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公開番号
2025067084
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176778
出願日
2023-10-12
発明の名称
スラリー、正極組成物、電池及びスラリーの製造方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
17/00 20060101AFI20250417BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】サイクル特性に優れた電池の製造に有用なスラリーを提供すること。
【解決手段】カーボンブラックと分散剤と分散媒とを含むスラリーであって、前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、メディアン径(D50)が0.5μm以上0.8μm以下、累積90%径(D90)と累積10%径(D10)との差(D90-D10)が2μm未満、粒径が5μm超の粒子の総量が1%未満であり、前記D50に対する、前記スラリーを4週間静置したときの前記カーボンブラックのメディアン径(D50’)の比(D50’/D50)が1.3未満である、スラリー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カーボンブラックと分散剤と分散媒とを含むスラリーであって、
前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、メディアン径(D50)が0.5μm以上0.8μm以下、累積90%径(D90)と累積10%径(D10)との差(D90-D10)が2μm未満、粒径が5μm超の粒子の総量が1%未満であり、
前記D50に対する、前記スラリーを4週間静置したときの前記カーボンブラックのメディアン径(D50’)の比(D50’/D50)が1.3未満である、
スラリー。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記カーボンブラックが、アセチレンブラックである、請求項1に記載のスラリー。
【請求項3】
前記カーボンブラックの平均一次粒子径が17nm以上30nm以下である、請求項1に記載のスラリー。
【請求項4】
前記メディアン径(D50’)が0.5μm以上0.8μm以下である、請求項1に記載のスラリー。
【請求項5】
前記スラリーを4週間静置したときの前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、累積90%径(D90’)と累積10%径(D10’)との差(D90’-D10’)が2μm未満である、請求項1に記載のスラリー。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のスラリーと活物質と結着材との混合物である、正極組成物。
【請求項7】
集電体及び合材層を含む正極を備え、
前記合材層が、請求項6に記載の正極組成物の固形分を含む、電池。
【請求項8】
カーボンブラック粉体と分散剤と分散媒とを混合して、第一のスラリーを得る混合工程と、
前記第一のスラリーに分散処理を施して、カーボンブラック、分散剤及び分散媒を含有する第二のスラリーを得る分散工程と、
を含み、
前記分散工程が、
前記第二のスラリー中の前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、メディアン径(D50)が0.5μm以上0.8μm以下、累積90%径(D90)と累積10%径(D10)との差(D90-D10)が2μm未満、粒径が5μm超の粒子の総量が1%未満となり、且つ、
前記D50に対する、前記第二のスラリーを4週間静置したときの前記カーボンブラックのメディアン径(D50’)の比(D50’/D50)が1.3未満となるように、
前記分散処理を行う工程である、
スラリーの製造方法。
【請求項9】
前記カーボンブラックが、アセチレンブラックである、請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
前記カーボンブラック粉体のBET比表面積が、100m
2
/g以上400m
2
/g以下である、請求項8又は9に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、スラリー、正極組成物、電池及びスラリーの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
環境・エネルギー問題の高まりから、化石燃料への依存度を減らす低炭素社会の実現に向けた技術の開発が盛んに行われている。このような技術開発としては、ハイブリッド電気自動車や電気自動車等の低公害車の開発、太陽光発電や風力発電等の自然エネルギー発電・蓄電システムの開発、電力を効率よく供給し、送電ロスを減らす次世代送電網の開発等があり、多岐に渡っている。
【0003】
これらの技術に共通して必要となるキーデバイスの一つが電池であり、このような電池に対しては、システムを小型化するための高いエネルギー密度が求められる。また、使用環境温度に左右されずに安定した電力の供給を可能にするための高い出力特性が求められる。さらに、長期間の使用に耐えうる良好なサイクル特性等も求められる。そのため、従来の鉛蓄電池、ニッケル-カドミウム電池、ニッケル-水素電池から、より高いエネルギー密度、出力特性及びサイクル特性を有するリチウムイオン二次電池への置き換えが急速に進んでいる。
