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公開番号2025078033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2024189663
出願日2024-10-29
発明の名称導電性粘着テープ
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250512BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】繰り返し温度変化を受けても厚さ方向の抵抗値の上昇が抑制され、導電性に優れた導電性粘着テープを提供する。
【解決手段】導電性粘着剤層を少なくとも有する導電性粘着テープであって、前記導電性粘着剤層は、粘着剤及び導電性粒子を含有し、前記導電性粘着剤層の平面視において2.5mm2の領域A内に存在する前記導電性粒子の一次粒子及び凝集物(但し、最大長さが10μm以下の前記一次粒子及び前記凝集物を除く)のうち、最大長さが60μm以上である前記一次粒子及び凝集物の個数割合が5%以下であり、最大長さが50μm未満である前記一次粒子及び凝集物の個数割合が85%以上である、導電性粘着テープを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
導電性粘着剤層を少なくとも有する導電性粘着テープであって、
前記導電性粘着剤層は、粘着剤及び導電性粒子を含有し、
前記導電性粘着剤層の平面視において2.5mm

の領域A内に存在する前記導電性粒子の一次粒子及び凝集物のうち、最大長さが10μm以下の前記一次粒子及び前記凝集物を排除した後、
最大長さが60μm以上である前記一次粒子及び凝集物の個数割合が5%以下であり、
最大長さが50μm未満である前記一次粒子及び凝集物の個数割合が85%以上である、導電性粘着テープ。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記導電性粘着剤層の厚さが10μm以下である、請求項1に記載の導電性粘着テープ。
【請求項3】
前記導電性粒子の総量が、前記粘着剤100質量部に対して0.1質量部~10質量部の範囲内である、請求項1又は2に記載の導電性粘着テープ。
【請求項4】
前記導電性粘着剤層の平面視において前記領域A内に存在する前記導電性粒子の一次粒子及び凝集物は、最大長さが10μm以下の前記一次粒子及び前記凝集物を排除した後の総個数が20個~150個の範囲内である、請求項1又は2に記載の導電性粘着テープ。
【請求項5】
前記一次粒子の平均粒子径(d50)が5μm~30μmの範囲内である、請求項1又は2に記載の導電性粘着テープ。
【請求項6】
前記凝集物は、平均粒子径(d50)が5μm~30μmの範囲内の前記一次粒子が凝集してなる、請求項1又は2に記載の導電性粘着テープ。
【請求項7】
前記導電性粒子が金属粒子である、請求項1又は2に記載の導電性粘着テープ。
【請求項8】
前記導電性粒子がニッケル粉である、請求項1又は2に記載の導電性粘着テープ。
【請求項9】
基材の片面又は両面に前記導電性粘着剤層を有する、請求項1又は2に記載の導電性粘着テープ。
【請求項10】
前記基材が金属箔である、請求項9に記載の導電性粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は導電性粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器及び通信機器では、電磁波の遮蔽、及び静電気防止のグランド用途などを目的として、導電性粘着テープが用いられている。
【0003】
例えば特許文献1には、総厚さが30μm以下である導電性粘着テープが開示されている。この導電性粘着テープは、導電性基材と、導電性粒子を含有する導電性粘着剤層とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2015/076174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
導電性粒子を含む導電性粘着剤層は、繰り返し温度変化を受けると厚さ方向の抵抗値が大きく上昇してしまい、導電性が低下するという問題がある。
【0006】
本開示は上記実情に鑑みてなされたものであり、繰り返し温度変化を受けても厚さ方向の抵抗値の上昇が抑制され、導電性に優れた導電性粘着テープを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、導電性粘着剤層内において導電性粒子が一次粒子及び/又は凝集物として存在しており、上記一次粒子及び凝集物の大きさのバラつきが、繰り返し温度変化を受けることによる厚さ方向の導電性に影響することを知得した。
【0008】
すなわち、本開示は、以下の実施形態を有する。
[1]導電性粘着剤層を少なくとも有する導電性粘着テープであって、上記導電性粘着剤層は、粘着剤及び導電性粒子を含有し、上記導電性粘着剤層の平面視において2.5mm

の領域A内に存在する上記導電性粒子の一次粒子及び凝集物(但し、最大長さが10μm以下の上記一次粒子及び上記凝集物を除く)のうち、最大長さが60μm以上である上記一次粒子及び凝集物の個数割合が5%以下であり、最大長さが50μm未満である上記一次粒子及び凝集物の個数割合が85%以上である、導電性粘着テープ。
[2]上記導電性粘着剤層の厚さが10μm以下である、上記[1]に記載の導電性粘着テープ。
[3]上記導電性粒子の総量が、上記粘着剤100質量部に対して0.1質量部~10質量部の範囲内である、上記[1]又は[2]に記載の導電性粘着テープ。
[4]上記導電性粘着剤層の平面視において上記領域A内に存在する上記導電性粒子の一次粒子及び凝集物(但し、最大長さが10μm以下の上記一次粒子及び上記凝集物を除く)の総個数が20個~150個の範囲内である、上記[1]~[3]の何れかに記載の導電性粘着テープ。
[5]上記一次粒子の平均粒子径(d50)が5μm~30μmの範囲内である、上記[1]~[4]の何れかに記載の導電性粘着テープ。
[6]上記凝集物は、平均粒子径(d50)が5μm~30μmの範囲内の上記一次粒子が凝集してなる、上記[1]~[5]の何れかに記載の導電性粘着テープ。
[7]上記導電性粒子が金属粒子である、上記[1]~[6]の何れかに記載の導電性粘着テープ。
[8]上記導電性粒子がニッケル粉である、上記[1]~[7]の何れかに記載の導電性粘着テープ。
[9]基材の片面又は両面に上記導電性粘着剤層を有する、上記[1]~[8]の何れかに記載の導電性粘着テープ。
[10]上記基材が金属箔である、上記[9]に記載の導電性粘着テープ。
[11]上記基材が片面又は両面にクロムメッキ層を有する銅箔である、上記[9]に記載の導電性粘着テープ。
[12]冷熱サイクル試験前後での厚さ方向の抵抗値変化率が200%以下である、上記[1]~[11]の何れかに記載の導電性粘着テープ。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、繰り返しの温度変化を受けることによる厚さ方向の抵抗値の上昇を抑制でき、導電性に優れた導電性粘着テープを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
I.導電性粘着テープ
本開示の導電性粘着テープ(以下、テープと称する場合がある。)は、導電性粘着剤層を少なくとも有し、上記導電性粘着剤層は、粘着剤及び導電性粒子を含有する。本発明の導電性粘着テープは、上記導電性粘着剤層の平面視において2.5mm

の領域A内に存在する上記導電性粒子の一次粒子及び凝集物(但し、最大長さが10μm以下の上記一次粒子及び上記凝集物を除く)のうち、最大長さが60μm以上である上記一次粒子及び上記凝集物の個数割合が5%以下であり、最大長さが50μm未満である上記一次粒子及び上記凝集物の個数割合が85%以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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