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公開番号
2025080603
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023193860
出願日
2023-11-14
発明の名称
電力制御システムおよび電力制御装置
出願人
富士電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02J
3/32 20060101AFI20250519BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電力需要のピークが日々異なる場合でも、蓄電部から施設に備えられた機器に適切に電力を放電することが可能な電力制御システムを提供する。
【解決手段】この電力制御システム100は、店舗1内の機器2に電力を放電する蓄電部30と、蓄電部30の放電を制御する制御部10と、を備える。制御部10は、所定の時間間隔ごとに店舗1において使用された過去の電力需要を記憶部20に記憶する。そして、制御部10は、記憶部20に記憶された過去の電力需要のうち、所定の基準に基づいて選択された複数の日の各々から電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出する。さらに、制御部10は、抽出した複数のピーク時間帯に基づいて、蓄電部30から機器2に電力を放電する今後のタイミングを決定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
商用電源から供給される電力により稼働する機器が備えられる施設の電力を制御する電力制御システムであって、
前記施設内の前記機器に電力を放電する蓄電部と、
前記蓄電部の放電を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
所定の時間間隔ごとに前記施設において使用された過去の電力需要を記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶された過去の前記電力需要のうち、所定の基準に基づいて選択された複数の日の各々から前記電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出し、
抽出した複数の前記ピーク時間帯に基づいて、前記蓄電部から前記機器に電力を放電する今後のタイミングを決定する、電力制御システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記記憶部に記憶された過去の前記電力需要の値そのものから、前記電力需要がピークとなる前記ピーク時間帯を抽出する、請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項3】
前記制御部は、選択された前記複数の日からのうち午前および午後の各々の時間帯において、前記電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出する、請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項4】
前記制御部は、抽出した前記ピーク時間帯を含む前記ピーク時間帯よりも長い時間、前記蓄電部から前記機器に電力を放電するようにタイミングを決定する、請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記複数の日としての、前日と、前週のうち本日と同じ曜日と、昨年の同日と、過去365日間のうち最大の電力需要が記録された日と、のうちの少なくとも2つから、前記電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出する、請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項6】
前記制御部は、
前日と、前週のうち本日と同じ曜日と、昨年の同日と、過去365日間のうち最大の電力需要が記録された日と、に対して予め優先順位を設定し、
決定したタイミングで前記蓄電部から前記機器に電力を放電する放電量が、前記蓄電部の容量を超える場合、優先順位に応じて、前記蓄電部から前記機器に電力を放電する今後のタイミングを修正する、請求項5に記載の電力制御システム。
【請求項7】
前記機器は、冷却装置を有し除霜運転を行うショーケースを含み、
前記制御部は、
過去の前記ショーケースの除霜運転を行う時間帯を前記記憶部に記憶し、
抽出した複数の前記ピーク時間帯に加えて、前記記憶部に記憶された前記除霜運転を行う時間帯に基づいて、前記蓄電部から前記機器に電力を放電する今後のタイミングを決定する、請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項8】
前記制御部は、
時計機能を有する時計回路を含み、
前記時計回路の時刻ずれを取得し、
取得した前記時刻ずれの分、時刻をずらしたタイミングに前記蓄電部から前記機器に電力を放電するように制御する、請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項9】
商用電源から供給される電力により稼働する機器が備えられる施設の電力を制御する電力制御装置であって、
前記施設内の前記機器に電力を放電する蓄電部の放電を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
所定の時間間隔ごとに前記施設において使用された過去の電力需要を記憶部に記憶し、
前記記憶部に記憶された過去の前記電力需要のうち、所定の基準に基づいて選択された複数の日の各々から前記電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出し、
