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公開番号
2025011880
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114277
出願日
2023-07-12
発明の名称
防錆剤及び防錆処理方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
22/08 20060101AFI20250117BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】発錆するまでの時間を長くし、かつ、流動性を有して施工性が良好な亜硝酸塩を含有する防錆剤及び防錆処理方法を提供する。
【解決手段】セメントを含む結合材と、亜硝酸イオンと、硝酸イオンとを含有し、亜硝酸イオン及び硝酸イオンの合計質量が結合材100質量部に対し、2質量部超30質量部以下であり、亜硝酸イオンと硝酸イオンとの質量比(亜硝酸イオン/硝酸イオン)が0.1以上3以下である、防錆剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セメントを含む結合材と、亜硝酸イオンと、硝酸イオンとを含有し、
前記亜硝酸イオン及び前記硝酸イオンの合計質量が前記結合材100質量部に対し、2質量部超30質量部以下であり、
前記亜硝酸イオンと前記硝酸イオンとの質量比(亜硝酸イオン/硝酸イオン)が0.1以上3以下である、防錆剤。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記亜硝酸イオンの含有量が前記結合材100質量部に対し、0.8質量部以上22質量部以下である、請求項1に記載の防錆剤。
【請求項3】
前記硝酸イオンの含有量が前記結合材100質量部に対し、0.8質量部以上22質量部以下である、請求項1に記載の防錆剤。
【請求項4】
塩化物イオンの含有量が前記結合材100質量部に対し、0.04質量部以上3質量部以下である、請求項1に記載の防錆剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の防錆剤を用いる防錆処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防錆剤およびその防錆処理方法、特に、鉄筋、鉄骨、鋼板、プレストコンクリート内部の鋼線等、コンクリート内部の鋼材の腐食を抑制し、錆の発生を防止する防錆剤およびその防錆処理方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリート構造物の補修工事では、劣化した部分を除去し、新たに補修モルタルを打ち継ぐ断面修復工事が行われている。
その際、露出した鉄筋等の鋼材の発錆を防止することを目的に防錆処理が行われている。
【0003】
従来の防錆剤は、無機系では、亜硝酸塩、クロム酸塩、ケイ酸塩、及びリン酸塩等があり、有機系では、有機リン酸エステル、エステル塩、有機酸類、スルホン酸類、アミン類、アルキルフェノール類、メルカプタン類、及びニトロ化合物等が知られている(非特許文献1参照)。
【0004】
断面修復工法を行う場合の鉄筋の防錆剤としては、亜硝酸塩系防錆剤を多く使用しており、直接鉄筋に塗布したり、ポリマーエマルジョンと混合したものを塗布したり、セメントのような水硬性物質と混合したものを塗布したりして使用されている。
セメント類と混合して使用する場合は、亜硝酸塩を長期間鉄筋表面に保持することと、塩化物イオンや酸素の透過性を低減させてより防錆効果を維持することを目的にセメント混和用ポリマーを配合したものを塗布している場合がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
「IX 防錆剤」、コンクリート混和剤の開発技術、pp.119~134、シーエムシー出版、2000年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、断面修復工法で多く用いられる亜硝酸塩系防錆剤は、そのまま鉄筋に塗布できるが、塗布して直ぐに断面修復しないと錆が発生することがあった。また、亜硝酸塩系防錆剤は、亜硝酸塩が硬化促進性を発揮することから、亜硝酸塩を添加した後に粘性が上昇し流動性が低下することで、施工性に劣る課題があった。
そこで、本発明は、発錆するまでの時間を長くし、かつ、流動性を有して施工性が良好な亜硝酸塩を含有する防錆剤及び防錆処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために鋭意検討したところ、防錆剤に含有する亜硝酸イオン及び硝酸イオンの合計質量、並びに、亜硝酸イオンと硝酸イオンとの質量比を特定することで、上記課題を解決し得ることを見出した。本発明は、以上の知見に基づき完成したものである。本発明は下記のとおりである。
【0008】
[1]セメントを含む結合材と、亜硝酸イオンと、硝酸イオンとを含有し、前記亜硝酸イオン及び前記硝酸イオンの合計質量が前記結合材100質量部に対し、2質量部超30質量部以下であり、前記亜硝酸イオンと前記硝酸イオンとの質量比(亜硝酸イオン/硝酸イオン)が0.1以上3以下である、防錆剤。
[2]前記亜硝酸イオンの含有量が前記結合材100質量部に対し、0.8質量部以上22質量部以下である、[1]に記載の防錆剤。
[3]前記硝酸イオンの含有量が前記結合材100質量部に対し、0.8質量部以上22質量部以下である、[1]又は[2]に記載の防錆剤。
[4]塩化物イオンの含有量が前記結合材100質量部に対し、0.04質量部以上3質量部以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の防錆剤。
[5][1]~[4]のいずれかに記載の防錆剤を用いる防錆処理方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、発錆するまでの時間を長くし、かつ、流動性を有して施工性が良好な亜硝酸塩を含有する防錆剤及び防錆処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明における部や%は特に規定しない限り質量基準で示す。
(【0011】以降は省略されています)
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