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公開番号
2025143680
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043030
出願日
2024-03-19
発明の名称
金属印刷用インキ組成物
出願人
サカタインクス株式会社
代理人
個人
主分類
C09D
11/033 20140101AFI20250925BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】より短時間でプレミキシングを終えることができ、かつ印刷中のミスチングの低減や高速印刷時の転移性といった印刷適性や、良好な貯蔵安定性を備えた白色の金属印刷用インキ組成物を提供すること。
【解決手段】着色顔料、樹脂、溶剤、シリカ及び炭酸カルシウムを含んでなる金属印刷用インキ組成物であって、上記着色顔料として酸化チタンを含み、上記シリカの含有量が組成物全体に対して5質量%以下であり、上記炭酸カルシウムの平均一次粒子径が70nm以下であることを特徴とする金属印刷用インキ組成物を用いればよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
着色顔料、樹脂、溶剤、シリカ及び炭酸カルシウムを含んでなる金属印刷用インキ組成物であって、
前記着色顔料として酸化チタンを含み、
前記シリカの含有量が組成物全体に対して5質量%以下であり、
前記炭酸カルシウムの平均一次粒子径が70nm以下であることを特徴とする金属印刷用インキ組成物。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記溶剤として、溶解度パラメータ(sp値)が10.00(cal/cm
3
)
1/2
未満であり、かつ下記一般式(1)で表す化合物よりなる群より選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
TIFF
2025143680000005.tif
13
162
(上記一般式(1)中、各Aは、それぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素数2~4のアルキレン基であり、Rは、分岐及び/又は環構造を備えてもよい炭素数1~13のアルキル基であり、nは、2~8の整数である。)
【請求項3】
一般式(1)にてAOで表す2価の基がオキシプロピレン基である請求項2記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項4】
前記シリカが表面疎水処理シリカである請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項5】
前記樹脂としてアルキッド樹脂を含む請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項6】
前記アルキッド樹脂の質量平均分子量が10,000未満である請求項5記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項7】
前記アルキッド樹脂がペンタエリスリトール骨格を備える請求項5記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項8】
前記樹脂としてさらにロジン変性樹脂を含む請求項5記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項9】
さらに、アルカノールアミンを含有する請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属印刷用インキ組成物に関し、特に金属印刷用の白色インキ組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
金属素材、例えば亜鉛引き又は錫引き鉄板、アルミニウム板あるいはこれら金属素材からなる金属缶などの金属外面の印刷には、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などのバインダー樹脂と鉱物油または高級アルコールなどの有機溶剤を主たるビヒクル成分とする金属印刷用インキ組成物が使用されている。
【0003】
また、これら印刷表面には、インキ塗膜の密着性、耐折り曲げ性、耐衝撃性、耐摩擦性等を向上させるため、オーバープリントニスによるコーティングが行われるのが一般的である。これらオーバープリントニスとしては、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等のバインダー樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の硬化剤、及び鉱物油やセロソルブ系等の有機溶剤からなる溶剤タイプのものが広く使用されていた。
【0004】
そして、金属外面の印刷に際しては、オフセット印刷機、ドライオフセット印刷機等を用いてインキの印刷を行ってから、コーター等を用いてウエットオンウエットでオーバープリントニスをインキ被膜上に塗布し、その後150~280℃で焼付けが行われている。
【0005】
ところで、金属印刷は、プロセスカラーの4色(イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック)に加えて白色のインキ組成物も用いて行われることが殆どである。これは、金属印刷の印刷対象が紙のように白色ではなく金属色をしているため、白色を表現するには白色のインキ組成物を用いて印刷する必要があることと、プロセスカラーによるフルカラー印刷の発色をより鮮やかなものとするために、プロセスカラーの印刷に先立ち、印刷対象範囲の全面を白色のインキ組成物で印刷する場合があるためである。この白色インキ組成物には、下地の色を隠すために高い隠蔽力が要求され、ゆえに白色顔料である酸化チタンが高濃度に配合されることになる。実際、特許文献1~3に記載された白色インキ組成物には酸化チタンが高い濃度で含まれ、特許文献3記載の発明では、より隠蔽力を高めるために酸化チタンに加えて小粒径シリカを併用するとされる。このように、白色インキ組成物では、高い隠蔽性を確保するために着色顔料や体質顔料といった固形分の含有量が多くなる傾向にあるといえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-279722号公報
特開2011-26404号公報
特開2021-91806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
白色インキ組成物では上記のように固形分の含有量が多くなりがちであるが、このことは、インキ組成物の経時安定性の低下や、印刷適性を悪化させる要因になり得る。こうした問題の代表的な改善策としては、インキ組成物中での固形分の分散性を高めるために分散工程(ロールミル等による練肉工程)の時間を長く取ることが挙げられる。しかしながら、分散工程の時間を長く取ることは生産リードタイムの長期化を招き、生産性の低下につながるものである。また、分散工程の前段階として、ワニスに顔料等の固形分を加えて混合することで、粉末である固形分の粉気(こなけ)がなくなるまで固形分をワニス中に十分なじませるプレミキシングが行われるが、固形分が多くなるとこのプレミキシングにも多くの時間がかかることになり、やはり生産性を低下させる原因にもなる。
【0008】
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、より短時間でプレミキシングを終えることができ、かつ印刷中のミスチングの低減や高速印刷時の転移性といった印刷適性や、良好な貯蔵安定性を備えた白色の金属印刷用インキ組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、白色の金属印刷用インキ組成物において、体質顔料としてシリカに加えて炭酸カルシウムを加え、さらにシリカの含有量を5質量%以下とするとともに、炭酸カルシウムの平均一次粒子径を70nm以下とすることにより上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
【0010】
(1)本発明は、着色顔料、樹脂、溶剤、シリカ及び炭酸カルシウムを含んでなる金属印刷用インキ組成物であって、上記着色顔料として酸化チタンを含み、上記シリカの含有量が組成物全体に対して5質量%以下であり、上記炭酸カルシウムの平均一次粒子径が70nm以下であることを特徴とする金属印刷用インキ組成物である。
(【0011】以降は省略されています)
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