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公開番号
2025082029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2023195225
出願日
2023-11-16
発明の名称
半導体装置および半導体装置の製造方法
出願人
富士電機株式会社
代理人
個人
主分類
H10D
8/60 20250101AFI20250521BHJP()
要約
【課題】ダイシングブレードの寿命を縮めてしまうことも、ダイシング時に金属薄膜が大規模な剥離を起こすこともない半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】炭化珪素半導体装置10は、半導体基板1と、半導体基板1の第1主面上に形成されたドリフト層2と、ドリフト層2の表層に第1電極層7を有するデバイス構造と、半導体基板1の第1主面に対向する第2主面上に形成された裏面電極と、を備え、裏面電極は、オーミック電極層13と追加電極層14とから構成され、オーミック電極13は、オン状態に主電流が流れる活性領域9を投影した領域9aでは、連続したオーミック電極層13aであり、エッジ終端領域10を投影した領域10aでは、点状のオーミック電極層13bが離散的に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面上に形成されたドリフト層と、
前記ドリフト層の表層に形成された第1電極層と、
前記半導体基板の第1主面に対向する第2主面上に形成された裏面電極と、
オン状態で主電流が流れる活性領域と、
前記活性領域の外周に設けられるエッジ終端領域と、
を備え、
前記裏面電極は、前記半導体基板と接するオーミック電極層と前記オーミック電極層を覆う追加電極層とから構成され、
前記オーミック電極層は、前記活性領域を投影した領域では、連続したオーミック電極層であり、前記エッジ終端領域を投影した領域では、点状のオーミック電極層が離散的に設けられていることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記エッジ終端領域において前記半導体基板の第2主面上で点状のオーミック電極層が設けられない箇所には、炭化珪素との化学反応が少ない金属薄膜層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記金属薄膜層は、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)またはモリブデン(Mo)のいずれか1種類以上を含む膜であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記エッジ終端領域を投影した領域に対する、前記点状のオーミック電極層の面積比率が、1/4以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
半導体基板の第1主面にドリフト層を形成する第1工程と、
前記ドリフト層の表層に第1電極層と、オン状態で主電流が流れる活性領域と、前記活性領域の外周に設けられるエッジ終端領域と、を有するデバイス構造を形成する第2工程と、
前記半導体基板の第1主面に対向する第2主面上に金属薄膜層を形成する第3工程と、
前記金属薄膜層にレーザーを照射してオーミック電極層を形成する第4工程と、
前記オーミック電極層を覆う追加電極層を形成する第5工程と、
前記半導体基板をダイシングブレードを用いて分割し、個片化する第6工程と、
を含み、
前記第4工程では、前記活性領域を投影した領域では、互いに隣接するレーザースポット同士の一部が重なり合うようにしてレーザーを照射し、前記エッジ終端領域を投影した領域では、互いに隣接するレーザースポット同士を離してレーザーを照射することを特徴とする、半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記エッジ終端領域を投影した領域では、互いに隣接するレーザースポット同士が、各々の直径の2倍以上20倍以下の距離だけ離れていることを特徴とする、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記金属薄膜層は、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)のいずれか1種類以上を含む膜であることを特徴とする、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記レーザーは、パルスレーザーであることを特徴とする、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この開示は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、炭化珪素半導体基板と裏面電極との間にシリサイド層を有する第1の領域に対する炭化珪素半導体基板と裏面電極とが直接接触している第2の領域の幅または面積を0.5倍以上1.5倍以下とする半導体装置が公知である(例えば、下記特許文献1参照)。また、ダイシングブレードにかかる負荷を一定とするため、ダイシングライン近傍の領域ではレーザーを照射せず、金属薄膜を原材料のまま残しておく半導体装置が公知である(例えば、下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-63145号公報
特開2013-77593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の半導体装置の製造方法で、全くレーザーを照射しなかった領域では、レーザーを照射した領域と比べて、金属薄膜層(特に追加電極層)の密着性が低くなることから、ダイシング時に大規模な剥離を起こしてしまい、外観不良や電気特性不良の原因になるという課題がある。
【0005】
この開示は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ダイシングブレードの寿命を縮めてしまうことも、ダイシング時に金属薄膜が大規模な剥離を起こすこともない半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、本開示の目的を達成するため、この開示にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の第1主面上に形成されたドリフト層と、前記ドリフト層の表層に第1電極層を有するデバイス構造と、前記半導体基板の第1主面に対向する第2主面上に形成された裏面電極と、を備える。前記裏面電極は、オーミック電極層と追加電極層とから構成され、前記オーミック電極層は、オン状態に主電流が流れる活性領域を投影した領域では、連続したオーミック電極層であり、前記活性領域の外周領域を投影した領域では、点状のオーミック電極層が離散的に設けられている。
【0007】
上述した開示によれば、エッジ終端領域を投影した領域では点状のオーミック電極層が設けられ、点状のオーミック電極層間でレーザーを照射しなかった領域の金属薄膜層には、高硬度な金属間化合物が存在しない。これにより、ダイシングの際、ブレードにかかる負荷を一定に保つことができる。このため、オーミック電極を設けない単結晶n型炭化珪素基板をダイシングした場合と同等の水準まで、ブレードの寿命を延ばすことができる。さらに、また、点状のオーミック電極層を配置することで、単結晶n型炭化珪素基板と追加電極層との密着性が向上し、ダイシング時に金属片が大規模な剥離を起こさなくなり、外観不良や電気特性不良の原因になることを防止できる。
【発明の効果】
【0008】
本開示にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法によれば、ダイシングブレードの寿命を縮めてしまうことも、ダイシング時に金属薄膜が大規模な剥離を起こすこともない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のSiCウェハの平面図である。
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その1)。
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その2)。
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その3)。
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その4)。
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その5)。
実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の順方向電流が通過する際に想定される、3種類の電流伝送経路を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の概要>
上述した課題を解決し、本開示の目的を達成するため、この開示にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の第1主面上に形成されたドリフト層と、前記ドリフト層の表層に第1電極層を有するデバイス構造と、前記半導体基板の第1主面に対向する第2主面上に形成された裏面電極と、を備える。前記裏面電極は、オーミック電極層と追加電極層とから構成され、前記オーミック電極層は、オン状態に主電流が流れる活性領域を投影した領域では、連続したオーミック電極層であり、前記活性領域の外周を囲むエッジ終端領域を投影した領域では、点状のオーミック電極層が離散的に設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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