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公開番号
2025108117
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024001806
出願日
2024-01-10
発明の名称
通貨識別装置
出願人
富士電機株式会社
代理人
個人
主分類
G07D
7/181 20160101AFI20250715BHJP(チェック装置)
要約
【課題】新しい通貨が発行された場合に、新しい通貨の受け入れ枚数を増加させることが可能となるように判断基準を調整することが可能な通貨識別装置を提供する。
【解決手段】この通貨識別装置100は、通貨の適否に関する状態を取得する状態取得部6と、状態取得部6により取得された通貨の適否に関する状態に対応する数値と、適切と判定する数値範囲とに基づいて通貨の適否を判定する制御部7と、を備え、制御部7は、適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行うように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
通貨の適否に関する状態を取得する状態取得部と、
前記状態取得部により取得された前記通貨の適否に関する状態に対応する数値と、適切と判定する数値範囲とに基づいて前記通貨の適否を判定する制御部と、を備え、
前記制御部は、適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行うように構成されている、通貨識別装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御部は、適切と判定する前記通貨が多くなるように、適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲を広げる制御を行うように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項3】
前記通貨は紙幣であり、
前記状態取得部は、適否に関する状態として紙幣の光の透過量または反射量を検知するように構成されており、
前記制御部は、紙幣の光の透過量または反射量に応じた適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行うように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項4】
前記状態取得部は、紙幣を複数の部分に分割した部分毎に光の透過量を検知するように構成されており、
前記制御部は、複数の部分ごとに適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行うように構成されている、請求項3に記載の通貨識別装置。
【請求項5】
前記制御部は、投入された前記紙幣の総数に対する適切と判定された割合が設定値未満の場合に、適切と判定する範囲をシフトする制御を行うように構成されているとともに、不適切と判定された前記紙幣のうち所定割合以上の前記紙幣の光の透過量が、適切と判定する数値範囲の下限値よりも小さい場合に、適切と判定する前記紙幣が多くなるように、適切と判定する数値範囲の下限値を小さくする制御を行い、不適切と判定された前記紙幣のうち所定割合以上の前記紙幣の光の透過量が、適切と判定する数値範囲の上限値よりも大きい場合に、適切と判定する前記紙幣が多くなるように、適切と判定する数値範囲の上限値を大きくする制御を行うように構成されている、請求項3に記載の通貨識別装置。
【請求項6】
前記制御部は、正貨を適切と判定するとともに、正貨以外を適切でないと判定する制御を行うように構成されるとともに、投入された前記通貨の総数に対する適切と判定された割合が設定値未満の場合に、適切と判定する範囲をシフトする制御を行うように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項7】
前記制御部は、新しい前記通貨が発行された場合に、前記通貨の発行日から所定の期間だけ適切と判定する範囲をシフトする制御を行うように構成されている、請求項6に記載の通貨識別装置。
【請求項8】
前記制御部は、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行った時から所定の日数経過後に適切と判定する数値範囲を元に戻す制御を行うように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項9】
前記制御部は、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行った後、適切と判定する数値範囲を変更する操作を受け付けた場合は、数値範囲を元に戻す制御を行わないように構成されている、請求項8に記載の通貨識別装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、通貨識別装置に関し、通貨の適否に関する状態を取得する状態取得部を備える通貨識別装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、通貨の適否に関する状態を取得する状態取得部を備える通貨識別装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、識別対象である紙幣の特徴を検出し、検出データを出力するセンサ(状態取得部)と、判定基準条件を参照して、センサからの検出データに基づき識別対象紙幣を評価する評価部と、評価部により判定基準を充足していると評価された場合、その評価度に従って識別対象紙幣を受け入れるか否かを判定する制御部とを備える紙幣識別装置が開示されている。上記特許文献1では、複数の紙幣のサンプルデータに基づいて判定基準を作成している。
【0004】
上記特許文献1には開示されていないが、紙幣(通貨)が新しく発行された場合に、発行された時点では紙幣を受け入れるか否かを判定する判定基準を作成するための十分なサンプルデータを得ることが難しい。そのため、従来のデータに基づいて判定基準を設定することが考えられる。しかしながら、新しい紙幣に導入された新しい偽造防止策などによっては、センサ(状態取得部)が紙幣の特徴を正確に検出することができず、センサの検出結果に影響が及ぶ場合がある。そのため、正規の新しく発行された紙幣であるにもかかわらず、偽札と判定し受け入れられないという問題点がある。そこで、新しい通貨が発行された場合に、新しい通貨の受け入れ枚数を増加させることが可能となるように判定基準を調整することが可能な通貨識別装置が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-135067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、新しい通貨が発行された場合に、新しい通貨の受け入れ枚数を増加させることが可能となるように判断基準を調整することが可能な通貨識別装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による通貨識別装置は、通貨の適否に関する状態を取得する状態取得部と、状態取得部により取得された通貨の適否に関する状態に対応する数値と、適切と判定する数値範囲とに基づいて通貨の適否を判定する制御部と、を備え、制御部は、適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行うように構成されている。
【0008】
上記一の局面による通貨識別装置では、上記のように、制御部は、適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行うように構成されている。これにより、適否の判定結果の統計値から適切と判定されない通貨の割合が高い場合は、正貨である新しい通貨が適切でないと判定されていると考えられるため、制御部が、適切と判定する数値範囲をシフトすることにより、新しい通貨を受け付けるように数値範囲を変更することができる。この結果、新しい通貨が発行された場合に、新しい通貨の受け入れ枚数を増加させることが可能となるように判断基準を調整することができる。
【0009】
上記一の局面による通貨識別装置において、好ましくは、制御部は、適切と判定する通貨が多くなるように、適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲を広げる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、設定した数値範囲では新しく発行された通貨の多くが適切でないと判断された場合に、制御部は、新しい通貨を受け付けるように数値範囲を広げることができる。
【0010】
上記一の局面による通貨識別装置において、好ましくは、通貨は紙幣であり、状態取得部は、適否に関する状態として紙幣の光の透過量または反射量を検知するように構成されており、制御部は、紙幣の光の透過量に応じた適否の判定結果の統計値に基づいて、適切と判定する数値範囲をシフトする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、状態取得部が光の透過量または反射量を検知することにより、紙幣の種類によって異なるデザインの違いを検知することができる。また、制御部は光の透過量に応じて、適切と判定する数値範囲をシフトするため、新しい紙幣のデザインに応じて数値範囲を調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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