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公開番号2025094728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210441
出願日2023-12-13
発明の名称タンク
出願人富士電機株式会社,清水建設株式会社
代理人インフォート弁理士法人
主分類B65D 90/04 20060101AFI20250618BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ライナーに不整形な変形が生じることを防止できるようにすること。
【解決手段】タンク(10)は、液体(L)の貯留空間(S)を形成する周壁(11)と、周壁の内面側に設けられる断熱層(17)の内面側を被覆するライナー(18)とを備えている。ライナーは、第1ないし第4コルゲーション(31~34)それぞれを複数備えている。ライナーにて、第1ないし第4コルゲーションそれぞれの一端側にて囲む囲繞領域(35)が形成され、囲繞領域は、それ以外の領域より小さい面積とされる。第1及び第2コルゲーションは、第1方向に平行であって該第1方向と異なる第2方向に所定間隔離れて設けられ、且つ、それぞれの一端からの延出方向が反対方向とされつつ囲繞領域を形成する。第3及び第4コルゲーションは、第2方向に平行であって第1方向に所定間隔離れて設けられ、且つ、それぞれの一端からの延出方向が反対方向とされつつ囲繞領域を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液体の貯留空間を形成する周壁及び底壁と、
前記周壁及び前記底壁の内面側に設けられる断熱層と、
前記断熱層の内面側を被覆するライナーとを備えたタンクであって、
前記ライナーは、第1ないし第4コルゲーションそれぞれを複数備え、
前記ライナーにて、前記第1ないし第4コルゲーションそれぞれの一端側にて囲む囲繞領域が形成され、該囲繞領域は、それ以外の領域より小さい面積とされ、
前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションは、第1方向に平行であって該第1方向と異なる第2方向に所定間隔離れて設けられ、且つ、それぞれの一端からの延出方向が反対方向とされつつ前記囲繞領域を形成し、
前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションは、前記第2方向に平行であって前記第1方向に所定間隔離れて設けられ、且つ、それぞれの一端からの延出方向が反対方向とされつつ前記囲繞領域を形成し、
前記第1コルゲーションの一端は隙間を介して前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションの何れか一方の近傍に配置され、
前記第2コルゲーションの一端は隙間を介して前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションの何れか他方の近傍に配置され、
前記第3コルゲーションの一端は隙間を介して前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションの何れか一方の近傍に配置され、
前記第4コルゲーションの一端は隙間を介して前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションの何れか他方の近傍に配置されることを特徴とするタンク。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1方向と前記第2方向とでなす角度が直角に設定されることを特徴とする請求項1に記載のタンク。
【請求項3】
前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションそれぞれの一端側は、前記第2方向に重なって第1ラップ部を形成し、
前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションそれぞれの一端側は、前記第1方向に重なって第2ラップ部を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタンク。
【請求項4】
前記囲繞領域は、前記第1ラップ部によって前記第2方向から挟まれ、前記第2ラップ部によって前記第1方向から挟まれることを特徴とする請求項3に記載のタンク。
【請求項5】
前記ライナーは、前記囲繞領域及び該囲繞領域を形成する1つずつの前記第1ないし第4コルゲーションを含む複数の第1パターンと、
前記第1パターンの前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションを前記第1方向に反転し、前記第1パターンの前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションを前記第2方向に反転して配置した前記囲繞領域及び1つずつの前記第1ないし第4コルゲーションを含む複数の第2パターンとを備え、
前記第1パターン及び前記第2パターンは、前記第1方向に交互に配置され、且つ、前記第2方向に交互に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタンク。
【請求項6】
前記第1方向に隣り合う前記第1パターン及び前記第2パターンにて、それぞれの前記第1コルゲーションの他端、または、それぞれの前記第2コルゲーションの他端が連なり、
前記第2方向に隣り合う前記第1パターン及び前記第2パターンにて、それぞれの前記第3コルゲーションの他端、または、それぞれの前記第4コルゲーションの他端が連なることを特徴とする請求項5に記載のタンク。
【請求項7】
前記ライナーは、方形状をなすライナー形成体を複数枚並べて形成され、
前記第1方向及び前記第2方向は、前記ライナー形成体の角部を挟む二辺と平行に延出することを特徴とする請求項6に記載のタンク。
【請求項8】
前記ライナー形成体には、前記第1パターン及び前記第2パターンの少なくとも一方が1つ設けられることを特徴とする請求項7に記載のタンク。
【請求項9】
