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公開番号
2025104769
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222816
出願日
2023-12-28
発明の名称
粘着テープ、部品、電子機器及び車両
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09J
7/24 20180101AFI20250703BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明は、熱可塑性樹脂を有する被着体に貼付された状態でリサイクルすることができる粘着テープであって、かつ当該粘着テープをリサイクルした後の再生プラスチック材料における引張強度の低下率が少ない粘着テープを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、基材と、前記基材の少なくとも一方の面に積層される粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記粘着テープは、オレフィン系単量体単位を有するオレフィン系樹脂を、前記粘着テープの総量(100質量%)に対して5質量%以上95質量%以下含有し、
前記粘着テープが貼付される熱可塑性樹脂を有する被着体及び前記粘着テープが、以下の関係式(1)を満たす、リサイクル可能な粘着テープである。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、前記基材の少なくとも一方の面に積層される粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記粘着テープは、オレフィン系単量体単位を有するオレフィン系樹脂を、前記粘着テープの総量(100質量%)に対して5質量%以上95質量%以下含有し、
前記粘着テープが貼付される熱可塑性樹脂を有する被着体及び前記粘着テープが、以下の関係式(1)を満たす、リサイクル可能な粘着テープ。
[数1]
0.8≦σ
b
/σ
a
≦1.2(1)
(上記関係式(1)中、σ
a
は、前記熱可塑性樹脂の引張強さであり、σ
b
は、粘着テープと前記熱可塑性樹脂とを以下の条件で作製した試験片の引張強さである。
<前記試験片の作製条件>
前記熱可塑性樹脂の融点+20℃で前記粘着テープと前記熱可塑性樹脂との混合物を加熱した後、混錬速度350rpm、スクリュー回転数300rpm及び吐出速度5kg/hの条件下で2軸押出機により樹脂ペレットを作製した後、射出成型機を用いて、JIS K 7139に準拠した多目的試験片タイプAを前記試験片とした。)
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記粘着テープが貼付される熱可塑性樹脂を有する被着体及び前記粘着テープが、以下の関係式(2)をさらに満たす、請求項1に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
[数2]
0.8≦σ
d
/σ
c
≦1.2 (2)
(上記関係式(2)中、σ
c
は、前記熱可塑性樹脂の曲げ強さであり、σ
d
は、前記試験片の曲げ強さである。)
【請求項3】
前記基材が、前記熱可塑性樹脂と同一又は前記熱可塑性樹脂の主鎖と同一の化学構造を含有する、請求項1に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【請求項4】
前記基材が前記オレフィン系樹脂を含有する、請求項1に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【請求項5】
前記オレフィン系樹脂がポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂を含有する、請求項4に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【請求項6】
前記基材が発泡体基材である、請求項1に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【請求項7】
前記粘着剤層がアクリル系粘着剤を含有する、請求項1に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【請求項8】
前記熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂を含有する、請求項1に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【請求項9】
前記オレフィン系樹脂は、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂を含有する、請求項8に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【請求項10】
前記混合物中に含まれる前記粘着テープの含有量が、前記混合物の総量に対して10質量%以下である、請求項1に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープ、部品、電子機器及び車両に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
