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公開番号2025080802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194075
出願日2023-11-15
発明の名称帽子
出願人株式会社スペースシーファイブ
代理人個人
主分類A42B 1/201 20210101AFI20250520BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】上方向以外の側方や斜め方向からの衝撃に対する強度も確保しつつ軽量で、使用者の不快感が抑制された帽子を提供すること。
【解決手段】展開図(11)において、四角形状の改良ナマコ折り要素(21)が配置され、改良ナマコ折り要素(21)は、4つの第2の折り線(23)の中央側の端部(23a)どうしを接続し且つ第1の折り線(22)の内側に形成され、第1の折り線(22)とは折り方向が異なる4つの第3の折り線(24)と、第2の折り線(23)の延長上に形成されて第2の折り線(23)と節点(25)とを接続し、第2の折り線(23)とは折り方向が異なる4つの第4の折り線(26)と、を有する帽子(1)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
山折り線と谷折り線が形成された展開図が折られて形成された帽子であって、
前記展開図において、四角形状の改良ナマコ折り要素が第1の方向および前記第1の方向に交差する第2の方向に隣接して配置され、前記第2の方向に隣接する前記改良ナマコ折り要素は前記第1の方向に沿って半要素分ずらして配置されており、
前記改良ナマコ折り要素は、
四角形の外縁に沿って形成された4つの第1の折り線と、
前記四角形の中央側の節点に向けて前記四角形の角から延び且つ前記第1の折り線とは折り方向が異なる4つの第2の折り線と、
4つの前記第2の折り線の中央側の端部どうしを接続し且つ前記第1の折り線の内側に形成され、前記第1の折り線とは折り方向が異なる4つの第3の折り線と、
前記第2の折り線の延長上に形成されて前記第2の折り線と前記節点とを接続し、前記第2の折り線とは折り方向が異なる4つの第4の折り線と、
前記第2の方向で隣接する隣の改良ナマコ折り要素の第1の折り線の延長上に形成され、前記節点に向けて延び、中央側の端部が前記第3の折り線に接続され、前記第1の折り線とは折り方向が同じ第5の折り線と、
前記第5の折り線の延長上に形成され前記第5の折り線と前記節点とを接続し、前記第5の折り線とは折り方向が異なる第6の折り線と、
を有する、
ことを特徴とする帽子。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記各折り線で折られた折り畳み状態と、前記各折り線が展開された展開状態との間で変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の帽子。
【請求項3】
前記展開図において、前記第2の方向の端部に配置され、折り線に沿って折られた状態で帽子の庇を形成する庇部、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の帽子。
【請求項4】
前記展開図において、前記第2の方向の端部に配置され、折り線に沿って折られた状態で帽子の頭頂部分を形成する頂部、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の帽子。
【請求項5】
前記改良ナマコ折り要素の外周を覆って配置されたカバー、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の帽子。
【請求項6】
折り線に沿って折り畳み可能に構成された前記カバー、
を備えたことを特徴とする請求項5に記載の帽子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人が頭にかぶる帽子に関し、特に、人の頭部を保護するためのヘルメットや保護帽等に好適な帽子に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自転車運転時の安全のため、ヘルメットの着用が法令で努力義務化されている。ヘルメットは、自転車運転時等の使用時には、頭部を覆うと共に、十分な強度を有することが必要である。一方で、従来のヘルメットにおいて、強度を確保しようとすると、高重量化しやすい。
シートを折りまげて形成された帽子状の折り畳み構造物に関して、特許文献1,2記載の技術が公知である。
【0003】
特許文献1,2には、半八角筒状の第1平板パーツ(20A)の両端に、半八角錐状の第2平板パーツ(30A)が連結されて、折り線に沿って折り曲げることで小型化可能な折り畳み構造物が記載されている。また、特許文献1には、紡錘形状の平板パーツ(20B,30B)がつなげられて形成されて、折り線に沿って折り曲げることで小型化可能な折り畳み構造物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-110315号公報
