TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025063533
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172819
出願日
2023-10-04
発明の名称
クロロプレン系ラテックス組成物、クロロプレン系ラテックス組成物の製造方法、及び水性接着剤
出願人
デンカ株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
11/02 20060101AFI20250409BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】臭気が少なく、かつ、貯蔵安定性及び機械的安定性に優れる クロロプレン系ラテックス組成物、クロロプレン系ラテックス組成物の製造方法、及びクロロプレン系ラテックス組成物を含む水性接着剤を提供する。
【解決手段】本発明によれば、クロロプレン系共重合体及びポリビニルアルコールを含むクロロプレン系ラテックス組成物であって、前記クロロプレン系共重合体は、クロロプレンに由来する単量体単位とカルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を含み、前記クロロプレン系共重合体は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、前記カルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を0.70~5.00質量部含み、前記クロロプレン系ラテックス組成物は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、遊離したカルボキシル基を含むビニル単量体を0.10~1.40質量部含む、クロロプレン系ラテックス組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
クロロプレン系共重合体及びポリビニルアルコールを含むクロロプレン系ラテックス組成物であって、
前記クロロプレン系共重合体は、クロロプレンに由来する単量体単位とカルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を含み、
前記クロロプレン系共重合体は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、前記カルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を0.70~5.00質量部含み、
前記クロロプレン系ラテックス組成物は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、遊離したカルボキシル基を含むビニル単量体を0.10~1.40質量部含む、
クロロプレン系ラテックス組成物。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記クロロプレン系共重合体は、
前記クロロプレンに由来する単量体単位、前記カルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位及びポリビニルアルコールに由来する構造を含むグラフト共重合体を含む、請求項1に記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
【請求項3】
前記クロロプレン系共重合体は、前記クロロプレン系共重合体を100質量部としたとき、前記ポリビニルアルコールに由来する構造を、0.30~5.00質量部含む、請求項1又は請求項2に記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
【請求項4】
ノニオン系界面活性剤を含む、請求項1又は請求項2に記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
【請求項5】
前記カルボキシル基を含むビニル単量体がα,β-不飽和カルボン酸を含む、請求項1又は請求項2に記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載のクロロプレン系ラテックス組成物の製造方法であって、
前記製造方法は、クロロプレン単量体及びカルボキシル基を含むビニル単量体を含む原料単量体を重合する重合工程を含み、
前記重合工程では、ポリビニルアルコール、及び界面活性剤を添加し、
前記重合工程では、前記原料単量体の少なくとも一部を氷点下まで冷却しながら重合開始後に分添する、クロロプレン系ラテックス組成物の製造方法。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のクロロプレン系ラテックス組成物を含有する水性接着剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロロプレン系ラテックス組成物、クロロプレン系ラテックス組成物の製造方法、及び水性接着剤に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
クロロプレン系ラテックスは、土木建築、合板、家具、靴、ウェットスーツなどを製造する際に用いられる水性接着剤、労働作業用手袋、実験用手袋、医療用手袋、ゴム糸、風船などの浸漬成形品の材料、土木分野や建築分野における防水用塗膜の材料など、様々な分野で利用されている。
【0003】
特許文献1には、クロロプレンとエチレン系不飽和カルボン酸を、保護コロイド作用のある水溶性高分子の存在下で乳化重合して得られたポリクロロプレンラテックス組成物が開示されている。また、特許文献2には、クロロプレン単独、またはクロロプレン及びクロロプレンと共重合可能な単量体を、HLB値が14~19のポリオキシエチレンアルキルエーテルと、ポリビニルアルコールの存在下で乳化重合して得られたポリクロロプレン系ラテックス組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3294910号公報
特開2005-008859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリビニルアルコールを乳化剤として使用して製造されたクロロプレン系ラテックス組成物は、粘着性に優れているため、例えば、水性接着剤として利用される。しかしながら、乳化剤としてポリビニルアルコールを使用して製造されたクロロプレン系ラテックス組成物は、ポリビニルアルコール以外の乳化剤を使用したクロロプレン系ラテックスに比べて、貯蔵安定性や機械的安定性が低い傾向があり、特に、輸送中の振動や、撹拌機やポンプによる機械的剪断力が加わったりすると、凝集物が生成する場合があった。また、クロロプレン系ラテックス組成物は、臭気を有する場合があった。従来技術によっては、臭気が少なく、かつ、貯蔵安定性及び機械的安定性に優れるクロロプレン系ラテックス組成物を得ることは難しかった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、臭気が少なく、かつ、貯蔵安定性及び機械的安定性に優れるクロロプレン系ラテックス組成物、クロロプレン系ラテックス組成物の製造方法、及びクロロプレン系ラテックス組成物を含む水性接着剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、クロロプレン系共重合体及びポリビニルアルコールを含むクロロプレン系ラテックス組成物であって、前記クロロプレン系共重合体は、クロロプレンに由来する単量体単位とカルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を含み、前記クロロプレン系共重合体は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、前記カルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を0.70~5.00質量部含み、前記クロロプレン系ラテックス組成物は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、遊離したカルボキシル基を含むビニル単量体を0.10~1.40質量部含む、クロロプレン系ラテックス組成物が提供される。
