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公開番号2025079041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191448
出願日2023-11-09
発明の名称強化繊維樹脂複合材料及び樹脂成形体
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08J 5/10 20060101AFI20250514BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 遮熱性に優れた樹脂成形体を実現可能な強化繊維樹脂複合材料を提供すること。さらには、遮熱性に優れた樹脂成形体を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る強化繊維樹脂複合材料は、熱硬化性樹脂と、ガラス繊維と、赤外線反射性顔料とを含有することを特徴とする。前記赤外線反射性顔料の含有量が、前記強化繊維樹脂複合材料の全質量を基準として5質量%以上20質量%以下であることが好ましい。前記赤外線反射性顔料は、波長1500nmの光における分光反射率が50%以上であることが好ましく、可視光の分光反射率の最大値が10%以下であることが好ましい。前記熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂及びビニルエステル樹脂からなる群より選択される1種以上を含有することが好ましい。前記強化繊維樹脂複合材料を硬化してなる樹脂成形体は、車輛用外装材として好適である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱硬化性樹脂と、ガラス繊維と、赤外線反射性顔料とを含有することを特徴とする、強化繊維樹脂複合材料。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記赤外線反射性顔料の含有量が、前記強化繊維樹脂複合材料の全質量を基準として5質量%以上20質量%以下である請求項1記載の強化繊維樹脂複合材料。
【請求項3】
前記赤外線反射性顔料の波長1500nmの光の分光反射率が50%以上である請求項1又は請求項2に記載の強化繊維樹脂複合材料。
【請求項4】
前記赤外線反射性顔料の可視光の分光反射率の最大値が10%以下である請求項3に記載の強化繊維樹脂複合材料。
【請求項5】
前記熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂及びビニルエステル樹脂からなる群より選択される1種以上を含有する請求項1又は請求項2に記載の強化繊維樹脂複合材料。
【請求項6】
請求項1又は請求項2記載の強化繊維樹脂複合材料を硬化してなることを特徴とする樹脂成形体。
【請求項7】
車輛用外装材として用いられる請求項6に記載の樹脂成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、強化繊維樹脂複合材料及び前記材料を硬化してなる樹脂成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車輛用外装材に関し、太陽光等による車室内の温度上昇を抑制する各種の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、鱗片状の赤外線反射性顔料と樹脂とを含有する塗料組成物が開示されている。特許文献2には、白色顔料を含有した白色反射層を備えた遮熱フィルムが開示されている。
【0003】
しかしながら、前記塗料組成物及び前記遮熱フィルムの場合には、遮熱性能のさらなる向上が困難である。前記塗料組成物において、前記顔料の濃度を高くすると、粘度が上昇し塗工性が低下する上に、良好な成膜を得ることが困難である。また、特許文献1によれば、塗膜の厚さが100μmを超えると、ダレやワキ等の塗膜欠陥が生じやすくなるため、塗膜を厚くして前記顔料の絶対量を増やすことが困難である。さらに、塗膜を塗り重ねて塗膜厚さを増やそうとすると、作業性が低下する。また、前記遮熱フィルムにおいて、特許文献2によれば、強度維持の観点から前記白色反射層の厚さは200μm以下が好ましいとされており、当該反射層を厚くして前記顔料の絶対量を増やすことが困難である。
【0004】
ところで、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を、炭素繊維を強化繊維として強化した繊維強化樹脂複合材料は、軽量でありながら耐熱性や機械強度に優れる特徴が注目され、自動車や航空機の筐体或いは各種部材をはじめ、様々な構造体用途での利用が拡大している(例えば特許文献3参照。)。例えば、前記繊維強化樹脂複合材料を用いた製造方法としては、シートモールディングコンパウンド(以下、「SMC」と略記することがある。)と呼ばれる中間材料を加熱圧縮成形する方法が知られている。前記SMCを複数枚積層したものを加熱圧縮成形することにより、任意の厚さを備えた樹脂成形体を得ることができる。例えば、厚さが500μm~5mmである樹脂成形体は、車両用外装材として用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2017/122733号
特開2022-54886号公報
特許7298800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、遮熱性に優れた樹脂成形体を実現可能な強化繊維樹脂複合材料を提供することにある。さらには、遮熱性に優れた樹脂成形体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本件発明者らは、強化繊維として炭素繊維を用い、赤外線反射性顔料を添加した強化繊維樹脂複合材料では、遮熱性に優れた樹脂成形体を得ることができないことを見出した。本件発明者らは、鋭意検討した結果、炭素繊維が赤外線を吸収することにより、赤外線反射性顔料の遮熱性能を損なうことを知見し、本件発明に想到した。
【0008】
すなわち、本発明に係る強化繊維樹脂複合材料は、熱硬化性樹脂と、ガラス繊維と、赤外線反射性顔料とを含有することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る樹脂成形体は、上述の強化繊維樹脂複合材料を硬化してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、遮熱性に優れた樹脂成形体を実現可能な強化繊維樹脂複合材料を提供できる。また、本発明によれば、遮熱性に優れた樹脂成形体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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