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公開番号
2025067443
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177426
出願日
2023-10-13
発明の名称
半導体装置
出願人
富士電機株式会社
代理人
個人
主分類
H10D
84/80 20250101AFI20250417BHJP()
要約
【課題】過電流に対する保護性能を向上させることができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】同一の半導体基板40には、活性有効領域にメイン半導体素子が設けられ、活性有効領域以外のセンス領域にメイン半導体素子に流れる過電流を検出するための電流センス部20が設けられている。メイン半導体素子および電流センス部20は、トレンチゲート構造の縦型IGBTである。メイン半導体素子は、すべてのセルにCS領域を有する。電流センス部20のセル29のうちの一部のセル29aはメイン半導体素子のセルと同一構造であり、一部のセル29bはメイン半導体素子のセルからCS領域を除いた構造を有する。電流センス部20のセル29bにCS領域23を設けないことで、センス領域34におけるCS領域23の単位面積当たりの平均キャリア濃度は、活性有効領域32におけるCS領域3の単位面積当たりの平均キャリア濃度よりも低くなっている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体基板の第1素子領域と、
前記半導体基板の前記第1素子領域以外の第2素子領域と、
前記第1素子領域に設けられた第1素子と、
前記第2素子領域に設けられた第2素子と、
前記半導体基板の内部に設けられた、前記第1素子および前記第2素子に共通の第1導電型の第1半導体領域と、
前記半導体基板の裏面と前記第1半導体領域との間に設けられた、前記第1素子および前記第2素子に共通の第2半導体領域と、
前記半導体基板の裏面に設けられ、前記第2半導体領域に電気的に接続された裏面電極と、
を備え、
前記第1素子は、
前記第1素子領域において前記半導体基板のおもて面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型の第3半導体領域と、
前記半導体基板のおもて面と前記第3半導体領域との間に選択的に設けられた第1導電型の第4半導体領域と、
前記第3半導体領域と前記第1半導体領域との間に設けられた、前記第1半導体領域よりも不純物濃度の高い第1導電型の第1蓄積領域と、
前記半導体基板のおもて面から前記第4半導体領域および前記第3半導体領域を貫通して前記第1半導体領域の内部で終端する第1トレンチと、
前記第1トレンチの内部に第1ゲート絶縁膜を介して設けられた第1ゲート電極と、
前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記第3半導体領域および前記第4半導体領域に電気的に接続された第1電極と、を備え、
前記第2素子は、
前記第2素子領域において前記半導体基板のおもて面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型の第5半導体領域と、
前記半導体基板のおもて面と前記第5半導体領域との間に選択的に設けられた第1導電型の第6半導体領域と、
前記第5半導体領域と前記第1半導体領域との間に設けられた、前記第1半導体領域よりも不純物濃度の高い第1導電型の第2蓄積領域と、
前記半導体基板のおもて面から前記第6半導体領域および前記第5半導体領域を貫通して前記第1半導体領域の内部で終端する第2トレンチと、
前記第2トレンチの内部に第2ゲート絶縁膜を介して設けられた第2ゲート電極と、
前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記第5半導体領域および前記第6半導体領域に電気的に接続された第2電極と、を備え、
前記第2素子領域における前記第2蓄積領域の単位面積当たりの平均キャリア濃度は、前記第1素子領域における前記第1蓄積領域の単位面積当たりの平均キャリア濃度よりも低いことを特徴とする半導体装置。
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【請求項2】
前記第2素子領域における前記第2蓄積領域の単位面積当たりの平均キャリア濃度は、前記第1素子領域における前記第1蓄積領域の単位面積当たりの平均キャリア濃度に対して0.2倍以上0.6倍以下程度であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2蓄積領域は、第1部分と、前記第1部分よりもキャリア濃度の低い第2部分と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2部分の厚さは、前記第1部分の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2蓄積領域の前記裏面電極側の面を、前記第2部分で前記第2電極側に凹んで波打った形状としたことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1部分のキャリア濃度は、前記第1蓄積領域のキャリア濃度と同じであることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2蓄積領域のキャリア濃度は、前記第2蓄積領域の全域にわたって前記第1蓄積領域のキャリア濃度よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1素子のすべての第1セルは、前記第3半導体領域、前記第4半導体領域、前記第1蓄積領域および前記第1ゲート電極を有し、