【0004】
従来、リチウムイオン二次電池の正極は、正極活物質、導電材及び結着材(バインダーとも言う)を含有する正極ペーストを、集電体に塗工することより製造されている。正極活物質としては、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム等のリチウム含有複合酸化物が用いられてきた。また、正極活物質は導電性に乏しいことから、導電性を付与する目的で、正極ペーストにカーボンブラック等の導電材を添加することが行われてきた(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-227481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、電池の更なる性能向上が求められている。
【0007】
本開示の目的の一つは、サイクル特性に優れた電池の製造に有用なスラリー及びその製造方法を提供することにある。また、本開示の目的の一つは、サイクル特性に優れた電池の製造に有用な正極組成物及びその製造方法を提供することにある。更に、本開示の目的の一つは、サイクル特性に優れた電池及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の[1]~[12]を含む。
[1]
カーボンブラックと分散剤と分散媒とを含むスラリーであって、
前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、メディアン径(D50)が0.5μm以上0.8μm以下、累積90%径(D90)と累積10%径(D10)との差(D90-D10)が2μm未満、粒径が5μm超の粒子の総量が1%未満であり、
前記D50に対する、前記スラリーを4週間静置したときの前記カーボンブラックのメディアン径(D50’)の比(D50’/D50)が1.3未満である、
スラリー。
[2]
前記カーボンブラックが、アセチレンブラックである、[1]に記載のスラリー。
[3]
前記カーボンブラックの平均一次粒子径が17nm以上30nm以下である、[1]又は[2]に記載のスラリー。
[4]
前記メディアン径(D50’)が0.5μm以上0.8μm以下である、[1]~[3]のいずれか一つに記載のスラリー。
[5]
前記スラリーを4週間静置したときの前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、累積90%径(D90’)と累積10%径(D10’)との差(D90’-D10’)が2μm未満である、[1]~[4]のいずれか一つに記載のスラリー。
[6]
[1]~[5]のいずれか一つに記載のスラリーと活物質と結着材との混合物である、正極組成物。
[7]
集電体及び合材層を含む正極を備え、
前記合材層が、[6]に記載の正極組成物の固形分を含む、電池。
[8]
カーボンブラック粉体と分散剤と分散媒とを混合して、第一のスラリーを得る混合工程と、
前記第一のスラリーに分散処理を施して、カーボンブラック、分散剤及び分散媒を含有する第二のスラリーを得る分散工程と、
を含み、
前記分散工程が、
前記第二のスラリー中の前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、メディアン径(D50)が0.5μm以上0.8μm以下、累積90%径(D90)と累積10%径(D10)との差(D90-D10)が2μm未満、粒径が5μm超の粒子の総量が1%未満となり、且つ、
前記D50に対する、前記第二のスラリーを4週間静置したときの前記カーボンブラックのメディアン径(D50’)の比(D50’/D50)が1.3未満となるように、
前記分散処理を行う工程である、
スラリーの製造方法。
[9]
前記カーボンブラックが、アセチレンブラックである、[8]に記載の製造方法。
[10]
前記カーボンブラック粉体のBET比表面積が、100m
2
/g以上400m
2
/g以下である、[8]又は[9]に記載の製造方法。
[11]
前記カーボンブラックの平均一次粒子径が17nm以上30nm以下である、[8]~[10]のいずれか一つに記載の製造方法。
[12]
前記分散工程が、スラリー中の前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、メディアン径(D50)が0.5μm以上0.9μm以下となった後に、更に分散処理を行う工程である、[8]~[11]のいずれか一つに記載の製造方法。
[13]
前記分散工程が、スラリー中の前記カーボンブラックの体積基準の粒度分布において、メディアン径(D50)が0.5μm以上0.9μm以下となった後に、当該メディアン径(D50)が0.5μm以上0.9μm以下となるまでの分散時間の0.5~2.5倍の時間更に分散処理を行う工程である、[8]~[12]のいずれか一つに記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、サイクル特性に優れた電池の製造に有用なスラリー及びその製造方法が提供される。また、本開示によれば、サイクル特性に優れた電池の製造に有用な正極組成物及びその製造方法が提供される。更に、本開示の目的の一つは、サイクル特性に優れた電池及びその製造方法を提供することにある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好適な実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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