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公開番号2025121738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017404
出願日2024-02-07
発明の名称プロペニル基含有化合物、硬化性樹脂組成物、硬化物、プリプレグ、回路基板、ビルドアップフィルム、半導体封止材、及び半導体装置
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C07C 39/21 20060101AFI20250813BHJP(有機化学)
要約【課題】溶融粘度を低く保ちつつ、軟化点が高いハンドリング性に優れるプロペニル基含有化合物を提供することを課題とする。
【解決手段】下記一般式(I)で表される、プロペニル基含有化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025121738000018.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">54</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(I)で表される、プロペニル基含有化合物。
JPEG
2025121738000015.jpg
56
170
(上記一般式(I)中、
Ar
I1
は炭素原子数6以上の芳香族炭化水素基を表し、

I1
は、Ar
I1
の炭素原子数以下の炭素原子数を有するアルキル基を表し、

I2
及びR
I3
はそれぞれ独立して、水素原子又はグリシジル基を表し、

I4
及びR
I5
はそれぞれ独立して、水素原子又はプロペニル基を表し、

I6
及びR
I7
はそれぞれ独立して、水素原子又はプロペニル基を表し、但し、R
I4
、R
I5
、R
I6
及びR
I7
のうち少なくとも1つがプロペニル基であり、

Ia
及びR
Ib
はそれぞれ独立して、アルキル基、アルケニル基、又はアルコキシ基を表し、

I1
及びn
I2
はそれぞれ独立して、0~1の整数を表す。
但し、上記一般式(1)中、プロペニル基が結合されたベンゼン環上の炭素原子と隣接する2つの炭素原子のうち、一般式(I)中の-O-R
I2
基又は-O-R
I3
基が結合されていない炭素原子には水素原子が結合している。)
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記一般式(I)中のAr
I1
が、下記一般式(II)又は(III)で表される、請求項1に記載のプロペニル基含有化合物。
JPEG
2025121738000016.jpg
43
170
(一般式(II)中、

IIc
はそれぞれ独立して、アルキル基を表し、

II1
は0~5の整数を表す。なお、一般式(II)中の*は、他の原子との結合手を表す。)
JPEG
2025121738000017.jpg
61
170
(一般式(III)中、

IIId
はそれぞれ独立して、アルキル基を表し、

III1
は0~7の整数を表す。なお、一般式(III)中の*は、他の原子との結合手を表す。)
【請求項3】
前記一般式(I)中のR
I2
及びR
I3
が水素原子である、請求項1に記載のプロペニル基含有化合物。
【請求項4】
軟化点が50℃以上で120℃以下である、請求項3に記載のプロペニル基含有化合物。
【請求項5】
水酸基当量が100g/当量以上300g/当量以下である、請求項3に記載のプロペニル基含有化合物。
【請求項6】
前記一般式(I)中のR
I2
及びR
I3
がグリシジル基である、請求項1に記載のプロペニル基含有化合物。
【請求項7】
軟化点が45℃超120℃以下である、請求項6に記載のプロペニル基含有化合物。
【請求項8】
エポキシ当量が180g/当量以上350g/当量以下である、請求項6に記載のプロペニル基含有化合物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のプロペニル基含有化合物を含有する、硬化性樹脂組成物。
【請求項10】
請求項3~5のいずれか1項に記載のプロペニル基含有化合物、エポキシ樹脂、及びマレイミド樹脂を含有する、硬化性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロペニル基含有化合物、硬化性樹脂組成物、硬化物、プリプレグ、回路基板、ビルドアップフィルム、半導体封止材、及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エポキシ樹脂は、アミン樹脂やフェノール樹脂等の硬化剤と組み合わせることで硬化物を形成し、高い耐熱性や吸湿性を示すため、半導体封止材やプリント配線板用絶縁材料といった電気・電子材料として幅広く用いられている。
【0003】
そして、半導体封止材分野では、電気自動車の需要の高まりによってパワー半導体の開発が進み、高電流・高電圧により生じる高熱への耐性が要求されている。しかしながら、既存のエポキシ樹脂とフェノール樹脂との硬化物では、高温への耐性の要求を満たすことが困難である。そのため、耐熱性の向上を目的として高い耐熱性を示すマレイミド樹脂をエポキシ樹脂とフェノール樹脂等との硬化物系に組み込むために様々な検討がされている。
【0004】
例えば、特許文献1では、芳香環上にプロペニル基を有する、特定の構造を持つプロペニル基含有組成物が開示されており、また、特許文献2及び3では、芳香環上にプロペニル基を有する、特定の構造を持つプロペニル基含有化合物とエポキシ化合物とを含む硬化性樹脂組成物が開示されている。
【0005】
特許文献4では、特定の構造を持つプロペニル基含有樹脂が開示されており、特許文献5では、プロペニル基含有樹脂と1分子中にマレイミド基を2以上有するマレイミド化合物とを含有する樹脂組成物が開示されている。
【0006】
また、特許文献6では、分子中のアルケニル基の50%以上がプロペニル基であるアルケニル基含有樹脂が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-116427号公報
特開2023-3713号公報
特開2023-3714号公報
特許6319703号
特許6942550号
特許6963565号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献等に記載のプロペニル基を有する化合物では、従来のプロペニル基を有する化合物を用いて樹脂組成物を調製する際に、軟化点が低いためハンドリング性が悪いという問題があった。さらに、特許文献4、5で開示されているような分子量分布を持つ化合物は粘性(溶融粘度等)が高くなる傾向があるため、樹脂組成物を調製する際に流動性が悪くなり、ハンドリング性が悪くなるため、望ましくない。そのため、溶融粘度を低く保つことが好ましい。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題を解決し、溶融粘度を低く保ちつつ、軟化点が高いハンドリング性に優れるプロペニル基含有化合物を提供することを課題とする。
また、本発明は、かかるプロペニル基含有化合物を含有する硬化性樹脂組成物、その硬化物、前記硬化性樹脂組成物の半硬化物を有するプリプレグ、該プリプレグ及び銅箔を積層した回路基板、前記硬化性樹脂組成物を含有するビルドアップフィルム、半導体封止材、及び半導体封止材の硬化物を含む半導体装置を提供することをさらなる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記課題を解決すべく、誠意検討を重ねた結果、プロペニル基含有化合物中の2つの芳香環の架橋部位に芳香族炭化水素基を導入することで軟化点を上昇させることができ、かつ、プロペニル基含有化合物の架橋部位における2つの置換基を異なる置換基同士にして対称性を下げることで結晶性を低下させることを見出し、本発明を完成させるに至った。
上記課題を解決する本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)

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