前記ライナー形成体には、前記第1パターン及び前記第2パターンがそれぞれ2つずつ設けられることを特徴とする請求項7に記載のタンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を貯留するタンクに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
各種施設やサイトにおいて、液体を収容する大型のタンクが利用され、例えば、特許文献1は、外槽の内面全域に保冷材を張設し、保冷材の内面全域にメンブレン構造の内槽を設けた地下式貯槽を開示している。かかるメンブレン構造は、水平姿勢のコルゲーションと、これの中央部に対して非交叉裡に遮断する垂直姿勢のコルゲーションと、水平姿勢のコルゲーションの両端部に中央部が位置する垂直姿勢のコルゲーションとを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-330197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、温度変化を受けた際に直会する2方向の隣接するコルゲーションによって囲まれた平板部が互いに逆方向に旋回収縮することで、メンブレンの全域の安定化を図っている。一方、例えば貯槽内に高温の液体を貯蔵してメンブレンが膨張すると、2方向の隣接するコルゲーションでの直会部分にて、座屈により不整形な変形が生じ、メンブレンが破断する可能性が高くなる。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、異なる方向に延出するコルゲーションが接近する部分にてライナーに不整形な変形が生じることを防止することができるタンクを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における一態様のタンクは、液体の貯留空間を形成する周壁及び底壁と、前記周壁及び前記底壁の内面側に設けられる断熱層と、前記断熱層の内面側を被覆するライナーとを備えたタンクであって、前記ライナーは、第1ないし第4コルゲーションそれぞれを複数備え、前記ライナーにて、前記第1ないし第4コルゲーションそれぞれの一端側にて囲む囲繞領域が形成され、該囲繞領域は、それ以外の領域より小さい面積とされ、前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションは、第1方向に平行であって該第1方向と異なる第2方向に所定間隔離れて設けられ、且つ、それぞれの一端からの延出方向が反対方向とされつつ前記囲繞領域を形成し、前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションは、前記第2方向に平行であって前記第1方向に所定間隔離れて設けられ、且つ、それぞれの一端からの延出方向が反対方向とされつつ前記囲繞領域を形成し、前記第1コルゲーションの一端は隙間を介して前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションの何れか一方の近傍に配置され、前記第2コルゲーションの一端は隙間を介して前記第3コルゲーション及び前記第4コルゲーションの何れか他方の近傍に配置され、前記第3コルゲーションの一端は隙間を介して前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションの何れか一方の近傍に配置され、前記第4コルゲーションの一端は隙間を介して前記第1コルゲーション及び前記第2コルゲーションの何れか他方の近傍に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1ないし第4コルゲーションにて上述したように囲繞領域及び隙間を形成しているので、第1及び第2方向の両方向にて、コルゲーションの曲げ変形によりライナーの熱ひずみを吸収することができる。これにより、第1及び第2方向に延出するコルゲーションが接近する部分となる囲繞領域及びその周辺にて、ライナーに不整形な変形が生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係るタンクの一部を縦断面視した図である。
実施の形態のライナーの一部を内方から見た図である。
図3Aは、実施の形態のライナー形成体を内方から見た図であり、図3Bは、図3AのA矢視断面図であり、図3Cは、図3BのB部拡大図である。
図4Aは、図3Aの囲繞領域及びその周辺の拡大図であり、図4B~図4Dは、実施の形態におけるライナーが熱膨張した状態の一例を示す説明用断面図である。
図5Aは、従来のコルゲーション構造の図4Aと同様の図であり、図5B及び図5Cは、従来のコルゲーション構造にてライナーが熱膨張した状態の一例を示す説明用断面図である。
変形例における図2と同様の図である。
変形例における図3Aと同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態に係るタンクについて、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。ここで、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、本明細書及び特許請求の範囲において、特に明示しない限り、「内」、「内側」、「内方」、「内向き」は、タンクの貯留空間側に向かう方向とし、「外」、「外側」、「外方」、「外向き」は、その反対側とする。但し、以下の実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
【0010】
図1は、実施の形態に係るタンクの一部を縦断面視した図である。図1では、一般に各種の施設で利用される構造のタンク10を一例として図示している。タンク10は、上下方向に向けられる円筒状の周壁11と、周壁11の下部に設けられて概略水平方向に向けられる底壁12とを備え、内部に各種の液体Lを貯留する貯留空間Sが形成される。周壁11及び底壁12は構造用鋼板により構成され、構造用鋼板としては、強度低下が小さく、一般的な炭素鋼(例えば、SM490A)を例示できる。
(【0011】以降は省略されています)

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