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公開番号2025001265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100759
出願日2023-06-20
発明の名称ゴム組成物
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20241225BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】硬さが概ね維持され、破断伸びが維持または向上し、さらに氷上性能が向上したゴム組成物を提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、ならびに、常温で固体であり且つ60℃以上の水系溶媒に可溶であるポリエステル樹脂を0.5~20質量部含有するゴム組成物とすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、ならびに、常温で固体であり且つ60℃以上の水系溶媒に可溶であるポリエステル樹脂を0.5~20質量部含有する、ゴム組成物。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記ポリエステル樹脂が、下記式(1)で示される鎖状ポリオール由来の部位を含むポリエステル樹脂である、請求項1に記載のゴム組成物。
(1) -(CH
2
-CH
2
-O)
n
- (n=2~100)
【請求項3】
前記ポリエステル樹脂が、融点が30℃以上80℃以下のポリエステル樹脂である、請求項1または2に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記ジエン系ゴムが天然ゴム(NR)およびブタジエンゴム(BR)を含む、請求項1または2に記載のゴム組成物。
【請求項5】
前記ジエン系ゴムの平均ガラス転移温度が-100~-50℃である、請求項1または2に記載のゴム組成物。
【請求項6】
請求項1または2に記載のゴム組成物を用いたスタッドレスタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物、およびそのゴム組成物を用いたスタッドレスタイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
氷雪路用のタイヤであるスタッドレスタイヤには、アイスバーンなどの氷上においても摩擦力が大きいという性能(氷上性能)が求められる。そして、このスタッドレスタイヤの氷上性能改善などのために様々なゴム組成物が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、天然ゴム及びジエン系合成ゴムから選ばれた少なくとも一種からなるゴム成分を有するマトリックスゴムと、水溶温度が10℃以下である水溶性樹脂とを含み、加硫後の100%伸長時において、水溶性樹脂とマトリックスゴムとの界面の80%以上が接合していることを特徴とする、雨天路面上制動性能、氷雪路面上制動性能及び乾燥路面上操縦安定性の全てを満足する空気入りタイヤ、及びそのトレッドゴムに有効に使用され得るゴム組成物が開示されている。
また、特許文献2には、一対のビードコア間にトロイド状をなして跨がるカーカスのクラウン部外側にベルト層とトレッドを順次配設し、かつ地面と接するトレッドゴムは、タイヤ周方向に多層に分割されて形成されている空気入りタイヤにおいて、その少なくとも一層が、水溶性樹脂を含むゴム組成物からなることを特徴とする、高いレベルでの氷上制動性と湿潤路面制動性との双方を満足すると共に、一般路面及び雪氷路面での安定した走行性能をも確保した空気入りタイヤが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-191829号公報
特開2001-047815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のゴム組成物に含まれる水溶性樹脂は低温の水に溶解するものであるため、ゴム組成物の力学特性などに大きな影響を与える可能性がある。そして、スタッドレスタイヤなどに用いるゴム組成物においては、硬さが大きく変化することなく氷上摩擦が向上し、さらに破断伸びも維持または向上しているものが好ましく、この点についてさらなる改善が求められていると言える。
【0006】
そこで本発明は、硬さが概ね維持され、破断伸びが維持または向上し、さらに氷上性能が向上したゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、ジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、ならびに、常温で固体であり且つ60℃以上の水系溶媒に可溶であるポリエステル樹脂を0.5~20質量部含有するゴム組成物が、硬さが概ね維持され、破断伸びが維持または向上し、さらに氷上性能が向上したものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<6>である。
<1>ジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、ならびに、常温で固体であり且つ60℃以上の水系溶媒に可溶であるポリエステル樹脂を0.5~20質量部含有する、ゴム組成物。
<2>前記ポリエステル樹脂が、下記式(1)で示される鎖状ポリオール由来の部位を含むポリエステル樹脂である、<1>に記載のゴム組成物。
(1) -(CH
2
-CH
2
-O)
n
- (n=2~100)
<3>前記ポリエステル樹脂が、融点が30℃以上80℃以下のポリエステル樹脂である、<1>または<2>に記載のゴム組成物。
<4>前記ジエン系ゴムが天然ゴム(NR)およびブタジエンゴム(BR)を含む、<1>~<3>いずれか1つに記載のゴム組成物。
<5>前記ジエン系ゴムの平均ガラス転移温度が-100~-50℃である、<1>~<4>いずれか1つに記載のゴム組成物。
<6><1>~<5>いずれか1つに記載のゴム組成物を用いたスタッドレスタイヤ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、硬さが概ね維持され、破断伸びが維持または向上し、さらに氷上性能が向上したゴム組成物を得ることができる。そして、このゴム組成物を用いることにより、氷上性能に優れたスタッドレスタイヤを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、ジエン系ゴム100質量部に対して、カーボンブラックおよび/または白色充填剤を30~100質量部、ならびに、常温で固体であり且つ60℃以上の水系溶媒に可溶であるポリエステル樹脂を0.5~20質量部含有するゴム組成物と、このゴム組成物を用いたスタッドレスタイヤである。以下においては、これらを「本発明のゴム組成物」、および「本発明のスタッドレスタイヤ」ともいう。
(【0011】以降は省略されています)

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