特許ウォッチ

公開番号2025091525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206766
出願日2023-12-07
発明の名称ファン取付装置及びヘルメット装置
出願人DIC株式会社,DICプラスチック株式会社
代理人個人,個人
主分類A42B 3/28 20060101AFI20250612BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】ヘルメットの装着感を向上できるファン取付装置及びヘルメット装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ヘルメット10にファンユニットを取り付けるためのファン取付装置において、ファンユニットが取り付けられた可撓性を有する、ヘルメット10に取付部材24によって取り付けられるシート本体21と、シート本体21の少なくとも一部の位置を前記ヘルメット10から離れる方向に移動させる距離可変部31と、を備える。これにより、シート本体21に取り付けられたファンユニットの位置も調整できる。ファンユニットをヘルメット10から離れる方向に移動させたときには、ファンユニットを首筋から離し、首筋に当たりにくくできる。その結果、ヘルメットの装着感を向上できる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
ヘルメットにファンユニットを取り付けるためのファン取付装置において、
前記ファンユニットが取り付けられた可撓性を有する、前記ヘルメットに取付部材によって取り付けられるシート本体と、
前記シート本体の少なくとも一部の位置を前記ヘルメットから離れる方向に移動させる距離可変部と、を備える
ファン取付装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記距離可変部は、前記シート本体の一部を、前記ヘルメットに対して近い第１位置と前記ヘルメットから離れた第２位置とに移動させる
請求項１に記載のファン取付装置。
【請求項３】
前記シート本体の一部は、前記第１位置及び前記第２位置の各位置に前記取付部材によって保持される
請求項２に記載のファン取付装置。
【請求項４】
前記シート本体は、前記ヘルメットに対する取付縁部に沿って配置される細長いカラー部を備え、
前記カラー部は、前記シート本体よりも反発力を有する
請求項１に記載のファン取付装置。
【請求項５】
前記カラー部は、折線を備え、前記ファンユニットの位置を、前記ヘルメットに近い第１位置から前記第１位置よりも前記ヘルメットから離れた第２位置に変更するように折曲可能であり、
前記距離可変部は、前記カラー部の曲がる部分に構成される
請求項４に記載のファン取付装置。
【請求項６】
前記取付部材は、クリップである
請求項１に記載のファン取付装置。
【請求項７】
前記ファンユニットが取り付けられると共に、前記シート本体に対して取り付けられる支持シートを備え、
前記支持シートは、貫通穴を備え、
前記ファンユニットは、突き合わせ結合される第１半体と第２半体とを備え、
前記貫通穴の周縁部には、前記支持シートよりも高い反発力の環形状の支持環部が配置され、
前記第１半体と前記第２半体とは、前記貫通穴の周縁部を前記支持環部と共に挟み込んだ状態で突き合わせ結合されることで、前記ファンユニットを構成しつつ前記貫通穴に対して取り付けられる
請求項５に記載のファン取付装置。
【請求項８】
前記カラー部と前記支持環部とは、繋がって構成されている
請求項７に記載のファン取付装置。
【請求項９】
前記支持環部は、前記ファンユニットを上位置に支持するための上支持部と、前記ファンユニットを下位置に支持するための下支持部と、を備える
請求項７に記載のファン取付装置。
【請求項１０】
ヘルメットと、
前記ヘルメットにファンユニットを取り付けるためのファン取付装置と、を備え、
前記ファン取付装置は、前記ファンユニットが取り付けられた可撓性を有する、前記ヘルメットに取付部材によって取り付けられるシート本体と、
前記シート本体の少なくとも一部の位置を前記ヘルメットから離れる方向に移動させる距離可変部と、を備える
ヘルメット装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ヘルメットに対してファンユニットが取付可能なファン取付装置及びヘルメット装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
ヘルメットを装着した作業者の装着感を向上させるため、ヘルメットには、ファンユニットが取り付けられることがある。特許文献１では、ヘルメットの背面側の縁部に、袋状体を取り付け、その中にファンユニットを取り付けるようにしている。そして、ファンユニットにより取り込んだ空気をヘルメット内に送り込みヘルメット内の蒸れを抑制するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０２１／２３５３０７号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、首筋に対するファンユニットの位置は、装着者の体格によっても異なる。ファンユニットの位置が首筋に近すぎる場合、作業中にファンユニットが首筋に繰り返し当たたる。これにより、ヘルメットの装着感が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を解決するためのファン取付装置は、ヘルメットにファンユニットを取り付けるためのファン取付装置において、前記ファンユニットが取り付けられた可撓性を有する、前記ヘルメットに取付部材によって取り付けられるシート本体と、前記シート本体の少なくとも一部の位置を前記ヘルメットから離れる方向に移動させる距離可変部と、を備える。
【０００６】
上記構成によれば、ファンユニットが配置されたシート本体をヘルメットから離れる方向に移動させることができる。これにより、シート本体に取り付けられたファンユニットの位置も調整できる。ファンユニットをヘルメットから離れる方向に移動させたときには、ファンユニットを首筋から離し、首筋に当たりにくくできる。その結果、ヘルメットの装着感を向上できる。
【０００７】
上記ファン取付装置において、前記距離可変部は、前記シート本体の一部を、前記ヘルメットに対して近い第１位置と前記ヘルメットから離れた第２位置とに移動させるように構成してもよい。
【０００８】
上記構成によれば、首筋に対するファンユニットが取り付けられたシート本体の位置等が第１位置と第２位置との間で調整できるので、ヘルメットの装着感を向上できる。
上記ファン取付装置において、前記シート本体の一部は、前記第１位置及び前記第２位置の各位置に前記取付部材によって保持されるように構成してもよい。上記構成によれば、作業中に首筋に対するファンユニットが取り付けられたシート本体の位置が変わってしまって、ヘルメットの装着感が低下することを防ぐことができる。
【０００９】
上記ファン取付装置において、前記シート本体は、前記ヘルメットに対する取付縁部に沿って配置される細長いカラー部を備え、前記カラー部は、前記シート本体よりも反発力を有するように構成してもよい。
【００１０】
上記構成によれば、可撓性を有するシート本体の取付縁部がカラー部により補強される。これにより、シート本体は、ヘルメットに対してしっかりと取付が可能となる。そして、カラー部を撓ませることによって、シート本体の少なくとも一部の位置をヘルメットから離れる方向に移動させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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