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公開番号2025113425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025087853,2024526658
出願日2025-05-27,2024-01-25
発明の名称化粧料用顔料組成物及び化粧料
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 8/46 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、水系溶媒と混合した際に優れた分散性(親和性)を有し、化粧料用途にも利用可能な顔料組成物、及びその製造方法の提供を課題とする。
【解決手段】具体的には、顔料(A)及びスルホコハク酸化合物(B)を含有することを特徴とする顔料組成物;前記顔料組成物を含有する化粧料;顔料(A)、スルホコハク酸化合物(B)及び水系溶媒を混合し、得られた水系混合液を攪拌して分散する工程、及び、攪拌した前記水系混合液を湿式分散機を用いて解砕する工程を有する、顔料組成物の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料(A)及びスルホコハク酸化合物(B)を含有することを特徴とする顔料組成物。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記スルホコハク酸化合物(B)が、下記式(B-1)で表されるスルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩である、請求項1に記載の顔料組成物。
TIFF
2025113425000008.tif
33
97
(式(B-1)中、


及びR

は、それぞれ独立に炭素原子数6以上22以下のアルキル基又はシクロアルキル基を示し、
Xは無機又は有機の陽イオンを示す。)
【請求項3】
前記スルホコハク酸化合物(B)が、前記顔料(A)の表面の少なくとも一部を被覆してなる、請求項1に記載の顔料組成物。
【請求項4】
さらに反応性ゲル化剤を含有する、請求項1に記載の顔料組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の顔料組成物を含有する化粧料。
【請求項6】
メークアップ用化粧料、頭髪用化粧料、日焼け・日焼け止め化粧料からなる群から選ばれる化粧料である請求項5に記載の化粧料。
【請求項7】
顔料(A)、スルホコハク酸化合物(B)及び水系溶媒を混合し、得られた水系混合液を攪拌して分散する工程、及び、
攪拌した前記水系混合液を湿式分散機を用いて解砕する工程を有する、顔料組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料用途に好適に使用可能な顔料組成物、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、口紅等のメークアップ化粧料や、染毛剤等の頭髪用化粧料は、着色を目的に顔料が配合されている。色ムラがなく、高い発色性や光沢を有する化粧料を得るため、化粧料中に顔料を均一に分散させることが要求される。
しかしながら、着色成分である顔料と、他の化粧料構成成分(例えば、溶媒成分、基剤成分、効能・効果成分、保湿成分等)との親和性が低い場合、長時間シェア(せん断力)をかけても良好な分散状態には至らず、発色性や光沢など満足できるものが得られ難いという問題がある。そこで、顔料表面を化合物で被覆した表面処理顔料が化粧料に用いられることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-101279号公報
国際公開第2007/007521号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば特許文献1には、顔料粉体をカチオン性有機化合物で表面処理した表面処理粉体が水への分散性に優れ、化粧料に使用することにより肌塗布時の感触や付着性に優れることが開示されている。カチオン性有機化合物としては、ビニルピロリドン・N,N-ジアルキルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジアルキル硫酸塩が挙げられている。
また、特許文献2には、有機顔料等の粉体表面を、水溶性ポリオキシアルキレングリコール誘導体(親水化処理剤)で被覆してなる表面処理粉体が、分散性や長期分散安定性優れ、化粧料用途に好適であることが開示されている。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1~2に記載の方法では水系溶媒との親和性に未だ改善の余地があった。
本発明は、水系溶媒と混合した際に優れた分散性(親和性)を有し、化粧料用途に利用可能な顔料組成物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意検討を行った結果、顔料にスルホコハク酸化合物とを組み合わせて用いることにより、上記の課題を解決した顔料組成物、及びびその製造方法を提供出来ることを見出し、以下の本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の態様を包含するものである。
[1]顔料(A)及びスルホコハク酸化合物(B)を含有することを特徴とする顔料組成物。
[2]前記スルホコハク酸化合物(B)が、下記式(B-1)で表されるスルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩である、前記[1]の顔料組成物。
【0008】
TIFF
2025113425000001.tif
33
97
(式(B-1)中、R

及びR

は、それぞれ独立に炭素原子数6以上22以下のアルキル基又はシクロアルキル基を示し、Xは無機又は有機の陽イオンを示す。)
[3]前記スルホコハク酸化合物(B)が、前記顔料(A)の表面の少なくとも一部を被覆してなる、前記[1]又は[2]の顔料組成物。
[4]さらに反応性ゲル化剤を含有する、前記[1]~[3]のいずれかの顔料組成物。
[5]前記[1]~[4]のいずれかの顔料組成物を含有する化粧料。
[6]メークアップ用化粧料、頭髪用化粧料、日焼け・日焼け止め化粧料からなる群から選ばれる化粧料である前記[5]に記載の化粧料。
[7]顔料(A)、スルホコハク酸化合物(B)及び水系溶媒を混合し、得られた水系混合液を攪拌して分散する工程、及び、攪拌した前記水系混合液を湿式分散機を用いて解砕する工程を有する、顔料組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、水系溶媒への親和性が高く、優れた分散性を有する顔料組成物、及び水系溶媒への親和性及び分散性に優れた顔料組成物を得る顔料組成物の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。なお、以下に記載する構成要件の説明は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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