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公開番号
2025066493
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023176148
出願日
2023-10-11
発明の名称
半導体装置
出願人
富士電機株式会社
代理人
個人
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250416BHJP()
要約
【課題】局所的な電界集中を抑制することができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】並列pn層3のn型カラム領域4およびp型カラム領域5の不純物濃度は、活性領域21の中央部で相対的に高く、遷移領域22で活性領域21よりも低く、エッジ終端領域23で相対的に低くなっている。遷移領域22は、活性領域21の外周部に所定幅dで重なる第1部分21aを含む。遷移領域22の第1部分21aは、活性領域21の少なくとも互いに隣接する1対のn型カラム領域4およびp型カラム領域5を含む。並列pn層3のn型不純物濃度分布51およびp型不純物濃度分布52ともに、活性領域21の中央部で不純物濃度が相対的に高く、遷移領域22で活性領域21側からエッジ終端領域23側へ向かうにしたがって不純物濃度が低くなり、前記終端領域で不純物濃度が相対的に低くなっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体基板に設けられた活性領域と、
前記活性領域の外側に配置され、前記活性領域の周囲を囲む終端領域と、
前記活性領域と前記終端領域との間の遷移領域と、
前記活性領域、前記遷移領域および前記終端領域において前記半導体基板の内部に設けられた、第1導電型領域と第2導電型領域とを前記半導体基板のおもて面に平行な第1方向に交互に繰り返し隣接して配置した並列pn層と、
前記活性領域において前記半導体基板のおもて面と前記並列pn層との間に設けられた素子構造と、
前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記素子構造に電気的に接続された第1電極と、
前記半導体基板の裏面に設けられた第2電極と、
を備え、
前記遷移領域は、前記活性領域の外周部に重なって配置され、前記活性領域の少なくとも互いに隣接する1対の前記第1導電型領域および前記第2導電型領域を含み、
前記並列pn層は、
前記活性領域の前記遷移領域よりも内側の中央部で不純物濃度が相対的に高く、前記遷移領域で前記活性領域側から前記終端領域側へ向かうにしたがって不純物濃度が低くなり、前記終端領域で不純物濃度が相対的に低くなる第1導電型不純物濃度分布と、
前記活性領域の前記中央部で不純物濃度が相対的に高く、前記遷移領域で前記活性領域側から前記終端領域側へ向かうにしたがって不純物濃度が低くなり、前記終端領域で不純物濃度が相対的に低くなる第2導電型不純物濃度分布と、を有することを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記遷移領域は、前記活性領域の外周から内側に5μm以上50μm以下の幅で前記活性領域に重なっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1導電型領域は、
前記活性領域に配置された第1の第1導電型領域と、
前記遷移領域に配置された、前記第1の第1導電型領域よりも不純物濃度の低い第2の第1導電型領域と、
前記終端領域に配置された、前記第2の第1導電型領域よりも不純物濃度の低い第3の第1導電型領域と、を有し、
前記第2導電型領域は、
前記活性領域に配置された第1の第2導電型領域と、
前記遷移領域に配置された、前記第1の第2導電型領域よりも不純物濃度の低い第2の第2導電型領域と、
前記終端領域に配置された、前記第2の第2導電型領域よりも不純物濃度の低い第3の第2導電型領域と、を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1導電型領域の幅は前記活性領域、前記遷移領域および前記終端領域で等しく、
前記第2導電型領域の幅は前記活性領域、前記遷移領域および前記終端領域で等しく、
互いに隣り合う前記第1導電型領域と前記第2導電型領域とはチャージバランスであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の縦型半導体装置では、ドリフト層をn型カラム領域とp型カラム領域とで構成した超接合(SJ:Super Junction)構造とすることで低オン抵抗化される。また、エッジ終端領域での所定耐圧を確保するために、エッジ終端領域にも活性領域と異なる条件でSJ構造が形成される。エッジ終端領域の耐圧を活性領域の耐圧よりも高くするために、SJ構造を構成するカラム領域の不純物濃度をエッジ終端領域で相対的に低くした装置が開示されている(例えば、下記特許文献1~4参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5342752号公報
特開2007-266505号公報
特開2015-220367号公報
特開2023-505942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のSJ構造の縦型半導体装置では、活性領域とエッジ終端領域との間でSJ構造を構成する同導電型のカラム領域同士の不純物濃度差が大きくなるため、活性領域とエッジ終端領域との境界で互いに隣接するn型カラム領域とp型カラム領域とがチャージアンバランスとなりやすい。このため、プロセスばらつき等によってカラム領域のチャージ量に偏りが生じた場合に、活性領域とエッジ終端領域との境界で局所的な電界集中が発生し、耐圧低下などの特性悪化につながる。
【0005】
なお、チャージアンバランスとは、n型カラム領域のキャリア濃度(活性化された不純物の濃度)とn型カラム領域の幅との積で表されるチャージ量と、p型カラム領域のキャリア濃度とp型カラム領域の幅との積で表されるチャージ量との差が大きく、互いに隣接するn型カラム領域とp型カラム領域とのチャージ量の釣り合いがとれていないことを意味する。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による課題を解消するため、局所的な電界集中を抑制する半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。半導体基板に、活性領域と、終端領域と、遷移領域と、が設けられている。前記終端領域は、前記活性領域の外側に配置され、前記活性領域の周囲を囲む。前記遷移領域は、前記活性領域と前記終端領域との間の領域である。前記活性領域、前記遷移領域および前記終端領域において前記半導体基板の内部に、並列pn層が設けられている。前記並列pn層は、第1導電型領域と第2導電型領域とを前記半導体基板のおもて面に平行な第1方向に交互に繰り返し隣接して配置してなる。前記活性領域において前記半導体基板のおもて面と前記並列pn層との間に、素子構造が設けられている。第1電極は、前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記素子構造に電気的に接続されている。第2電極は、前記半導体基板の裏面に設けられている。
【0008】
前記遷移領域は、前記活性領域の外周部に重なって配置され、前記活性領域の少なくとも互いに隣接する1対の前記第1導電型領域および前記第2導電型領域を含む。前記並列pn層は、前記活性領域の前記遷移領域よりも内側の中央部で不純物濃度が相対的に高く、前記遷移領域で前記活性領域側から前記終端領域側へ向かうにしたがって不純物濃度が低くなり、前記終端領域で不純物濃度が相対的に低くなる第1導電型不純物濃度分布と、前記活性領域の前記中央部で不純物濃度が相対的に高く、前記遷移領域で前記活性領域側から前記終端領域側へ向かうにしたがって不純物濃度が低くなり、前記終端領域で不純物濃度が相対的に低くなる第2導電型不純物濃度分布と、を有する。
【0009】
上述した発明によれば、活性領域とエッジ終端領域との間で並列pn層の同導電型領域同士の不純物濃度差が大きくても、遷移領域において不純物濃度勾配が緩やかになり、この部分で互いに隣接する第1導電型領域と第2導電型領域とがチャージアンバランスとなりにくい。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる半導体装置によれば、局所的な電界集中を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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