TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025092871
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208263
出願日
2023-12-11
発明の名称
吸湿剤及び吸湿剤の製造方法
出願人
吉澤石灰工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C01F
11/02 20060101AFI20250616BHJP(無機化学)
要約
【課題】良好な吸湿特性を発揮し得る吸湿剤を提供する。
【解決手段】酸化カルシウムを主成分とし、水酸化カルシウムを含有する複合粒子の吸湿剤であって、該複合粒子中の酸化カルシウムと水酸化カルシウムの質量割合(酸化カルシウム/水酸化カルシウム)が2.0以上であり、前記複合粒子中の前記酸化カルシウムの質量割合とBET比表面積(m
2
/g)との積で表される有効比表面積が16m
2
/g以上である吸湿剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸化カルシウムを主成分とし、水酸化カルシウムを含有する複合粒子の吸湿剤であって、
該複合粒子中の酸化カルシウムと水酸化カルシウムの質量割合(酸化カルシウム/水酸化カルシウム)が2.0以上であり、
前記複合粒子中の前記酸化カルシウムの質量割合とBET比表面積(m
2
/g)との積で表される有効比表面積が16m
2
/g以上である吸湿剤。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
二酸化炭素吸着量(μmol/g)をBET比表面積(m
2
/g)で割って得られる塩基度が、22μmol/m
2
以下である請求項1に記載の吸湿剤。
【請求項3】
前記吸湿剤中の前記酸化カルシウムの含有割合が60質量%以上である請求項1又は2に記載の吸湿剤。
【請求項4】
前記BET比表面積が10~30m
2
/gである請求項1又は2に記載の吸湿剤。
【請求項5】
体積基準の累積粒度分布における50%粒子径(d50)が0.5~5μmであり、体積基準の累積粒度分布における97%粒子径(d97)が2~10μmである請求項1又は2に記載の吸湿剤。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の吸湿剤の製造方法であって、
筒状の回転炉を使用し、水酸化カルシウムを含む原料を600~1000℃で焼成する焼成工程を含み、
前記筒状炉心管内部の軸方向の断面積に対する前記原料が占有する面積割合が3~10%である吸湿剤の製造方法。
【請求項7】
前記焼成工程の後に、粉砕又は分級して粒度調整を行う粒度調整工程を含む請求項6に記載の吸湿剤の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電子デバイス及び真空断熱材等に用いる吸湿剤及び吸湿剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
有機EL(Electro Luminescence)デバイスや太陽電池等の電子デバイスを水分から保護するためにポリマー組成物層を用いて電子デバイスを封止することが行われている。電子デバイスの封止に適した樹脂組成物層としては吸湿性フィラーを含有するものが知られており、この吸湿性フィラーとして酸化カルシウムが使用されている。この酸化カルシウムの特性として、吸湿により劣化するデバイスを保護するために高い吸水特性を有すること、及び、電子機器の小型化や薄膜化に伴い微粉であることが要求される。
【0003】
例えば、特許文献1では、気密封止容器中に、有機発光材料層を含む積層体と、該積層体とは別に二酸化炭素の化学的収着剤を収容して含む有機エレクトロルミネッセンス素子が開示されている。この化学的収着剤として、吸湿剤(乾燥剤)としてのCaOと二酸化炭素の化学的収着剤としてのCa(OH)
2
を混合したものが挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-017242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1には当該化学的収着剤がどの程度の吸湿性を有するかについての評価はなく、その実用性は不明である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、良好な吸湿特性を発揮し得る吸湿剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明者らは、酸化カルシウムを主成分とし、水酸化カルシウムを含有する複合粒子を吸湿剤とし、この複合粒子の組成及び有効比表面積を特定の範囲とすることで、上記課題を解決できることを見出し本発明に想到した。すなわち、本発明は下記のとおりである。
【0007】
