熱シートを調製した際に、放熱性に優れる放熱シートを製造可能な窒化ホウ素含有粉末及び放熱フィラーを提供できる。本開示によればまた、上述のような放熱フィラーを含有する樹脂組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
デンカ株式会社
模擬臓器
1か月前
デンカ株式会社
エミッタ
1か月前
デンカ株式会社
包装用容器
1か月前
デンカ株式会社
包装用容器
1か月前
デンカ株式会社
静的破砕方法
27日前
デンカ株式会社
グラウト材料
1か月前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
1か月前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
12日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
27日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
12日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
27日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
12日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
1か月前
デンカ株式会社
人工毛髪用繊維束
2日前
デンカ株式会社
ストレッチフィルム
1か月前
デンカ株式会社
多層シート及び容器
1か月前
デンカ株式会社
医療用配管の保持器
1か月前
デンカ株式会社
ゴム組成物及び架橋物
23日前
デンカ株式会社
電子部品包装用シート
1か月前
デンカ株式会社
ゴム組成物及び架橋物
23日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末、及び発光装置
1か月前
デンカ株式会社
有機酸又はその塩の製造方法
19日前
デンカ株式会社
インフルエンザワクチン製剤
4日前
デンカ株式会社
ゴム組成物、及びバッテリー
1か月前
デンカ株式会社
接合基板、及びその製造方法
23日前
デンカ株式会社
包装用容器及び盛り付け方法
1か月前
デンカ株式会社
重症筋無力症のバイオマーカー
11日前
デンカ株式会社
人工毛髪用繊維及び頭髪装飾品
1か月前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物
2日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物
2日前
学校法人金井学園
雨水取水装置
1か月前
デンカ株式会社
窒化ケイ素焼結体、及び回路基板
26日前
デンカ株式会社
サイアロン蛍光体粉末の製造方法
23日前
デンカ株式会社
カルシウムアルミネートの製造方法
2か月前
デンカ株式会社
接合基板、及び接合基板の製造方法
2日前
デンカ株式会社
組成物、硬化体、および、表示装置
23日前
続きを見る
他の特許を見る