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公開番号2025063314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2025011243,2022541509
出願日2025-01-27,2021-07-30
発明の名称蛍光体塗料、塗膜、蛍光体基板および照明装置
出願人デンカ株式会社
代理人個人
主分類H10H 20/851 20250101AFI20250408BHJP()
要約【課題】簡便に蛍光体層を形成可能な材料を提供すること。
【解決手段】蛍光体粒子と、硬化性樹脂成分と、を含む蛍光体塗料。B型粘度計を用い、25℃、回転数20rpmで測定されるこの蛍光体塗料の粘度は、60dPa・s以上450dPa・s以下である。この蛍光体塗料を用いて、塗膜(蛍光体層)、蛍光体基板や照明装置を作製することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
蛍光体粒子と、硬化性樹脂成分と、を含む蛍光体塗料であって、
B型粘度計を用い、25℃、回転数20rpmで測定される粘度が60dPa・s以上450dPa・s以下である蛍光体塗料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体塗料、塗膜、蛍光体基板および照明装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Device)を用いた照明装置について、様々な開発が進められている。LEDそのものの開発だけでなく、LEDを備える実装基板に関する開発も知られている。
【0003】
例えば、特許文献1の実施例2には、(i)30vol%の蛍光体を含むガラスバインダー塗料を、ガラス基板の表面に塗布して、厚さ200μmの蛍光体層を形成したこと、(ii)そのガラス基板上に、複数のCSPを接合してLED照明用実装基板を得たこと、(iii)その実装基板に通電したところ、複数のCSPから発光しているにもかかわらず、グレアや多重影の問題が軽減されたこと、などが記載されている。
(CSPとは、Chip Scale PackageまたはChip Size Packageの略で、LEDチップを蛍光体樹脂で包み、LEDチップと蛍光体樹脂だけの構成でパッケージレスとしたものである。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/093339号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の実施例2においては、蛍光体を含む「ガラスバインダー塗料」を用いて、ガラス基板上に厚さ200μmの蛍光体層を形成している。しかし、ガラスバインダー塗料を十二分に硬化させるには、通常、高温での焼結工程を要するため、蛍光体層を設ける簡便性などの点で改善の余地がある。また、ガラスバインダー塗料を塗布する筐体/基板にも、耐熱性や膨張係数最適化等の制限がかかる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的の1つは、簡便に蛍光体層を形成可能な材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、以下に提供される発明を完成させ、上記課題を解決した。
【0008】
本発明によれば、
[1]
蛍光体粒子と、硬化性樹脂成分と、を含む蛍光体塗料であって、
B型粘度計を用い、25℃、回転数20rpmで測定される粘度が60dPa・s以上450dPa・s以下である蛍光体塗料
[2]
[1]に記載の蛍光体塗料であって、
前記硬化性樹脂成分は、熱硬化性樹脂成分を含む蛍光体塗料
[3]
[1]または[2]に記載の蛍光体塗料であって、
前記硬化性樹脂成分は、シリコーン樹脂を含む蛍光体塗料
[4]
[1]から[3]のいずれか1つに記載の蛍光体塗料であって、
前記硬化性樹脂成分は、フェニル基およびメチル基を有するシリコーン樹脂を含む蛍光体塗料
[5]
[1]から[4]に記載の蛍光体塗料であって、
前記硬化性樹脂成分は、シラノール基を含むシリコーン樹脂を含む蛍光体塗料
[6]
[1]から[5]のいずれか1つに記載の蛍光体塗料であって、
前記蛍光体粒子のメジアン径D
50
は1μm以上20μm以下である蛍光体塗料
[7]
[1]から[6]のいずれか1つに記載の蛍光体塗料であって、
前記蛍光体粒子の粒径分布曲線において、2以上の極大が認められる蛍光体塗料
[8]
[7]に記載の蛍光体塗料であって、
前記蛍光体粒子の粒径分布曲線において、粒径1μm以上6μm以下の領域と、粒径10μm以上25μm以下の領域の両方に極大が認められる蛍光体塗料
[9]
[1]から[8]のいずれか1つに記載の蛍光体塗料であって、
前記蛍光体粒子が、CASN系蛍光体、SCASN系蛍光体、La

Si


11
系蛍光体、Sr

Si



系蛍光体、Ba

Si



系蛍光体、α型サイアロン系蛍光体、β型サイアロン系蛍光体、LuAG系蛍光体およびYAG系蛍光体からなる群より選ばれる1または2以上を含む蛍光体塗料
[10]
[1]から[9]のいずれか1つに記載の蛍光体塗料であって、
流動性調整剤を含む蛍光体塗料
[11]
[1]から[10]のいずれか1つに記載の蛍光体塗料であって、
さらに溶剤を含む蛍光体塗料
[12]
[11]に記載の蛍光体塗料であって、
前記溶剤は、芳香族炭化水素溶剤を含む蛍光体塗料
が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、
[13]
[1]~[12]のいずれか1つに記載の蛍光体塗料により形成された塗膜
[14]
[13]に記載の塗膜であって、
厚みが150μm以下である塗膜
が提供される。
【0010】
また、本発明によれば、
[15]
[13]または[14]に記載の塗膜を備える蛍光体基板
が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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