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公開番号2025117051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011708
出願日2024-01-30
発明の名称積層体、および包装材
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 7/12 20060101AFI20250804BHJP(積層体)
要約【課題】 本発明の課題は、電子線照射を必要とせずに、高ヒートシール強度と包装機械適性に優れ、且つリサイクル性に優れるフィルム状の積層体、及びそれを使用した包装材を提供することにある。
【解決手段】 環状ポリオレフィン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂層(A1)と、接着剤(c1)からなる接着剤層(C)と、環状構造を含まないオレフィン系樹脂(b1)を主成分とする樹脂層(B2)、とをこの順に有する積層体であって、前記積層体中のオレフィン系樹脂全質量に対する前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の質量が15質量%以下であり、前記積層体全質量に対するオレフィン系樹脂の質量が、95質量%以上である積層体、包装材。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
環状ポリオレフィン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂層(A1)と、
接着剤(c1)からなる接着剤層(C)と、
環状構造を含まないオレフィン系樹脂(b1)を主成分とする樹脂層(B2)、
とをこの順に有する積層体であって、
前記積層体中のオレフィン系樹脂全質量に対する前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の質量が15質量%以下であり、
前記積層体全質量に対するオレフィン系樹脂の質量が、95質量%以上である
ことを特徴とする積層体。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記樹脂層(A1)に含まれる樹脂成分中の環状ポリオレフィン系樹脂の含有量が80質量%以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)のガラス転移温度が100℃以下である請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
環状ポリオレフィン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂層(A1)と、
環状構造を含まないオレフィン系樹脂(b1)を主成分とする樹脂層(B1)と、
接着剤(c1)からなる接着剤層(C)と、
環状構造を含まないオレフィン系樹脂(b1)を主成分とする樹脂層(B2)とを、この順に有する請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
環状構造を含まないオレフィン系樹脂(b1)を主成分とする樹脂層(B1)と接着剤層(C)との間にバリア層(D)を有する請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記積層体の全厚が10~200μmである請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
請求項1~6の何れかに記載の積層体を用いてなることを特徴とする包装材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は包装材に適用可能なフィルム状の積層体に関し、包装機械適性等が良好で且つリサイクル可能なフィルム状の積層体及び、当該積層体からなる包装材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、リサイクルプラスチックの品質を低下させずに、高機能且つリサイクル可能な包装材料が望まれている。
包装材料の機能性をできる限り落とさずに、リサイクルプラスチックの品質を高める方法として、「包装材料をできるだけ単一種の原材料で構成する」という動き(モノマテリアル化と称されることがある)があり、主原料であるプラスチックの材料として、例えばポリエチレンフィルム等のポリオレフィン系樹脂で構成された積層フィルム(モノマテリアルフィルムと称されることがある)を包装材料として使用する提案が始まっている。
【0003】
包装材用に適したヒートシール性を有し、且つリサイクル性に優れたポリオレフィン系樹脂で構成された積層フィルムとして、例えば特許文献1に記載のポリエチレン積層体等が知られている。当該積層体は電子線照射を必須としており、電子線照射しないポリエチレン積層体ではヒートシール試験においてヒートシールバーにフィルムが融着してしまうことが開示されている。
【0004】
電子線照射を必要とせずに、高ヒートシール強度と包装機械適性に優れたオレフィン系積層体として、例えば特許文献2や特許文献3に記載の積層体が知られている。しかしながらこれらの積層体は、リサイクルプラスチックの品質を高めるという観点から開発されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-55176号公報
特開2011-201032号公報
特開2015-89619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、電子線照射を必要とせずに、高ヒートシール強度と包装機械適性に優れ、且つリサイクル性に優れるフィルム状の積層体、及びそれを使用した包装材を提供することにある。
【0007】
特許文献2や特許文献3に記載の積層体は、ポリオレフィン系樹脂で構成されているものの、現在のリサイクルプラスチックに要求されるリサイクル適性(例えばEUリサイクルプラスチック規則 等)を必ずしも満たさないことがある。
本願発明者は鋭意検討の結果、現在のリサイクルプラスチックに要求されるリサイクル適性を満たし、且つ電子線照射を必要とせずに、高ヒートシール強度と包装機械適性に優れる、包装材に適用可能なフィルム状の積層体を見出した。
【0008】
即ち本発明は、環状ポリオレフィン系樹脂(a1)を主成分とする樹脂層(A1)と、接着剤(c1)からなる接着剤層(C)と、環状構造を含まないオレフィン系樹脂(b1)を主成分とする樹脂層(B2)、とをこの順に有する積層体であって、前記積層体中のオレフィン系樹脂全質量に対する前記環状ポリオレフィン系樹脂(a1)の質量が15質量%以下であり、前記積層体全質量に対するオレフィン系樹脂の質量が、95質量%以上である積層体を提供する。
【0009】
また本発明は、前記記載の積層体を用いてなる包装材を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、電子線照射を必要とせずに、高ヒートシール強度と包装機械適性に優れ、且つリサイクル性に優れるフィルム状の積層体、及びそれを使用した包装材を提供するこができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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