TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025002107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102035
出願日2023-06-21
発明の名称水膨張性組成物、止水施工方法
出願人デンカ株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 21/00 20060101AFI20241226BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】水膨張性、水膨張後の形状保持性、非付着性、及び変形性に優れた水膨張性組成物を提供する。
【解決手段】本発明によれば、マトリクスポリマー100質量部に対し、吸水性樹脂5~100質量部と、繊維状有機化合物5~100質量部と、を含み、前記マトリクスポリマーが液状ゴム及び固形エラストマーを含み、液状ゴムと固形エラストマーの合計100質量%中に液状ゴムを10~90質量%含む、水膨張性組成物が提供される。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
マトリクスポリマー100質量部に対し、吸水性樹脂5~100質量部と、繊維状有機化合物5~100質量部と、を含み、
前記マトリクスポリマーが液状ゴム及び固形エラストマーを含み、液状ゴムと固形エラストマーの合計100質量%中に液状ゴムを10~90質量%含む、水膨張性組成物。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
無機化合物100~800質量部をさらに含む、請求項1に記載の水膨張性組成物。
【請求項3】
軟化剤50~300質量部をさらに含む、請求項1に記載の水膨張性組成物。
【請求項4】
前記固形エラストマーがブチル系ゴムを含む、請求項1に記載の水膨張性組成物。
【請求項5】
前記無機化合物が、シリカ及び/または粘土鉱物を3質量%以上含む、請求項2に記載の水膨張性組成物。
【請求項6】
前記吸水性樹脂が、アルキレンオキサイド系重合体を含む、請求項1に記載の水膨張性組成物。
【請求項7】
前記繊維状有機化合物の平均繊維長が、0.5~10mmである、請求項1に記載の水膨張性組成物。
【請求項8】
パテ状である請求項1~請求項7の何れか一つに記載の水膨張性組成物。
【請求項9】
シール材として用いられる、請求項1~請求項7の何れか一つに記載の水膨張性組成物。
【請求項10】
請求項1~請求項7の何れか一つに記載の水膨張性組成物を止水対象箇所に塗布する工程を含む、止水施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水膨張性組成物、止水施工方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
土木・建築分野では、トンネル内セグメントや地下ヒューム管あるいは上下水道用U字溝など様々な管の接続部に、漏水防止や止水の目的でテープ状やフィルム状等に成形された水膨張性止水材が用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、水、および海水等のイオン水に対して良好な膨張性を示し、かつ、水中への溶出量が少なく、軽量で施工作業が容易な水膨張性発泡シール材を提供することを目的として、加硫可能なゴムにポリアクリル酸ソーダ架橋体を含む高吸水性樹脂、シリカ、ノニオン系界面活性剤、加硫剤および加硫促進剤、熱分解性発泡剤を含有させ、加硫および発泡処理して得られる水膨張性発泡シール材が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、水膨潤性粘土と有機粘着剤とを含有する組成物を成型加工した止水材本体部と、前記止水材本体部に内蔵されたコイル状に巻癖を付けた金属もしくは樹脂製の芯材部とからなる管廻り用止水材であって、前記止水材本体部の一方の外面にアルカリ分解性樹脂膜もしくは水溶性樹脂膜からなる保護層が設けられ、他方の外面に剥離層が設けられたことを特徴とする管廻り用止水材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-063450号公報
特開2006-037642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
水膨張性組成物を用いて製造されたシール材は、水に接すると水を吸収して体積が膨張することによって止水性を発揮する。このようなシール材には、水膨張性と、吸水して膨張した際でも崩壊しない形状保持性が求められている。なお、特許文献1、2の水膨張性組成物の形状は、テープ状やシート状であるため、止水対象箇所の形状が複雑であった場合、その形状に合わせて水膨張性組成物を自由に変形させ、施工することは困難であった。なお、液状化合物を配合することで水膨張性組成物の変形性を向上させることは可能になるが、一方で手袋等の取り付けに用いる用具に付着してしまい作業性が悪くなる課題があった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、水膨張性、水膨張後の形状保持性、非付着性、及び変形性に優れた水膨張性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、特定の配合の組成物を用いることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]マトリクスポリマー100質量部に対し、吸水性樹脂5~100質量部と、繊維状有機化合物5~100質量部と、を含み、前記マトリクスポリマーが液状ゴム及び固形エラストマーを含み、液状ゴムと固形エラストマーの合計100質量%中に液状ゴムを10~90質量%含む、水膨張性組成物。
[2]無機化合物100~800質量部をさらに含む、[1]に記載の水膨張性組成物。
[3]軟化剤50~300質量部をさらに含む、[1]又は[2]に記載の水膨張性組成物。
[4]前記固形エラストマーがブチル系ゴムを含む、[1]~[3]の何れか一つに記載の水膨張性組成物。
[5]前記無機化合物が、シリカ及び/または粘土鉱物を3質量%以上含む、[2]に記載の水膨張性組成物。
[6]前記吸水性樹脂が、アルキレンオキサイド系重合体を含む、[1]~[5]の何れか一つに記載の水膨張性組成物。
[7]前記繊維状有機化合物の平均繊維長が、0.5~10mmである、[1]~[6]の何れか一つに記載の水膨張性組成物。
[8]パテ状である[1]~[7]の何れか一つに記載の水膨張性組成物。
[9]シール材として用いられる、[1]~[8]の何れか一つに記載の水膨張性組成物。
[10][1]~[9]の何れか一つに記載の水膨張性組成物を止水対象箇所に塗布する工程を含む、止水施工方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、水膨張性、水膨張後の形状保持性、非付着性、及び変形性に優れた水膨張性組成物を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

デンカ株式会社
防錆剤及び防錆処理方法
5日前
デンカ株式会社
処理装置、処理方法、およびプログラム
12日前
デンカ株式会社
組成物
5日前
デンカ株式会社
マイコプラズマ・ニューモニエの免疫測定方法及び免疫測定器具
9日前
東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
12日前
東ソー株式会社
射出成形体
5日前
東ソー株式会社
ブロー成形体
12日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
20日前
オムロン株式会社
電子部品
1か月前
NOK株式会社
EPDM組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
9日前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
2か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
2か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
2か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
12日前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
12日前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
1か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
20日前
国立大学法人信州大学
ポリマー
2か月前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
20日前
東ソー株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
1か月前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
20日前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
22日前
東ソー株式会社
ガスバリア性を有する樹脂組成物
2か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
21日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
学校法人 関西大学
光学材料
2か月前
続きを見る