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公開番号
2025077568
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189862
出願日
2023-11-07
発明の名称
放射冷却シートおよびその製造方法
出願人
国立研究開発法人物質・材料研究機構
,
デンカ株式会社
代理人
弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類
B32B
7/027 20190101AFI20250512BHJP(積層体)
要約
【課題】0.98以上の太陽光反射率および0.90以上の中赤外光平均放射率を得ることが可能な放射冷却シートおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】
本発明の一の態様によれば、積層構造を有する放射冷却シート10であって、窒化ホウ素粉体およびマトリクス樹脂を含む窒化ホウ素含有層11と、窒化ホウ素含有層11に積層され、かつシリカを含むシリカ含有層12とを備える、放射冷却シート10が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
積層構造を有する放射冷却シートであって、
窒化ホウ素粉体およびマトリクス樹脂を含む窒化ホウ素含有層と、
前記窒化ホウ素含有層に積層され、かつシリカを含むシリカ含有層と
を備える、放射冷却シート。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記シリカ含有層が、シリカ粉体とマトリクス樹脂を含む、請求項1に記載の放射冷却シート。
【請求項3】
前記窒化ホウ素含有層の厚みが、10μm以上10000μm以下である、請求項1または2に記載の放射冷却シート。
【請求項4】
前記シリカ含有層の厚みが、10μm以上1000μm以下である、請求項1または2に記載の放射冷却シート。
【請求項5】
前記窒化ホウ素粉体の平均粒径が、0.1μm以上500μm以下である、請求項1または2に記載の放射冷却シート。
【請求項6】
前記シリカ粉体の平均粒径が、0.1μm以上500μm以下である、請求項2に記載の放射冷却シート。
【請求項7】
前記窒化ホウ素粉体と前記マトリクス樹脂の屈折率差が、0.1以上である、請求項1または2に記載の放射冷却シート。
【請求項8】
前記放射冷却シートの表面が、シリカ含有層の表面である、請求項1または2に記載の放射冷却シート。
【請求項9】
窒化ホウ素粉体およびマトリクス樹脂を含む窒化ホウ素含有層を形成する工程と、
前記窒化ホウ素含有層の表面にシリカを含むシリカ含有層を形成する工程と
を備える、放射冷却シートの製造方法。
【請求項10】
前記窒化ホウ素含有層を形成する工程が基材上に前記窒化ホウ素含有層を形成する工程である、請求項9に記載の放射冷却シートの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射冷却シートおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化対策および脱炭素対策が求められている。このようなことから、電力を使用しない受動的冷却手法が注目されている。このような冷却手法としては、打ち水やドライミストがあるが、打ち水やドライミストは、水という貴重な資源を用いる必要がある。
【0003】
このようなことから、現在、放射冷却を利用した放射冷却シートが注目されている。放射冷却シートであれば、日中でも水などの資源や電力を使うことなく冷却効果を得ることができる。放射冷却シートとしては、六方晶窒化ホウ素を利用したもの(例えば、非特許文献1、2参照)や硫酸バリウムを利用したもの(例えば、非特許文献3参照)が知られている。非特許文献1には、太陽光反射率が97.9%(0.979)であり、大気の窓での平均放射率が0.83である放射冷却シートが記載されており、非特許文献2には、太陽光反射率が93.6%(0.936)であり、大気の窓での平均放射率が0.89である放射冷却シートが記載されており、非特許文献3には、太陽光反射率が98.1%(0.981)であり、大気の窓での平均放射率が0.95である放射冷却シートが記載されている。非特許文献3の放射冷却シートは、太陽光反射率および平均放射率に優れているということから、ギネス記録として認定されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Andrea Felicelli et al., “Thin layer lightweight and ultrawhitehexagonal boron nitride nanoporous paints for daytime radiative cooling”, Cell Reports Physical Science 3, 101058, October 19, 2022
Pengli Li et al., “Thermo-Optically Designed Scalable Photonic Films with High Thermal Conductivity for Subambient and Above-Ambient Radiative Cooling”, Advanced Functional Materials, 2022, 32, 2109542
Xiangyu Li et al., “Ultrawhite BaSO4 Paints and Films for Remarkable Daytime Subambient Radiative Cooling”, ACS Applied Materials & Interfaces 2021, 13, 21733-21739
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、現在、更なる高い太陽光反射率および高い中赤外光平均放射率(大気の窓での平均放射率)が望まれている。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、0.98以上の太陽光反射率および0.90以上の中赤外光平均放射率を得ることが可能な放射冷却シートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]積層構造を有する放射冷却シートであって、窒化ホウ素粉体およびマトリクス樹脂を含む窒化ホウ素含有層と、前記窒化ホウ素含有層に積層され、かつシリカを含むシリカ含有層とを備える、放射冷却シート。
【0008】
[2]前記シリカ含有層が、シリカ粉体とマトリクス樹脂を含む、上記[1]に記載の放射冷却シート。
【0009】
[3]前記窒化ホウ素含有層の厚みが、10μm以上10000μm以下である、上記[1]または[2]に記載の放射冷却シート。
【0010】
[4]前記シリカ含有層の厚みが、10μm以上1000μm以下である、上記[1]ないし[3]のいずれか一項に記載の放射冷却シート。
(【0011】以降は省略されています)
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