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公開番号2025107823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001296
出願日2024-01-09
発明の名称ヘルメット
出願人株式会社谷沢製作所
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類A42B 3/32 20060101AFI20250714BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】折り畳み構造において簡易な組み立てと高い安全を担保することができるヘルメット構造を実現することができるヘルメットを提供する。
【解決手段】このヘルメット50は、複数のセル60,61,62,63と、伸縮性を有しセル同士を連結するリンク80,81とを備え、リンク80,81が伸長することにより1枚のフラットな平板状に変形すると共に、ドーム状の使用状態のときに、ヘルメット50の周縁端部53における複数のセル62,63及びリンク80が鉢巻状に連なって配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
平板状の収納状態とドーム状の使用状態に変形可能なヘルメットであって、
縦横に配置された複数のセルと、伸縮性を有し前記セル同士を連結するリンクとを備え、
前記リンクが伸長することにより1枚のフラットな前記平板状に変形すると共に、前記ドーム状の使用状態のときに、前記ヘルメットの周縁端部における複数の前記セル及び前記リンクが鉢巻状に連なって配置されることを特徴とするヘルメット。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
請求項1記載のヘルメットにおいて、
前記セルは多角形により構成されると共に、前記リンクは、断面視波形の波板により形成され、隣接する該セルの辺同士を連続的に連結することを特徴とするヘルメット。
【請求項3】
請求項2記載のヘルメットにおいて、
複数の前記セルを連結するリンクは、前記ドーム状の使用状態のときに、前記ヘルメットの周縁端部に位置するリンクのみが、他のリンクよりも高い収縮性を有するように構成されることを特徴とするヘルメット。
【請求項4】
請求項2記載のヘルメットにおいて、
隣接する前記セル同士の頂点部分の間は、前記リンクのない貫通部分となっていることを特徴とするヘルメット。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちいずれか1項記載のヘルメットにおいて、
前記ヘルメットが使用状態に変形したときに、頭頂部に位置する前記リンクに交差した状態で支持されると共に、ヘルメット内面に沿ってアーチ状をなす一対の顎紐連結紐と、これらの一対の顎紐連結紐に連結されて支持される顎紐とを備えることを特徴とするヘルメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状の収納状態とドーム状の使用状態に変形可能なヘルメットに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のヘルメットとしては、略半球殻状の帽体を、頭頂部中心を通る中心線に沿って右半帽体と左半帽体に分割したものが知られている。二つの半帽体は対称形で、例えば、左半帽体には下端開口縁から上方の一定範囲を占める左中央殻と、これに隣接する左上周辺殻、左前周辺殻、左後周辺殻に区画する。中央殻と周辺殻は回動可能なヒンジ構造である薄肉部で連続させ、周辺殻と周辺殻は分離させる。外周に位置する二つの半帽体の対応する周辺殻と周辺殻は回動可能なヒンジ構造の連結部で連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-170324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、かかる従来のヘルメットでは、二分割の折り畳み構造であっても、組み立ての際には、ヒンジ構造を介してヘルメットの形を形成すると共に、連結部を連結させる必要があり煩雑である。
【0005】
一方で、簡易な組み立て構造とした場合には、確実な連結など実現できず、ヘルメットとして求められる安全性などを担保できない虞がある。
【0006】
以上の事情に鑑みて、本発明は、折り畳み構造において簡易な組み立てと高い安全を担保することができるヘルメット構造を実現することができるヘルメットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明のヘルメットは、平板状の収納状態とドーム状の使用状態に変形可能なヘルメットであって、縦横に配置された複数のセルと、伸縮性を有し前記セル同士を連結するリンクとを備え、前記リンクが伸長することにより1枚のフラットな前記平板状に変形すると共に、前記ドーム状の使用状態のときに、前記ヘルメットの周縁端部における複数の前記セル及び前記リンクが鉢巻状に連なって配置されることを特徴とする。
【0008】
第1発明のヘルメットによれば、伸縮性を有するリンクを伸長させて、複数のセルの配置を適宜変化させることで、ヘルメットを1枚のフラットな平板状に変形させて、薄くコンパクトな収納形状とすることができると共に、リンクを収縮させて、複数のセルの配置を適宜変化させることで、ヘルメットをドーム状に変形させて、ヘルメットを使用状態に簡易に組み立てることができる。
【0009】
また、ヘルメットがドーム状の使用状態のときに、ヘルメットの周縁端部における複数のセル及びリンクが鉢巻状に連なって配置されるので、ヘルメットを、ドーム状をなした使用状態の形状に強固に保持することができる。
【0010】
したがって、コンパクトでバッグ等に収納しやすくすることができると共に、組み立てが簡易で高い安全性を担保することができる、ヘルメットを提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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