粘着テープは、作業性に優れ、且つ、接着信頼性が高いので、接合手段として、OA機器、IT・家電製品、自動車等の各産業分野で、部品固定用途や、部品の仮固定用途、製品情報を表示するラベル用途等に広範に使用されている。一般に、粘着テープは、粘着力(剥離強度)又はタック(粘着性)を基本特性として有しているが、粘着テープの用途によっては、更に他の種々の特性が求められることがある。
【0003】
また近年、使用済みプラスチック製品・容器等の不適切な廃棄に起因した海洋環境又は生態系に対する悪影響を軽減する等といった環境負荷低減に関する意識の向上と共に、「持続可能な開発」という概念が提唱され始めている。そのため、粘着テープを使用する家電や自動車等の各種の産業分野のみならず、当該粘着テープを製造する化学産業分野においても、使用済み製品のリサイクルの意識が高まっている。このような環境負荷低減を目的として、家電又は自動車等の各種製品をリサイクルする際、使用済み製品を解体し、製品中の各部品を取り外すこととなるが、各部品を取り外すときには、部品の固定又はラベルに使用されている粘着テープを剥離する作業が必要となる。しかし、当該粘着テープは製品中の各所に設けられており、より簡易にリサイクル可能となることが要望されている。
例えば、リサイクルすることを目的とする粘着テープの技術としては、特許文献1が挙げられる。当該特許文献1には、粘着テープを貼り付けたままのポリエチレン管をそのまま良質なポリエチレンポリマーにリサイクルすることのできる粘着テープの技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-309759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1では、粘着テープが貼付されたポリエチレン管をリサイクルした後の再生プラスチック材料における特性として引張強度が検討されているが、具体的にポリエチレン管(再生前のポリエチレン)と比較して、再生プラスチック材料がどの程度の引張強度を示すものであるか開示されておらず、再生プラスチック材料が所望の特性を発揮できるのか疑問が残る。
そこで、本開示は、熱可塑性樹脂を有する被着体に貼付された状態でリサイクルすることができる粘着テープであって、かつ当該粘着テープを貼付したままリサイクルした後の再生プラスチック材料における引張強度の低下率が少ない粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記従来技術の課題を解決するため鋭意検討を行った結果、被着体に含まれる熱可塑性樹脂と、基材及び前記基材の少なくとも一方の面に積層される粘着剤層を有する粘着テープとが特定の関係式を満たすことにより、前記熱可塑性樹脂を有する被着体に貼付された状態でリサイクル可能となり、かつリサイクルした後の再生プラスチック材料における引張強度の低下率が少ない粘着テープを提供できる知見を得て、本願発明に至った。
すなわち、本開示は以下の通りである。
【0007】
[1]基材と、前記基材の少なくとも一方の面に積層される粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記粘着テープは、オレフィン系単量体単位を有するオレフィン系樹脂を、前記粘着テープの総量(100質量%)に対して5質量%以上95質量%以下含有し、
前記粘着テープが貼付される熱可塑性樹脂を有する被着体及び前記粘着テープが、以下の関係式(1)を満たす、リサイクル可能な粘着テープ。
[数1]
0.8≦σ
b
/σ
a
≦1.2 (1)
(上記関係式(1)中、σ
a
は、前記熱可塑性樹脂の引張強さであり、σ
b
は、粘着テープと前記被着体中の前記熱可塑性樹脂とを以下の条件で作製した試験片の引張強さである。
<前記試験片の作製条件>
前記熱可塑性樹脂の融点+20℃で前記粘着テープと前記熱可塑性樹脂との混合物を加熱した後、混錬速度350rpm、スクリュー回転数300rpm及び吐出速度5kg/hの条件下で2軸押出機により樹脂ペレットを作製した後、射出成型機を用いて、JIS K 7139に準拠した多目的試験片タイプAを前記試験片とした。)
【0008】
[2]前記粘着テープが貼付される熱可塑性樹脂を有する被着体及び前記粘着テープが、以下の関係式(2)をさらに満たす、[1]に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
[数2]
0.8≦σ
d
/σ
c
≦1.2 (2)
(上記関係式(2)中、σ
c
は、前記熱可塑性樹脂の曲げ応力であり、σ
d
は、前記試験片の曲げ応力である。)
【0009】
[3]前記基材が、前記熱可塑性樹脂と同一の樹脂、あるいは前記熱可塑性樹脂に含まれる部分化学構造を含む樹脂を有する、[1]又は[2]に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
【0010】
[4]前記基材が前記オレフィン系樹脂を含有する、[1]~[3]のいずれか一項に記載のリサイクル可能な粘着テープ。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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