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公開番号
2025101864
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218935
出願日
2023-12-26
発明の名称
モリブデン化合物の回収方法
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
39/00 20060101AFI20250701BHJP(無機化学)
要約
【課題】モリブデン成分含有溶液から、純度が高く、比表面積の大きいモリブデン酸化物粉体を得ることができるモリブデン化合物の回収方法を提供する。
【解決手段】モリブデン成分含有溶液中で、A
x
Mo
y
O
3y+z
(1)(式(1)中のAは4族、8族、12族、13族、14族から選ばれる元素を示す。3y+zはモリブデン酸塩に含まれる酸素の数を示し、zはAの価数×xの1/2の数を示す。)で示されるモリブデン酸塩を析出させる析出工程と、モリブデン酸塩を熱分解させることにより、AO
z
(2)(式(2)中のAは式(1)中のAと同じである。zは式(2)中のAと結合して酸化物を生成する酸素の数を示す。)で示される酸化物を生成させるとともに、三酸化モリブデンからなる蒸気を生成させる焼成工程と、冷却工程と、回収工程とを有する、モリブデン化合物の回収方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
モリブデン成分含有溶液中で、A
x
Mo
y
O
3y+z
(1)(式(1)中のAは4族、8族、12族、13族、14族から選ばれる元素を示す。3y+zはモリブデン酸塩に含まれる酸素の数を示し、zはAの価数×xの1/2の数を示す。)で示されるモリブデン酸塩を析出させる析出工程と、
前記モリブデン酸塩を熱分解させることにより、AO
z
(2)(式(2)中のAは式(1)中のAと同じである。zは式(2)中のAと結合して酸化物を生成する酸素の数を示す。)で示される酸化物を生成させるとともに、三酸化モリブデンからなる蒸気を生成させる焼成工程と、
三酸化モリブデンからなる蒸気を冷却して三酸化モリブデンからなる粉体を生成させる冷却工程と、
三酸化モリブデンからなる粉体を回収する回収工程とを有する、モリブデン化合物の回収方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記析出工程において、前記モリブデン成分含有溶液に、4族、8族、12族、13族、14族の元素から選ばれる1種類以上の元素を含む化合物を含む析出促進剤を添加して攪拌することにより、前記モリブデン酸塩を析出させる、請求項1に記載のモリブデン化合物の回収方法。
【請求項3】
前記析出工程において、前記モリブデン成分含有溶液に、アルミニウム化合物を含む析出促進剤を添加して攪拌することにより、前記モリブデン酸塩を析出させる、請求項1に記載のモリブデン化合物の回収方法。
【請求項4】
前記析出工程において、前記モリブデン成分含有溶液に、ポリ塩化アルミニウムを含む析出促進剤を添加して攪拌することにより、前記モリブデン酸塩を析出させる、請求項1に記載のモリブデン化合物の回収方法。
【請求項5】
ポリ塩化アルミニウムを含む析出促進剤を添加した前記モリブデン成分含有溶液のpHが8~13の範囲となるように調整する、請求項4に記載のモリブデン化合物の回収方法。
【請求項6】
回収工程において、純度が99%以上であって、BET法で測定される比表面積が20m
2
/g以上である三酸化モリブデンの粉体を回収する、請求項1に記載のモリブデン化合物の回収方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、モリブデン化合物の回収方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、三酸化モリブデンなどのモリブデン化合物は、フラックス法を用いてアルミナ、ジルコニア、チタニア、シリカなどの無機酸化物を製造する際に、フラックスとして好適に使用されている。また、モリブデン化合物は、触媒としても広く利用されている。
しかし、モリブデン化合物の原料であるモリブデンは、高価である上に価格が変動しやすい元素である。このため、原料として、モリブデンを含む廃液から回収したモリブデン化合物を再利用する方法が検討されている。
【0003】
モリブデンを含有する使用済触媒等からモリブデンを回収するために使用されるモリブデンの回収方法としては、例えば、特許文献1に記載された方法がある。
特許文献1には、モリブデンを含有する水溶液である処理溶液からモリブデンを回収する方法が記載されている。特許文献1に記載されたモリブデンの回収方法では、処理溶液による溶媒抽出を行ってモリブデンに抽出する抽出工程と、該抽出工程で得られた抽出溶媒を逆抽出する逆抽出工程と、該逆抽出工程で得られた逆抽出液に対して酸を添加して、モリブデンをモリブデン酸塩の沈殿として回収する回収工程とを順に行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-007107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、モリブデン化合物の中でも、純度が高く、比表面積の大きいモリブデン酸化物粉体の需要が高まってきている。
しかしながら、従来のモリブデン化合物の回収方法では、モリブデンを含む廃液などのモリブデン成分含有溶液から、純度が高く、比表面積の大きいモリブデン酸化物粉体を得ることは困難であった。このため、回収したモリブデン酸化物粉体は、再利用できる用途が少ないものであった。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、モリブデン成分含有溶液から、純度が高く、比表面積の大きいモリブデン酸化物粉体を得ることができるモリブデン化合物の回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1] モリブデン成分含有溶液中で、A
x
Mo
y
O
3y+z
(1)(式(1)中のAは4族、8族、12族、13族、14族から選ばれる元素を示す。3y+zはモリブデン酸塩に含まれる酸素の数を示し、zはAの価数×xの1/2の数を示す。)で示されるモリブデン酸塩を析出させる析出工程と、
前記モリブデン酸塩を熱分解させることにより、AO
z
(2)(式(2)中のAは式(1)中のAと同じである。zは式(2)中のAと結合して酸化物を生成する酸素の数を示す。)で示される酸化物を生成させるとともに、三酸化モリブデンからなる蒸気を生成させる焼成工程と、
三酸化モリブデンからなる蒸気を冷却して三酸化モリブデンからなる粉体を生成させる冷却工程と、
三酸化モリブデンからなる粉体を回収する回収工程とを有する、モリブデン化合物の回収方法。
【0008】
[2] 前記析出工程において、前記モリブデン成分含有溶液に、4族、8族、12族、13族、14族の元素から選ばれる1種類以上の元素を含む化合物を含む析出促進剤を添加して攪拌することにより、前記モリブデン酸塩を析出させる、[1]に記載のモリブデン化合物の回収方法。
[3] 前記析出工程において、前記モリブデン成分含有溶液に、アルミニウム化合物を含む析出促進剤を添加して攪拌することにより、前記モリブデン酸塩を析出させる、[1]に記載のモリブデン化合物の回収方法。
【0009】
[4] 前記析出工程において、前記モリブデン成分含有溶液に、ポリ塩化アルミニウムを含む析出促進剤を添加して攪拌することにより、前記モリブデン酸塩を析出させる、[1]に記載のモリブデン化合物の回収方法。
[5] ポリ塩化アルミニウムを含む析出促進剤を添加した前記モリブデン成分含有溶液のpHが8~13の範囲となるように調整する、[4]に記載のモリブデン化合物の回収方法。
【0010】
[6] 回収工程において、純度が99%以上であって、BET法で測定される比表面積が20m
2
/g以上である三酸化モリブデンの粉体を回収する、[1]に記載のモリブデン化合物の回収方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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