実用新案登録第3205084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(従来技術の問題点)
特許文献1,2の従来技術では、シートが組み合わせて構成されていて、軽量化が期待されると共に、作業ヘルメットとして上方からの垂直荷重に対応するものである。しかしながら、自転車等のヘルメットとしては、上方からよりも側方や斜め方向からの荷重に対する強度がより求められ、特許文献1,2に記載の構成では、十分ではない問題がある。
【0006】
図12は従来技術のナマコ折りの帽子の一部分の外観図である。
図13は図12の展開図であり、図13Aは全体図、図13Bはナマコ折り要素1つ分の拡大図である。
特許文献1,2以外でも、シートが折り曲げられて形成される帽子状の折り畳み構造物として、図12に示すような従来公知の「ナマコ折り」と呼ばれる折り方で帽子01を作ることが考えられる。ナマコ折りの帽子01は、図13に示す展開図02において、山折り線と谷折り線で折られて構成されている。なお、本願明細書において、展開図における山折り線は一点鎖線で示し、谷折り線は破線で示す。なお、展開図02を表裏反転させると、山折り線と谷折り線も反転、逆の関係となる。すなわち、折り方向が山折りまたは谷折りは、展開図02が表向きか裏向きかで反転する。
【0007】
図13Aにおいて、ナマコ折りの帽子01は、四角形状のナマコ折り要素03が、第1の方向(縦方向)および第2の方向(横方向)に隣接して配置されている。横方向に隣接するナマコ折り要素03は、縦方向に半要素分(ナマコ折り要素03の半個分)ずらして配置されている。
図13Bにおいて、各ナマコ折り要素03は、四角形状の外縁に沿って形成された4つの第1の折り線04を有する。第1の折り線04の内側には、四角形の中央側の節点06に向けて四角形の角04aから延び且つ第1の折り線04とは折り方向が同じ4つの第2の折り線07が形成されている。また、横方向で隣接する隣のナマコ折り要素の第1の折り線04の延長上には、節点06に向けて延び、第1の折り線04とは折り方向が異なる第5の折り線08が形成されている。
【0008】
図12、図13に示す従来のナマコ折りの帽子01は、外部からの衝撃を面方向に沿って分散させることができ、上方向だけでなく側方や斜め方向からの衝撃に対する強度を確保しやすいと共に、折り線で折り畳んで小型化可能である。しかしながら、図12に示すように、従来のナマコ折りの帽子01では、帽子01の着用時に、帽子01の内側、すなわち、帽子01を被る人の頭部側に、節点06の頂点が尖った状態で配置される。したがって、帽子01の着用時に、尖った部分が着用者の頭部に接触して、不快感がある問題がある。また、外力が作用した時に、尖った部分に力が集中して頭部に怪我を負わせる恐れもある。
【0009】
図14は従来技術の蛇腹折りの帽子の外観図である。
図15は図14の帽子の展開図である。
図16は図14の帽子に横方向から荷重が作用した状態の外観図である。
また、シートが折り曲げられて形成される帽子として、図14~図16に示す従来公知の「蛇腹折り」で帽子011を作製することが考えられる。図14に示す蛇腹折りの帽子011は、図15に示す展開図012を4つ繋げて形成されている。図15に示す展開図012において、第1の方向(縦方向)に沿って延びる複数の縦折り線013,014が、第2の方向(横方向)に間隔をあけて平行に形成されている。縦折り線013,014は、横方向に隣り合う縦折り線013,014どうしの折り方向が異なっている。すなわち、縦山折り線013と縦谷折り線014が横方向に交互に形成されている。また、展開図012の縦方向の上部には、右上がり傾斜の折り線016と右下がり傾斜の折り線017が、横方向に交互に形成されている。右上がり傾斜の折り線016と右下がり傾斜の折り線017は、折り方向が同じ折り方向(図15では山折り)に設定されている。さらに、展開図012の縦方向の下部には、右上がり傾斜の折り線016および右下がり傾斜の折り線017と平行な右上がり傾斜の折り線018および右下がり傾斜の折り線019が、横方向に交互に形成されている。右上がり傾斜の折り線018と右下がり傾斜の折り線019は、折り方向が同じ折り方向(図15では谷折り)に設定されている。なお、縦折り線013,014は、右上がり傾斜の折り線016,018や右下がり傾斜の折り線017,019と交差する度に、交差部を境として折り方向が反転する(山折りと谷折りが変わる)ように設定されている。
【0010】
図14~図16に示す蛇腹折りの帽子011では、図16に示すように、側壁部021(展開図012の上下方向中部)と庇部022(展開図012の下部)の境界部分に力が加わると変形しやすい。したがって、蛇腹折りの帽子011では、外部(特に、側方や斜め方向)からの衝撃に対する強度、剛性を確保しにくい問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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