前記第2素子は、前記第1素子よりも少ない個数で第2セルを有し、
前記第2セルは、
前記第5半導体領域、前記第6半導体領域、前記第2蓄積領域および前記第2ゲート電極を有する第3セルと、
前記第5半導体領域、前記第6半導体領域および前記第2ゲート電極を有し、前記第2蓄積領域を有してない第4セルと、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第3セルと前記第4セルとが一定の周期で繰り返し配置されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メインIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)部に流れる過電流を検出するための電流検出用素子としてセンスIGBT部を内蔵し、センスIGBT部におけるドリフト領域へのホール(正孔)の注入を少なくすることで、メインIGBT部よりもセンスIGBT部で伝導度変調効果を相対的に低くした構成が開示されている。特許文献2にも同様な技術が記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/208738号
特許第5340961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、IGBTのスイッチング時のミラー期間に、電流検出用素子を流れたセンス電流によってセンス抵抗体に生じるセンス電圧が急激に上昇する現象が生じる。この現象によって、電流検出用素子を内蔵したIGBTと、インダクタンス等の誘導負荷と、を備えた半導体回路装置の誤動作を招く虞がある。
【0005】
この開示は、より簡便に、過電流に対する保護性能を向上させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の一態様にかかる半導体装置は、以下の通りである。半導体基板に、第1素子領域と、前記第1素子領域以外の第2素子領域と、が設けられている。前記第1素子領域には、第1素子が設けられている。前記第2素子領域には、第2素子が設けられている。前記半導体基板の内部に、前記第1素子および前記第2素子に共通の第1導電型の第1半導体領域が設けられている。前記半導体基板の裏面と前記第1半導体領域との間に、前記第1素子および前記第2素子に共通の第2半導体領域が設けられている。裏面電極は、前記半導体基板の裏面に設けられ、前記第2半導体領域に電気的に接続されている。前記第1素子は、第2導電型の第3半導体領域と、第1導電型の第4半導体領域と、第1導電型の第1蓄積領域と、第1トレンチと、第1ゲート電極と、第1電極と、を備える。
【0007】
前記第3半導体領域は、前記第1素子領域において前記半導体基板のおもて面と前記第1半導体領域との間に設けられている。前記第4半導体領域と、前記半導体基板のおもて面と前記第3半導体領域との間に選択的に設けられている。前記第1蓄積領域は、前記第3半導体領域と前記第1半導体領域との間に設けられている。前記第1蓄積領域は、前記第1半導体領域よりも不純物濃度が高い。前記第1トレンチは、前記半導体基板のおもて面から前記第4半導体領域および前記第3半導体領域を貫通して前記第1半導体領域の内部で終端する。前記第1ゲート電極は、前記第1トレンチの内部に第1ゲート絶縁膜を介して設けられている。前記第1電極は、前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記第3半導体領域および前記第4半導体領域に電気的に接続されている。前記第2素子は、第2導電型の第5半導体領域と、第1導電型の第6半導体領域と、第1導電型の第2蓄積領域と、第2トレンチと、第2ゲート電極と、第2電極と、を備える。
【0008】
前記第5半導体領域は、前記第2素子領域において前記半導体基板のおもて面と前記第1半導体領域との間に設けられている。前記第6半導体領域は、前記半導体基板のおもて面と前記第5半導体領域との間に選択的に設けられている。前記第2蓄積領域は、前記第5半導体領域と前記第1半導体領域との間に設けられている。前記第2蓄積領域は、前記第1半導体領域よりも不純物濃度が高い。前記第2トレンチは、前記半導体基板のおもて面から前記第6半導体領域および前記第5半導体領域を貫通して前記第1半導体領域の内部で終端する。前記第2ゲート電極は、前記第2トレンチの内部に第2ゲート絶縁膜を介して設けられている。前記第2電極は、前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記第5半導体領域および前記第6半導体領域に電気的に接続されている。前記第2素子領域における前記第2蓄積領域の単位面積当たりの平均キャリア濃度は、前記第1素子領域における前記第1蓄積領域の単位面積当たりの平均キャリア濃度よりも低い。
【0009】
上述した開示によれば、第2素子のオン特性を第1素子のオン特性よりも低下させることができる。このため、第1素子に流れる過電流を検出するための電流センス部として第2素子を用いた場合に、第1,2素子のターンオン時に、第1素子と比べて、第2素子での伝導度変調が遅くなり、第2素子を流れるセンス電流の立ち上がりが遅くなる。これによって、センス電圧(センス電流が流れることでセンス抵抗体の端部間に生じる電位差)の上昇を一定の範囲で抑制することができるため、通常ターンオン時における第1素子の保護機能の誤動作を抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示にかかる半導体装置によれば、過電流に対する保護性能を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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