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公開番号2025092836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208201
出願日2023-12-11
発明の名称水酸化カリウムの製造方法
出願人東亞合成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01D 1/30 20060101AFI20250616BHJP(無機化学)
要約【課題】ナトリウム含有量の少ない水酸化カリウムの製造方法の提供。
【解決手段】第1の水酸化カリウム結晶を、洗浄液としての水酸化カリウム水溶液で洗浄して、第2の水酸化カリウム結晶を得る工程、
を含む、水酸化カリウムの製造方法であって、
前記洗浄液のナトリウム濃度が、100mg/kg以下であり、
前記第2の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、50mg/kg以下である、
前記製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1の水酸化カリウム結晶を、洗浄液としての水酸化カリウム水溶液で洗浄して、第2の水酸化カリウム結晶を得る工程、
を含む、水酸化カリウムの製造方法であって、
前記洗浄液のナトリウム濃度が、100mg/kg以下であり、
前記第2の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、50mg/kg以下である、
前記製造方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記第2の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、35mg/kg以下である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
下記式:
収率=[第2の水酸化カリウム結晶の量(g)/第1の水酸化カリウム結晶の量(g)]×100
で表される第2の水酸化カリウム結晶の収率が、60~95%である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記洗浄液の使用量が、前記第1の水酸化カリウム結晶の質量を基準として、5~1000質量%である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記洗浄液のナトリウム濃度が、0.1~50mg/kgである、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記洗浄液の水酸化カリウム濃度が、10~50質量%である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記洗浄液が、前記第2の水酸化カリウム結晶の水溶液である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記第1の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、50mg/kgを超える、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
前記第1の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、90~160mg/kgである、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項10】
前記第1の水酸化カリウム結晶が、原料としての水酸化カリウムの水溶液を、高温状態で濃縮して、前記第1の水酸化カリウム結晶を析出させる工程により得られる、
請求項1に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水酸化カリウム(苛性カリ)の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、簡便な方法で高純度苛性カリを得ることができる製造方法を提供することを目的とし、苛性カリ濃度48%を基準として、ナトリウム含有量が200mg/kg以下である苛性カリ水溶液を高温状態で濃縮して苛性カリの一水塩結晶を析出させ、当該一水塩結晶液を含むスラリーから結晶を単離することを特徴とする高純度苛性カリの製造方法が記載されている。また、特許文献1には、単離した結晶を水又は苛性カリ水溶液でリンスする製造方法が記載されている。
【0003】
特許文献2には、苛性カリ中の塩素及びナトリウム分を除去することにより高純度の苛性カリを安価に簡単なプロセスで得られる方法を提供することを目的とし、濃度50~65wt%の苛性カリ水溶液を、5~50℃まで冷却することにより苛性カリの結晶を析出させる高純度苛性カリの製造方法が記載されている。また、特許文献2には、苛性カリ結晶を、苛性カリ水溶液を用いてリンスしたことが記載されている。
【0004】
特許文献3には、苛性カリ中の塩素及びナトリウム分を除去することにより高純度の苛性カリを安価に簡単なプロセスで得られる方法を提供することを目的とし、濃度50~70wt%の苛性カリ水溶液を、70~90℃の温度で沸騰状態に維持することにより苛性カリの結晶を析出させる高純度苛性カリの製造方法が記載されている。また、特許文献3には、苛性カリ結晶を、苛性カリ水溶液を用いてリンスしたことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2007/018203号
特開平1-246125号
特開平1-246124号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ナトリウム含有量の少ない水酸化カリウムの製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ナトリウム濃度の低い水酸化カリウム水溶液を洗浄液として使用して、水酸化カリウム結晶を洗浄することにより、ナトリウム含有量の少ない水酸化カリウムを製造することができる。
【0008】
本発明は以下の実施形態を含む。
[1]
第1の水酸化カリウム結晶を、洗浄液としての水酸化カリウム水溶液で洗浄して、第2の水酸化カリウム結晶を得る工程、
を含む、水酸化カリウムの製造方法であって、
前記洗浄液のナトリウム濃度が、100mg/kg以下であり、
前記第2の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、50mg/kg以下である、
前記製造方法。
[2]
前記第2の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、35mg/kg以下である、[1]に記載の製造方法。
[3]
下記式:
収率=[第2の水酸化カリウム結晶の量(g)/第1の水酸化カリウム結晶の量(g)]×100
で表される第2の水酸化カリウム結晶の収率が、60~95%である、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]
前記洗浄液の使用量が、前記第1の水酸化カリウム結晶の質量を基準として、5~1000質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]
前記洗浄液のナトリウム濃度が、0.1~50mg/kgである、[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6]
前記洗浄液の水酸化カリウム濃度が、10~50質量%である、[1]~[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7]
前記洗浄液が、前記第2の水酸化カリウム結晶の水溶液である、[1]~[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8]
前記第1の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、50mg/kgを超える、[1]~[7]のいずれかに記載の製造方法。
[9]
前記第1の水酸化カリウム結晶のナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、90~160mg/kgである、[1]~[8]のいずれかに記載の製造方法。
[10]
前記第1の水酸化カリウム結晶が、原料としての水酸化カリウムの水溶液を、高温状態で濃縮して、前記第1の水酸化カリウム結晶を析出させる工程により得られる、[1]~[9]のいずれかに記載の製造方法。
[11]
前記高温状態が、100℃を超える、[10]に記載の製造方法。
[12]
前記原料としての水酸化カリウムのナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、200mg/kgを超える、[10]又は[11]に記載の製造方法。
[13]
前記原料としての水酸化カリウムのナトリウム濃度が、48質量%濃度の水酸化カリウム水溶液でのナトリウム濃度に換算すると、200mg/kgを超え、かつ、1500mg/kg以下である、[10]~[12]のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ナトリウム含有量の少ない水酸化カリウムを製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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