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公開番号2025080303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193378
出願日2023-11-14
発明の名称帽子
出願人個人
代理人
主分類A42B 1/201 20210101AFI20250519BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】折り畳み可能で携帯性に優れ、頭皮・頭髪との間に適度な空間があることによって通気性に優れ、髪型が崩れにくく、装着時の安定性に優れ、長時間の装着状態でも頭部の痛みはほとんど無い帽子の提供。
【解決手段】5本以上の弧状の骨部材、骨部材間に張られた遮光性の幌、および骨部材の内側に設けられたクッション部材を含み、骨部材が各々の両端で支持機構により連結され、かかる支持機構を支点に骨部材を開閉変形させることで折り畳みが可能な帽子であり、開いた状態で各骨部材が頭周の前後方向を通るようにして被った状態で正面から見たときに左右対称であり、かつその左右の下端部が両耳の下端部よりも下に位置する帽子であって、クッション部材が、頭頂部付近を通る骨部材の内側に頭頂部から後方に1~7cm、左右の斜め上付近を通る骨部材の内側に中央部から前方に5~15cm、後方に7~18cm、の位置に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
5本以上の弧状の骨部材、骨部材間に張られた遮光性の幌、および骨部材の内側に設けられたクッション部材を含み、骨部材が各々の両端で支持機構により連結され、かかる支持機構を支点に骨部材を開閉変形させることで折り畳みが可能な帽子であり、開いた状態で各骨部材が頭周の前後方向を通るようにして被った状態で正面から見たときに左右対称であり、かつその左右の下端部が両耳の下端部よりも下に位置する帽子であって、クッション部材が、頭頂部付近を通る骨部材の内側に頭頂部から後方に1~7cm、左右の斜め上付近を通る骨部材の内側に中央部から前方に5~15cm、後方に7~18cm、の位置に設けられていることを特徴とする帽子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帽子に関するものであり、より詳しくは、折り畳みが可能な帽子に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の帽子は直接頭部に被るものが一般的であり、頭皮及び頭髪に全体に密着する為、髪型が崩れやすく、また、風通しが悪く、熱がこもり汗によって頭部が蒸れがちであった。
【0003】
かかる問題点を解消できるものとして、頭部の周囲等を一部開放した帽子が各種提案されており、その一例として特許文献1に記載の帽子がある。
この特許文献1に記載の帽子は、頭部の頭頂部に装着される弓状のヘッドバンドと、その外側に規制された間隔で接続した湾曲状の骨部材と、その両端に、これを支点に回動可能に連結された複数の骨部材、および骨部材間に張られた遮光性の覆い部材とを含むものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-87773
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の帽子は、通常の帽子と異なって、頭部と帽子との間に適度な隙間があるため、通気性が良く、さらに折り畳み可能であることから、持ち運びに便利である。
しかしながら、かかる帽子は、ヘッドバンド部が頭部の周囲と当接するため、装着状態において頭部周囲が暑くなる、ヘッドバンド部の髪型が崩れる、長時間装着によって頭部に痛みが生じるなどの可能性がある。
また、ヘッドバンドが頭頂部を左右に通ることから、開閉の方向が頭の前後方向となり、前方からの強い風を受けた場合の安定性に欠けるという問題点がある。
さらに、ヘッドバンドの丁寧な取扱いが必要、及び、加工の工程の複雑さ、などの問題点があり、まだまだ改良の余地があるものであった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる問題点を解決する手段として鋭意検討した結果、本発明者は新規な構造・構成を有する帽子を発明した。
本発明の帽子は、5本以上の弧状の骨部材、骨部材間に張られた遮光性の幌、および骨部材の内側に設けられたクッション部材を含み、骨部材が各々の両端で支持機構により連結され、かかる支持機構を支点に骨部材を開閉変形させることで折り畳みが可能な帽子であり、開いた状態で各骨部材が頭周の前後方向を通るようにして被った状態で正面から見たときに左右対称であり、かつその左右の下端部が両耳の下端部よりも下に位置する帽子であって、クッション部材が、頭頂部付近を通る骨部材の内側に頭頂部から後方に1~7cm、左右の斜め上付近を通る骨部材の内側に中央部から前方に5~15cm、後方に7~18cm、の位置に設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の帽子は、折り畳み可能で携帯性に優れ、頭皮・頭髪との間に適度な空間があることによって通気性に優れ、頭髪との接触が骨材に設けられたクッション部材のみであることから髪型が崩れにくく、さらに構成がシンプルになったことで、製造・加工の容易さ、折り畳み・携帯時に壊れにくい、などの優位性を有するものである。
さらに、折り畳みの開閉方向が頭の左右方向であることから、前方は顔のかなりの部分、側方は耳の下、後方は首筋部分を覆う構造にしやすく、そのため、顔の前面や側面、首筋の日焼けを防止したり、眼からの紫外線を軽減し、肌のシミを防ぐという効果を得ることができる。
また、クッション部材の適正配置により、装着時の安定性に優れ、長時間の装着状態でも頭部の痛みはほとんど無いものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
装着時の正面図
装着時の側面図
幌を外した骨組み図
折り畳み図
携帯時折り畳み図
ベール装着した図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施態様を、以下、詳細に説明する。
なお、本発明は以下の説明、および図面に必ずしも限定されるものではない。
本発明の帽子は、5本以上の弧状の骨部材、骨部材間に張られた遮光性の幌、および骨部材の内側に設けられたクッション部材を含むものである。
まず、本発明の帽子における骨部材について説明する。
本発明に用いられる弧状の骨部材の本数は5本以上であれば特に制限はないが、奇数であることが好ましく、さらに5~9本であることが好ましく、さらに5~7本であることがより好ましい。奇数であることの意義は、頭頂部を通り、そこにクッション部材を設けることで装着時の安定性が増すこと、および、正面から見た際に左右対称とするには、頭頂部の1本と、その左右に同数の骨部材を設けることが好ましいことによるものである。また、その本数は5本より少ないと帽子の強度が不足する点、頭部・頭髪と帽子との適度な空間を形成するのが難しくなる点、などから好ましくない。また、多すぎると帽子の強度は増すが、装着時や携帯時の重量が増えすぎる傾向にあるため好ましくない。
【0010】
骨部材の素材としては、頭部の形状に沿った形状を保ち、携帯時等の曲げ伸ばしが自由にできることから弾性体であること、さらに強度と軽量性を併せ持つ素材であることが好ましく、例えばゴムや熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン、ポリウレタン等の軟質、あるいは硬質のプラスチック素材、竹などの天然素材を用いることが可能である。
骨部材の形状は特に限定されるものではないが、通常は短冊状であり、幅は0.5~5cm、好ましくは1~3cm、長さは男性用、女性用、子供用など、その使用対象によって適宜調整する必要はあるが、通常は35cm~50cmの範囲のものが用いられる。なお、装着時、装着・脱着操作時、携帯時に手などが触れることで怪我をしないように、骨部材の側面や先端は丸みを設けておくことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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