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公開番号2025105994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025077903,2020212252
出願日2025-05-08,2020-12-22
発明の名称着色剤、顔料組成物及び水性顔料分散体の製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09B 67/20 20060101AFI20250703BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、分散物の体積平均粒子径が小さく、粗大粒子数の少ない顔料組成物や水性顔料分散体の製造に使用可能な着色剤を効率よく製造可能な方法を提供することである。
【解決手段】本発明者は、一次粒子径が100nm以上の顔料と液状媒体と水溶性無機塩とを含有する組成物を処理機で混練することによって、一次粒子径が10nm以上100nm未満の範囲の顔料等を含有する混練物を得る工程1、及び、前記混練物と、アニオン性基を有する樹脂と塩基性化合物とを混合する工程2-1等を有する着色剤の製造方法によって、前記課題を解決した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一次粒子径が100nm以上の顔料(A1)と液状媒体(D)と水溶性無機塩(E)とを含有する組成物を、処理機(F)で混練することによって、一次粒子径が10nm以上100nm未満の範囲の顔料(A2)と液状媒体(D)と水溶性無機塩(E)とを含有する混練物を得る工程1、及び、前記混練物と、アニオン性基を有する樹脂(B1)と、塩基性化合物(C)とを混合する工程2-1、もしくは、前記混練物と、塩基性化合物(C)によって中和されたアニオン性基を有する樹脂(B2)とを混合する工程2-2を有する、前記顔料(A2)が前記樹脂(B1)または前記樹脂(B2)によって被覆された着色剤の製造方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記処理機(F)が双腕型ニーダーまたは混練機である請求項1に記載の着色剤の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の製造方法で得られた着色剤と、酸性水溶液(G)とを混合することによって析出物を得た後、前記析出物を洗浄する工程3を有する、前記顔料(A2)が前記樹脂(B1)または前記樹脂(B2)によって被覆された着色剤の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載の製造方法で得られた着色剤を、ローターステーター型の処理機で処理する工程4を有する顔料組成物の製造方法。
【請求項5】
前記ローターステーター型の処理機は、前記着色剤が連続的に供給されるインライン式処理機である、請求項4に記載の顔料組成物の製造方法。
【請求項6】
請求項4または5に記載の製造方法で得られた顔料組成物同士を斜向衝突させる工程5-1、または、前記顔料組成物を回転自在に支持された球状の硬質体に衝突させる工程5-2を有する水性顔料分散体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインクジェット印刷インクの製造等に使用可能な着色剤、顔料組成物及び水性顔料分散体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
顔料組成物は、インクジェット印刷等の各種印刷において用いられる。顔料組成物の製造方法としては、顔料成分及び液状媒体を含有する原料組成物を分散機により処理することにより顔料組成物を得る方法が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-262038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
顔料組成物には、印刷時の吐出ノズルの目詰まり等を抑制して良好な吐出安定性を得る観点から、分散物の体積平均粒子径が小さく、粗大粒子数が少ないことが求められる。
分散物の体積平均粒子径が小さく、粗大粒子数が少ない顔料組成物を得る方法としては、例えば顔料及び液状媒体を含有する原料組成物に対して粉砕処理や解砕処理を繰り返し施す方法が挙げられる。しかし、前記方法であっても、分散物の体積平均粒子径をより一層小さくできない場合や、粗大粒子数をより一層低減できない場合や、顔料組成物の生産性の低下を招く場合があった。
【0005】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、分散物の体積平均粒子径が小さく、粗大粒子数の少ない顔料組成物や水性顔料分散体の製造に使用可能な着色剤を効率よく製造可能な方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、一次粒子径が100nm以上の顔料(A1)と液状媒体(D)と水溶性無機塩(E)とを含有する組成物を、処理機(F)で混練することによって、一次粒子径が10nm以上100nm未満の範囲の顔料(A2)と液状媒体(D)と水溶性無機塩(E)とを含有する混練物を得る工程1、及び、前記混練物と、アニオン性基を有する樹脂(B1)と、塩基性化合物(C)とを混合する工程2-1、もしくは、前記混練物と、塩基性化合物(C)によって中和されたアニオン性基を有する樹脂(B2)とを混合する工程2-2を有する、前記顔料(A2)が前記樹脂(B1)または前記樹脂(B2)によって被覆された着色剤の製造方法によって、前記課題を解決した。
【発明の効果】
【0007】
本発明の製造方法によって得られた着色剤によれば、分散物の体積平均粒子径が小さく、粗大粒子数の少ない顔料組成物や水性顔料分散体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ローターステーター型の処理機の一例を示す模式断面図である。
ローターステーター型の処理機におけるステーターの例を示す模式側面図である。
ローターステーター型の処理機における処理を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
【0010】
本明細書において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値と任意に組み合わせることができる。本明細書に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。「A又はB」とは、A及びBのどちらか一方を含んでいればよく、両方とも含んでいてもよい。本明細書に例示する材料は、特に断らない限り、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸、及び、それに対応するメタクリル酸の総称を表し、「(メタ)アクリレート」等の他の類似の表現においても同様である。
(【0011】以降は省略されています)

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