抽出した複数の前記ピーク時間帯に基づいて、前記蓄電部から前記機器に電力を放電する今後のタイミングを決定する、電力制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、電力制御システムおよび電力制御装置に関し、特に、施設内の機器に電力を放電する蓄電部を制御する電力制御システムおよび電力制御装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、施設内の機器に電力を放電する蓄電部を制御する電力制御システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、テナントに配置された電気設備を制御する設備コントローラが開示されている。テナントには、蓄電ユニット、照明設備、および、空調設備などの電気設備が配置されている。この設備コントローラは、照明設備や空調設備などの消費電力を監視し、監視した消費電力の履歴を継続的に記憶している。そして、設備コントローラは、記憶した消費電力の履歴に基づいて、各電気機器の将来の消費電力を予測する。また、設備コントローラは、将来の消費電力の予測に基づいて、消費電力がピークとなる時間帯を算出し、算出した時間帯に蓄電ユニットから電力を放電するように放電計画を作成する。これにより、消費電力の最大値が、契約電力を超えることが抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-198207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、設備コントローラは、記憶した消費電力の履歴に基づいて各電気機器の将来の消費電力を予測し、予測した将来の消費電力の予測に基づいて消費電力がピークとなる時間帯を算出している。しかしながら、上記特許文献1では、将来の消費電力の予測方法は具体的に明記されていないとともに、消費電力がピークとなる時間帯の算出方法も具体的に明記されていない。ここで、電消費電力がピークとなる時間帯は、同様の傾向を示すと考えられる同じ曜日や前年の同日などであってもばらつきがある場合がある。すなわち、同様の傾向を示すと考えられる日などであっても消費電力がピークとなる時間帯が異なる場合がある。しかしながら、上記特許文献1では、将来の消費電力の予測方法および消費電力がピークとなる時間帯の算出方法が明記されていないため、上記特許文献1の構成により、消費電力のピークが日々異なる場合に、蓄電部から電気設備に電力を適切に放電できない場合があるという問題点が考えられる。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電力需要のピークが日々異なる場合でも、蓄電部から施設に備えられた機器に適切に電力を放電することが可能な電力制御システムおよび電力制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による電力制御システムは、商用電源から供給される電力により稼働する機器が備えられる施設の電力を制御する電力制御システムであって、施設内の機器に電力を放電する蓄電部と、蓄電部の放電を制御する制御部と、を備え、制御部は、所定の時間間隔ごとに施設において使用された過去の電力需要を記憶部に記憶し、記憶部に記憶された過去の電力需要のうち、所定の基準に基づいて選択された複数の日の各々から電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出し、抽出した複数のピーク時間帯に基づいて、蓄電部から機器に電力を放電する今後のタイミングを決定する。
【0008】
この発明の第1の局面による電力制御システムでは、上記のように、制御部は、所定の基準に基づいて選択された複数の日の各々から電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出し、抽出した複数のピーク時間帯に基づいて、蓄電部から機器に電力を放電する今後のタイミングを決定する。これにより、所定の基準に基づいて選択された複数の日から電力需要がピークとなるピーク時間帯が複数抽出されるので、同様の傾向を示すと考えられる日などにもかかわらず電力需要にばらつきがある場合でも、複数のピーク時間帯において蓄電部から機器に電力が供給される。その結果、電力需要のピークが日々異なる場合でも、蓄電部から施設に備えられた機器に適切に電力を放電することができる。
【0009】
上記第1の局面による電力制御システムにおいて、好ましくは、制御部は、記憶部に記憶された過去の電力需要の値そのものから、電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出する。ここで、過去の電力需要の平均値をとる場合、ピークとなる電力需要の本来のピークの特性が薄められてしまう。たとえば、施設において同じ時間帯でも運用の異なりから電力需要が大きく異なる場合に平均値をとると電力需要の特性が薄められてしまう。そのため、電力需要の平均値に基づいて蓄電部から機器に電力を放電するタイミングを決定した場合、適切にタイミングが決定できない場合がある。そこで、電力需要の値そのものから電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出することによって、ピークの特性が薄められないので、蓄電部から機器に電力を放電するタイミングを適切に決定することができる。
【0010】
上記第1の局面による電力制御システムにおいて、好ましくは、制御部は、選択された複数の日からのうち午前および午後の各々の時間帯において、電力需要がピークとなるピーク時間帯を抽出する。ここで、家庭などでは夕方に電力需要のピークが出現する一方、店舗などの施設では営業の準備のため午前中にも電力需要のピークが出現する場合がある。すなわち、電力需要のピークが複数出現する場合がある。そこで上記のように構成すれば、午前および午後の各々の時間帯においてピークが存在する場合に、午前および午後の両方の時間帯において蓄電部から機器に電力を放電することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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