[1] 酸化カルシウムを主成分とし、水酸化カルシウムを含有する複合粒子の吸湿剤であって、該複合粒子中の酸化カルシウムと水酸化カルシウムの質量割合(酸化カルシウム/水酸化カルシウム)が2.0以上であり、前記複合粒子中の前記酸化カルシウムの質量割合とBET比表面積(m
2
/g)との積で表される有効比表面積が16m
2
/g以上である吸湿剤。
[2] 二酸化炭素吸着量(μmol/g)をBET比表面積(m
2
/g)で割って得られる塩基度が、22μmol/m
2
以下である[1]に記載の吸湿剤。
[3] 前記吸湿剤中の前記酸化カルシウムの含有割合が60質量%以上である[1]又は[2]に記載の吸湿剤。
[4] 前記BET比表面積が10~30m
2
/gである[1]~[3]のいずれか1つに記載の吸湿剤。
[5] 体積基準の累積粒度分布における50%粒子径(d50)が0.5~5μmであり、体積基準の累積粒度分布における97%粒子径(d97)が2~10μmである[1]~[4]のいずれか1つに記載の吸湿剤。
[6] [1]~[5]のいずれか1つに記載の吸湿剤の製造方法であって、筒状の回転炉を使用し、水酸化カルシウムを含む原料を600~1000℃で焼成する焼成工程を含み、前記筒状炉心管内部の軸方向の断面積に対する前記原料が占有する面積割合が3~10%である吸湿剤の製造方法。
[7] 前記焼成工程の後に、粉砕又は分級して粒度調整を行う粒度調整工程を含む[6]に記載の吸湿剤の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、良好な吸湿特性を発揮し得る吸湿剤を提供することができる。特に、電子デバイスに使用することによって、電子デバイスの長寿命化、高性能化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
水酸化カルシウム含有割合と塩基度との関係を示す図である。
有効比表面積と2時間後質量増加率との関係を示す図である。
塩基度と2時間後質量増加率との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
燐化学工業株式会社
精製リン酸およびその製造方法
15日前
株式会社合同資源
ヨウ化水素ガスの製造方法
19日前
吉澤石灰工業株式会社
吸湿剤及び吸湿剤の製造方法
29日前
株式会社大木工藝
活性炭及び活性炭製造方法
12日前
DIC株式会社
モリブデン化合物の回収方法
14日前
株式会社豊田中央研究所
水素貯蔵システム
29日前
株式会社豊田中央研究所
水素貯蔵システム
29日前
株式会社豊田中央研究所
水素貯蔵システム
29日前
太平洋セメント株式会社
無機酸化物中空粒子
19日前
東亞合成株式会社
水酸化カリウムの製造方法
29日前
株式会社アストム
炭酸ナトリウムの製造方法
15日前
星和電機株式会社
多孔質炭素材料およびその製造方法
15日前
イビデン株式会社
高純度炭化ケイ素粉末の製造方法
15日前
日本メディア株式会社
水素ガスの製造方法及び製造装置
28日前
株式会社カーリット
二酸化塩素発生方法
12日前
三菱重工業株式会社
水素供給設備の操作方法、及び、水素供給設備
28日前
学校法人福岡工業大学
無機ナノシート複合体、及び無機ナノシート複合体の製造方法
26日前
artience株式会社
炭素材料分散液、電極スラリー、電極、及び二次電池の製造方法
13日前
株式会社常光
薄片化黒鉛分散液の製造方法および薄片化黒鉛分散液
12日前
住友金属鉱山株式会社
二酸化炭素の固定方法、及び、炭酸マグネシウムの製造方法
13日前
AGC株式会社
酸化セリウム及び研磨剤
12日前
株式会社常光
薄片化黒鉛の製造方法および薄片化黒鉛分散液の製造方法
12日前
日産化学株式会社
アルコール分散大粒子シリカゾル及びその製造方法
21日前
東レ株式会社
粒子表面が不燃材料でコーティングされた過硫酸塩粒子組成物、およびその製造方法
19日前
高純度シリコン株式会社
ポリシリコン還元炉、および、ポリシリコンの製造方法
14日前
東ソー株式会社
鉄含有FER型ゼオライト及びその製造方法
26日前
株式会社白石中央研究所
カルサイト型炭酸カルシウム顆粒の製造方法
今日
デンカ株式会社
酸化マグネシウム粉末及びその製造方法、混合粉末、並びに樹脂組成物
20日前
株式会社白石中央研究所
炭酸カルシウムおよび炭酸カルシウムの製造方法
今日
株式会社白石中央研究所
炭酸カルシウムおよび炭酸カルシウムの製造方法
今日
artience株式会社
炭素材料分散組成物、合材スラリー、電極膜、二次電池、および車両
13日前
株式会社スーパーナノデザイン
ケイ酸塩鉱物及びその製造方法
4日前
株式会社レゾナック
容器入り酸化チタン粒子及びその製造方法、並びに酸化チタン保管容器
13日前
奥多摩工業株式会社
低活性生石灰、それを用いた土壌改良剤、及び低活性生石灰の製造方法
13日前
積水化学工業株式会社
ガス製造装置、ガス製造システムおよびガス製造方法
14日前
ロレアル
黒鉛状窒化炭素粒子の粒径低減のための方法
19日前
続きを見る
他の特許を見る