TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025121690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017306
出願日2024-02-07
発明の名称凍結抑制剤
出願人第一三共ヘルスケア株式会社
代理人個人,個人
主分類C09K 3/00 20060101AFI20250813BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】水を含む組成物の凍結を抑制する技術を提供する。
【解決手段】ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを含む、水の凍結抑制剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを含む、水の凍結抑制剤。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記水に対して0.01以上2以下の質量比で添加して用いられる、請求項1に記載の凍結抑制剤。
【請求項3】
水を含む組成物に、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを含む凍結抑制剤を添加することを含む、水の凍結抑制方法。
【請求項4】
前記組成物中の前記ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンの含有量が前記組成物全体に対して0.01質量%以上2質量%以下である、請求項3に記載の凍結抑制方法。
【請求項5】
前記組成物がトラネキサム酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも一種をさらに含む、請求項3または4に記載の凍結抑制方法。
【請求項6】
前記組成物中の前記トラネキサム酸およびその塩の含有量が前記組成物全体に対して0.1質量%以上5質量%以下である、請求項5に記載の凍結抑制方法。
【請求項7】
前記組成物中の前記トラネキサム酸およびその塩の含有量に対する前記ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンの含有量の質量比が0.001以上1以下である、請求項5に記載の凍結抑制方法。
【請求項8】
前記組成物中の水の含有量が前記組成物全体に対して50質量%以上である、請求項3または4に記載の凍結抑制方法。
【請求項9】
水および凍結抑制剤を含む組成物であって、
前記凍結抑制剤が、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを含む、組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、凍結抑制剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
水の凍結を防ぐための技術として、特許文献1(特開2023-9815号公報)に記載のものがある。同文献では、塩害を抑制でき、環境に安全で、負荷が少ない上、凍結防止性能に優れる、凍結防止剤、及び該凍結防止剤を用いた凍結防止方法を提供することを目的としている(段落0011)。そして、同文献には、氷再結晶化抑制活性を有する氷制御物質と、過冷却促進物質とを含有する凍結防止剤について記載されており(請求項1)、氷制御物質として不凍タンパク質・ペプチドを用いうること(請求項3)、過冷却促進物質としてメラノイジン、餡粕の抽出物、コーヒー粕の抽出物、味噌の抽出物、バナナ皮の抽出物、日本酒の抽出物、プリン塩基又はプリン塩基を有する重合体、及びチロシンペプチドからなる群から選択される少なくとも1種を用いうること(請求項5)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-9815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、簡便に凍結防止効果を得るという点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、水を含む組成物の凍結を抑制する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下の凍結抑制剤、凍結抑制方法および組成物が提供される。
[1] ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを含む、水の凍結抑制剤。
[2] 前記水に対して0.01以上2以下の質量比で添加して用いられる、[1]に記載の凍結抑制剤。
[3] 水を含む組成物に、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを含む凍結抑制剤を添加することを含む、水の凍結抑制方法。
[4] 前記組成物中の前記ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンの含有量が前記組成物全体に対して0.01質量%以上2質量%以下である、[3]に記載の凍結抑制方法。
[5] 前記組成物がトラネキサム酸およびその塩からなる群から選択される少なくとも一種をさらに含む、[3]または[4]に記載の凍結抑制方法。
[6] 前記組成物中の前記トラネキサム酸およびその塩の含有量が前記組成物全体に対して0.1質量%以上5質量%以下である、[5]に記載の凍結抑制方法。
[7] 前記組成物中の前記トラネキサム酸およびその塩の含有量に対する前記ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンの含有量の質量比が0.001以上1以下である、[5]または[6]に記載の凍結抑制方法。
[8] 前記組成物中の水の含有量が前記組成物全体に対して50質量%以上である、[3]乃至[7]いずれか一つに記載の凍結抑制方法。
[9] 水および凍結抑制剤を含む組成物であって、
前記凍結抑制剤が、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを含む、組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、水を含む組成物の凍結を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を説明する。本実施形態において、組成物は、各成分をいずれも単独でまたは二種以上組み合わせて含むことができる。
本明細書において、数値範囲を示す「~」は、以上、以下を表し、両端の数値をいずれも含む。
【0009】
(凍結抑制剤、凍結抑制方法)
本実施形態において、凍結抑制剤は、水の凍結を抑制するものであり、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン(Diisopropylamine dichloroacetate:DADA)を含む。
また、本実施形態における水の凍結抑制方法は、水を含む組成物に、DADAを含む凍結抑制剤を添加することを含む。
【0010】
本発明者は、DADAと水とを組み合わせて用いることにより、水の凍結が効果的に抑制され、具体的には凝固点降下を上回る効果が得られることを見出した。この理由は必ずしも明らかではないが、DADAを水に配合することにより、低温における水分子の整列をDADAが阻害し、これにより氷結晶の析出を抑制することが考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日本化薬株式会社
インク
16日前
ベック株式会社
水性被覆材
4日前
ベック株式会社
被膜形成方法
5日前
日本化薬株式会社
インク組成物
16日前
日本化薬株式会社
前処理組成物
2日前
株式会社日本触媒
インクセット
25日前
日本製紙株式会社
圧着紙
2日前
株式会社KRI
潜熱蓄熱材組成物
2日前
日澱化學株式会社
ホットメルト接着剤
4日前
東ソー株式会社
土木用注入薬液組成物
17日前
大日精化工業株式会社
顔料分散液
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
5日前
デンカ株式会社
蛍光体
4日前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
1か月前
東ソー株式会社
土質安定化注入薬液組成物
1か月前
日本化薬株式会社
インク組成物及び捺染方法
2日前
大日本印刷株式会社
積層シート
2日前
リンテック株式会社
粘着シート
3日前
artience株式会社
水性フレキソインキ
3日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
2日前
東洋アルミニウム株式会社
複合顔料
16日前
住友理工株式会社
シール部材
3日前
日東電工株式会社
粘着シート
2日前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物
5日前
日東電工株式会社
粘着シート
2日前
三菱ケミカル株式会社
液晶組成物及び液晶調光素子
5日前
リンテック株式会社
化粧シート
2日前
積水化学工業株式会社
仮固定粘着テープ
1か月前
東ソー株式会社
塩化ビニル樹脂用接着剤及び接着構造体
23日前
artience株式会社
グラビア又はフレキソインキ
1か月前
個人
耕盤の膨軟化方法
1か月前
藤倉化成株式会社
導電性塗料
17日前
高圧ガス工業株式会社
接着剤組成物
11日前
曙ブレーキ工業株式会社
摩擦材
13日前
サカタインクス株式会社
金属印刷用インキ組成物
10日前
サカタインクス株式会社
金属印刷用インキ組成物
10日前
続きを見る