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公開番号2025093495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209174
出願日2023-12-12
発明の名称積層体、再生プラスチック及びその製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20250617BHJP(積層体)
要約【課題】
再生プラスチックの品質を低下させず、層間接着強度等を維持できる積層体を提供する。
【解決手段】
第一の基材フィルムと、第二の基材フィルムと、その間に配置された接着層とを含み、第一及び第二の基材フィルムがオレフィン系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂からなり、前記接着層が(1)、(2)、又は(3)を満たす接着剤からなる積層体。
(1)無水マレイン酸で変性されたポリプロピレン系樹脂であり、ポリプロピレンの含有率が70~99mol%であり、前記無水マレイン酸の変性率が0.1mol%以上である。
(2)無水マレイン酸で変性されたポリエチレン系樹脂であり、ポリエチレンの含有率が70~99mol%であり、前記無水マレイン酸の変性率が0.1mol%以上である。
(3)酢酸ビニルで変性されたポリエチレン系樹脂であり、前記酢酸ビニルの変性率が5~20mol%以上である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
第一の基材フィルムと、第二の基材フィルムと、前記第一の基材フィルムと前記第二の基材フィルムとの間に配置された接着層とを含み、前記第一及び前記第二の基材フィルムがオレフィン系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂からなり、前記接着層が、(1)、(2)、又は(3)のいずれかを満たす接着剤からなることを特徴とする積層体。
(1)無水マレイン酸で変性されたポリプロピレン系樹脂であり、ポリプロピレンの含有率が70~99mol%であり、前記無水マレイン酸の変性率が0.1mol%以上である。
(2)無水マレイン酸で変性されたポリエチレン系樹脂であり、ポリエチレンの含有率が70~99mol%であり、前記無水マレイン酸の変性率が0.1mol%以上である。
(3)酢酸ビニルで変性されたポリエチレン系樹脂であり、前記酢酸ビニルの変性率が5~20mol%以上である。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の積層体を原料とする再生プラスチック。
【請求項3】
請求項1に記載の積層体を原料とする再生プラスチックの製造方法であって、請求項1に記載の積層体を破砕する工程と、剥離液に浸漬し積層体を各層に分離する工程と、分離した各層を回収する工程と、回収した破砕片を溶融混錬する工程と、溶融混錬した混錬物をペレット化する工程とを有する再生プラスチックの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクル性に優れた積層体、それを用いた再生プラスチックに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、接着剤を使用してラミネート法により製造される積層フィルムは、単なる包装目的のみならず、バリア性、防湿性、耐レトルト性等の様々な高機能を1つの包装材料でかなえたい、という要求に答えるため異樹脂種のフィルムを積層させるために開発され進化してきた。(例えば特許文献1参照)
しかしながら近年は、これらの異樹脂種の積層フィルムが、再生(リサイクル)プラスチックの品質を低下させるという声があり、単なる高機能のみならず、リサイクル可能な包装材料であることが望まれている。
【0003】
リサイクル可能な包装材料として同樹脂種の積層フィルムが期待されている。同樹脂種の積層フィルムとして、例えばオレフィン系樹脂のみで構成(モノマテリアル等とも称される)された包装材料は既に知られている。(例えば特許文献2参照)
しかしこれらは、構成する全てのフィルムを、原料である樹脂ペレットを溶融し共押出多層ダイス法やフィードブロック法等の方法により溶融状態で所望の順で積層した後フィルム状に成形する共押出法で製造されていることが多く、大掛かりな製造装置が必要であることや、接着剤を使用するラミネート体と比較し、層間接着強度等に限界がある場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-004799号公報
特開2021-758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、再生プラスチックの品質を低下させず、製造が容易で、且つ層間接着強度等の機能性を維持できる積層体や包装材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち本発明は、第一の基材フィルムと、第二の基材フィルムと、前記第一の基材フィルムと前記第二の基材フィルムとの間に配置された接着層とを含み、前記第一及び前記第二の基材フィルムがオレフィン系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂からなり、前記接着層が、(1)、(2)、又は(3)のいずれかを満たす接着剤からなる積層体を提供する。
(1)無水マレイン酸で変性されたポリプロピレン系樹脂であり、ポリプロピレンの含有率が70~99mol%であり、前記無水マレイン酸の変性率が0.1mol%以上である。
(2)無水マレイン酸で変性されたポリエチレン系樹脂であり、ポリエチレンの含有率が70~99mol%であり、前記無水マレイン酸の変性率が0.1mol%以上である。
(3)酢酸ビニルで変性されたポリエチレン系樹脂であり、前記酢酸ビニルの変性率が5~20mol%以上である。
【0007】
また本発明は、前記記載の積層体を原料とする再生プラスチックを提供する。
【0008】
また本発明は、前記記載の積層体を原料とする再生プラスチックの製造方法であって、請求項1に記載の積層体を破砕する工程と、剥離液に浸漬し積層体を各層に分離する工程と、分離した各層を回収する工程と、回収した破砕片を溶融混錬する工程と、溶融混錬した混錬物をペレット化する工程とを有する再生プラスチックの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、再生プラスチックの品質を低下させず、製造が容易で、且つ層間接着強度等の機能性を維持できる積層体や包装材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第一の基材フィルム)
本発明で使用する第一の基材フィルムは、オレフィン系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂からなるフィルム(シートとも称される場合があるが本発明においてはフィルムと称す。なお第一の基材をフィルム(1)と称する場合もある)であれば特に限定なく使用することができる。オレフィン系樹脂としては具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン等のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、α-オレフィン重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メチルメタクリレート共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、環状オレフィン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリメチルペンテン等のオレフィン樹脂;オレフィン樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸その他の不飽和カルボン酸で変性した変性オレフィン系樹脂が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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