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公開番号2025124810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2025092450,2025501766
出願日2025-06-03,2024-03-07
発明の名称硬化性樹脂組成物、硬化物、積層体、及び硬化性化合物、
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08G 59/04 20060101AFI20250819BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 硬化性樹脂でありながら、硬化物において、易解体性・修復性・再成形性等を容易に実現することが可能な化合物、及びそれを用いてなる硬化性樹脂組成物とその硬化物を提供すること。
【解決手段】 分子内に、1つ以上のアントラセン構造と、2つ以上の硬化性官能基(a)と、を有する硬化性化合物(A)と、親ジエン構造を含む化合物(B)と、前記硬化性官能基(a)と反応性を有する化合物(C)とを含有することを特徴とする、硬化性樹脂組成物を用いる。前記硬化性官能基としては、水酸基又はグリシジルエーテル基であることが好ましく、前記親ジエン構造を含む化合物(B)としては、ビスマレイミドであることが好ましい。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)~(3)の何れかで表される硬化性化合物(I)。
TIFF
2025124810000041.tif
146
125
〔式(1)~(3)中、Rは水酸基、グリシジルエーテル基又は2-メチルグリシジルエーテル基であり、


は下記(Z

-1)~(Z

-7)の何れかであり、
TIFF
2025124810000042.tif
176
164
[式(Z

-1)、(Z

-2)、(Z

-3)、(Z

-4)、(Z

-5)、(Z

-6)、(Z

-7)中、
Arはそれぞれ独立して、無置換又は置換基を有する芳香環を有する構造であり、

11
、R
12
はそれぞれ独立して水酸基、グリシジルエーテル基又は2-メチルグリシジルエーテル基であり、

13
、R
14
は水素原子又はメチル基であり、


、R

はそれぞれ独立して水素原子、メチル基又はエチル基であり、
R’はそれぞれ独立して炭素原子数2~12の2価の炭化水素基であり、
nは繰り返し単位の平均値で0.5~10であり、
n1は4~16の整数であり、
n2は繰り返し単位の平均値で2~30である。
式(Z

-1)のXは下記一般式(Z

-1-1)で表される構造単位であり、Yは下記一般式(Z

-1-2)で表される構造単位であり、
TIFF
2025124810000043.tif
60
126
〈式(Z

-1-1)、(Z

-1-2)中、Ar、R

、R

、R’、n1、n2は前記と同じであり、


、R

、R

、R

はそれぞれ独立して水酸基、グリシジルエーテル基又は2-メチルグリシジルエーテル基であり、


、R

、R

、R
10
はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基である。〉
m1、m2、m3、m4、m5、m6、p1、p2、qは繰り返しの平均値であって、
m1、m2、m3、m4、m5、m6は、それぞれ独立して0~25であり、且つm1+m2≧1であり、
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1の一般式(1)~(3)の何れかで表される硬化性化合物(I)中のアントラセン骨格を有する構造と親ジエン構造を含む化合物(B)とのDiels-Alder反応による、可逆結合を含有する硬化性化合物(II)。
【請求項3】
前記親ジエン構造を含む化合物(B)が、マレイミド基を2個以上有する化合物である請求項2記載の硬化性化合物(II)。
【請求項4】
請求項1の一般式(1)~(3)の何れかで表される硬化性化合物(I)と
親ジエン構造を含む化合物(B)と、を組み合わせて用いる、硬化物にDiels-Alder反応による可逆結合を含有させる硬化物の製造方法。
【請求項5】
前記親ジエン構造を含む化合物(B)が、マレイミド基を2個以上有する化合物である請求項4記載の硬化物の製造方法。
【請求項6】
さらに、請求項1の一般式(1)~(3)の何れかで表される硬化性化合物(I)中の水酸基、グリシジルエーテル基又は2-メチルグリシジルエーテル基と反応性を有する化合物(C)と、を組み合わせて用いるものである、請求項4記載の硬化物の製造方法。
【請求項7】
請求項2の可逆結合を含有する硬化性化合物(II)を用いる、硬化物にDiels-Alder反応による可逆結合を含有させる硬化物の製造方法。
【請求項8】
さらに、請求項2の可逆結合を含有する硬化性化合物(II)中の水酸基、グリシジルエーテル基又は2-メチルグリシジルエーテル基と反応性を有する化合物(C)と、を組み合わせて用いるものである、請求項7記載の硬化物の製造方法。
【請求項9】
前記硬化物が、易解体性、修復性又は再成形性のいずれかの機能を有するものである、請求項4~8の何れかに記載の硬化物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特定構造を有する硬化性化合物を含有する硬化性樹脂組成物、硬化物、及びその硬化物からなる層を含有する積層体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
フェノール樹脂、エポキシ樹脂等を熱硬化して得られる硬化物は、耐熱性や機械的強度、電気特性、接着性等に優れ、電気・電子、塗料、接着剤などの様々な分野において必要不可欠な材料である。
【0003】
一方で、熱硬化性樹脂を用いた硬化物には、長期信頼性の低さが挙げられ、例えば、エポキシ樹脂の硬化物が酸化劣化すると、クラックが発生する場合がある。
【0004】
また、熱硬化性樹脂を一旦硬化させて得られる硬化物は、溶剤に溶解することができず(不溶)、また高温でも溶解しない(不融)ことから、リサイクル性やリユース性に乏しく、使用後の硬化物が廃棄物となるため、廃棄物の削減や環境への負荷軽減を実現することが課題となっている。また、高い接着性能を有するが故に、使用後の解体性や再利用性が制限されるという課題もある。
【0005】
したがって、熱硬化性樹脂を用いた硬化物には長寿命化や、廃棄物の削減、再利用性が求められており、これには修復性、再成形性、解体性の付与が有効と考えられる。
【0006】
このような背景のもと、あらかじめ熱分解性を有する化合物を反応系接着成分に配合しておくことにより、使用後、一定の加熱をすることで接着強度を低下させ、解体可能とする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、エポキシ樹脂などを用いた封止材に、クラックや剥離が生じた場合であっても、第1熱硬化性樹脂と、第2熱硬化性樹脂前駆物質を内包するマイクロカプセル粒子を用いることで、自己修復可能な封止材とする手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
上記以外にも、修復性・再成形性を付与するために、硬化物中への動的共有結合や超分子結合等の可逆結合を利用した研究も盛んに行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-256557号公報
特開2017-041496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記特許文献1で提供されている技術では、解体後の接着剤は廃棄することになり、被接着剤である基材はリサイクル可能ではあるものの、全体としてのリサイクル性が不足する課題がある。また前記特許文献2での技術では、自己修復性を一定程度有するものであるが、リユースといった観点での解決手段ではなく、不要になった際の廃棄物の問題は残されている。また、前記可逆結合に関与する使用原料においては、その分子運動性を担保させる必要があるため、使用原料として、機械的強度に乏しいゲル状の物質の使用に限られる問題があり、いずれにおいても、改良が求められているのが現状である。したがって、本発明の課題は、硬化性樹脂でありながら、硬化物において、易解体性・修復性・再成形性等を容易に実現することが可能な化合物、及びそれを用いてなる硬化性樹脂組成物とその硬化物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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