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公開番号2025091655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207038
出願日2023-12-07
発明の名称静止誘導電器
出願人富士電機株式会社
代理人インフォート弁理士法人
主分類H01F 27/30 20060101AFI20250612BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】巻線部における導体密度を向上できるようにすること。
【解決手段】変圧器(1)は、鉄心(10)と、鉄心の周りに配置される巻線部(20)とを備えている。巻線部は、平角導体(54)を螺旋状に巻回して形成されるコイル(51)と、コイルの内周側、外周側及び軸方向両側を被覆する被覆樹脂(52)とを備えている。コイルの軸方向両側には押圧部材(40)が設けられる。押圧部材は、コイルの軸方向両側を被覆する被覆樹脂を貫通し、かかる軸方向両側からコイルを圧縮する力を付与可能に設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉄心と、前記鉄心の周りに配置される巻線部とを備えた静止誘導電器であって、
前記巻線部は、導体を螺旋状に巻回して形成されるコイルと、
前記コイルの内周側、外周側及び軸方向両側を被覆する被覆樹脂とを備え、
前記コイルの軸方向両側に設けられる押圧部材を更に備え、
前記押圧部材は、前記コイルの軸方向両側を被覆する前記被覆樹脂を貫通し、前記軸方向両側から前記コイルを圧縮する力を付与可能に設けられることを特徴とする静止誘導電器。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記押圧部材は、軸状または柱状に形成され、前記被覆樹脂の外面から突出していることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電器。
【請求項3】
前記巻線部における前記軸方向両側にて、前記鉄心及び前記巻線部を支持するフレームを更に備え、
前記押圧部材は、前記巻線部の前記軸方向両端と前記フレームとの間に位置していることを特徴とする請求項2に記載の静止誘導電器。
【請求項4】
前記導体は、平角導体であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の静止誘導電器。
【請求項5】
前記平角導体を螺旋状に巻回した状態で、前記平角導体に絶縁被膜が付与して形成されることを特徴とする請求項4に記載の静止誘導電器。
【請求項6】
前記コイルは、径方向に積層される複数のコイル形成部を並列接続して構成されることを特徴とする請求項4に記載の静止誘導電器。
【請求項7】
前記押圧部材と前記コイルとの間には弾性材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の静止誘導電器。
【請求項8】
前記被覆樹脂における前記押圧部材の貫通部分には封止材が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の静止誘導電器。
【請求項9】
前記押圧部材によって前記コイルに圧縮する力を付与した状態で、前記コイルに前記被覆樹脂が被覆されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の静止誘導電器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルが樹脂で被覆される静止誘導電器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、芯部の外周に導体を複数層となるように螺旋状に巻き付けてコイルを形成するモールド変圧器を開示している。特許文献1では、芯部の外周に巻き付けられた導体の周囲に液状の熱硬化性樹脂を配し熱硬化させてモールド材を形成し、コイルをモールドしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-211132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1にあっては、螺旋状に形成したコイルがばね力を発揮するようになり、コイルの軸方向に並ぶ導体間に隙間が発生する。かかる隙間部分には、コイルのモールドにて樹脂が充填されてしまい、コイルにおける導体密度が低くなる、という問題がある。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、巻線部における導体密度を向上させることができる静止誘導電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における静止誘導電器は、鉄心と、前記鉄心の周りに配置される巻線部とを備えた静止誘導電器であって、前記巻線部は、導体を螺旋状に巻回して形成されるコイルと、前記コイルの内周側、外周側及び軸方向両側を被覆する被覆樹脂とを備え、前記コイルの軸方向両側に設けられる押圧部材を更に備え、前記押圧部材は、前記コイルの軸方向両側を被覆する前記被覆樹脂を貫通し、前記軸方向両側から前記コイルを圧縮する力を付与可能に設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被覆樹脂で被覆されるコイルの軸方向両側から押圧部材によりコイルを圧縮した状態を維持することができる。これにより、螺旋状となるコイルの隣り合うターンを形成する導体同士をできるだけ接近した状態にすることができ、巻線部における導体密度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1の実施の形態に係る変圧器の一部構成を省略した正面図である。
第1の実施の形態に係る巻線部の一部を破断しつつ模式的に表した斜視図である。
被覆樹脂の成形に用いられる成形型の説明図である。
被覆樹脂の成形にて樹脂材を注入した状態を示す説明図である。
第2の実施の形態に係る巻線部の図2と同様の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る静止誘導電器について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る静止誘導電器をモールド変圧器に適用する場合について説明する。しかしながら、本発明の適用対象は、モールド変圧器に限定されるものではなく適宜変更が可能である。静止誘導機器としては変圧器の他、変流器、リアクトルとすることが例示できる。
【0010】
ここで、本発明は、下記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明においては、「内」、「内側」、「内方」は、巻線部の径方向にて中心側や中心に向かう方向とし、「外」、「外側」、「外方」は、その反対側とする。
(【0011】以降は省略されています)

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