【0008】
本発明者は、鋭意検討を行ったところ、クロロプレン系共重合体及びポリビニルアルコールを含むクロロプレン系ラテックス組成物において、その製造条件を高度に調整し、クロロプレン系共重合体が、カルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を特定量含み、かつ、クロロプレン系ラテックス組成物が遊離したカルボキシル基を含むビニル単量体を特定量含むように調整することにより、臭気が少なく、かつ、貯蔵安定性及び機械的安定性に優れるクロロプレン系ラテックス組成物となることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
[1]クロロプレン系共重合体及びポリビニルアルコールを含むクロロプレン系ラテックス組成物であって、前記クロロプレン系共重合体は、クロロプレンに由来する単量体単位とカルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を含み、前記クロロプレン系共重合体は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、前記カルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位を0.70~5.00質量部含み、前記クロロプレン系ラテックス組成物は、前記クロロプレンに由来する単量体単位100質量部に対して、遊離したカルボキシル基を含むビニル単量体を0.10~1.40質量部含む、クロロプレン系ラテックス組成物。
[2]前記クロロプレン系共重合体は、前記クロロプレンに由来する単量体単位、前記カルボキシル基を含むビニル単量体に由来する単量体単位及びポリビニルアルコールに由来する構造を含むグラフト共重合体を含む、[1]に記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
[3]前記クロロプレン系共重合体は、前記クロロプレン系共重合体を100質量部としたとき、前記ポリビニルアルコールに由来する構造を、0.30~5.00質量部含む、[1]又は[2]に記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
[4]ノニオン系界面活性剤を含む、[1]~[3]のいずれか一つに記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
[5]前記カルボキシル基を含むビニル単量体がα,β-不飽和カルボン酸を含む、[1]~[4]のいずれか一つに記載のクロロプレン系ラテックス組成物。
[6][1]~[5]に記載のクロロプレン系ラテックス組成物の製造方法であって、前記製造方法は、クロロプレン単量体及びカルボキシル基を含むビニル単量体を含む原料単量体を重合する重合工程を含み、前記重合工程では、ポリビニルアルコール、及び界面活性剤を添加し、前記重合工程では、前記原料単量体の少なくとも一部を氷点下まで冷却しながら重合開始後に分添する、クロロプレン系ラテックス組成物の製造方法。
[7][1]~[5]に記載のクロロプレン系ラテックス組成物を含有する水性接着剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、臭気が少なく、かつ、貯蔵安定性及び機械的安定性に優れるクロロプレン系ラテックス組成物、該クロロプレン系ラテックス組成物の製造方法、及び該クロロプレン系ラテックス組成物を含む水性接着剤が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
多孔質構造体
11日前
ベック株式会社
硬化性組成物
29日前
ベック株式会社
硬化性組成物
29日前
AGC株式会社
組成物
1か月前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
22日前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
4日前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
17日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
9日前
AGC株式会社
液状組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
11日前
東レ株式会社
構造部材およびその製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂の製造方法
1か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
9日前
三井化学ファイン株式会社
樹脂シート
1か月前
東ソー株式会社
ポリオレフィン系樹脂組成物
1か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
株式会社シマノ
屋外使用可能部品
1か月前
花王株式会社
複合粒子の製造方法
1か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
10日前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂組成物の製造方法
1か月前
JNC株式会社
ウレア誘導体の重合体を含むゲル
1か月前
恵和株式会社
樹脂組成物及びシート
1か月前
田岡化学工業株式会社
一液型エポキシ樹脂組成物
1か月前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
10日前
東ソー株式会社
光学薄膜及び光学薄膜の製造方法
17日前
上野製薬株式会社
液晶ポリマー組成物
12日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルムとその製造方法
23日前
日本化薬株式会社
硬化性樹脂組成物およびその硬化物
1か月前
帝人フロンティア株式会社
繊維糸条の製造方法
3日前
東ソー株式会社
クロロスルホン化プロピレン系重合体
23日前
積水化学工業株式会社
硬化性樹脂組成物
12日前
東ソー株式会社
ポリウレタンフォームのアミン臭低減
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレン重合体ラテックス組成物
3日前
続きを見る
他の特許を見る