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公開番号2025086243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023200169
出願日2023-11-27
発明の名称情報処理システム
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類H02J 3/00 20060101AFI20250530BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力設備が有効に応答可能な範囲内で計画電力量の要求を有効に充足する。
【解決手段】情報処理システム40は、リソース22が電力系統10との間で授受する電力の計画値を算定するシステムであって、複数の時間帯の各々における計画電力量を取得する計画取得部と、複数の時間帯の各々について、リソース22の動作に関する制約条件を充足し、かつ、当該時間帯における計画値Pの積算値が当該時間帯における計画電力量と一致するように、当該時間帯における計画値Pの時系列を算定する計画値算定部とを具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1電力設備が電力系統との間で授受する電力の計画値を算定するシステムであって、
複数の時間帯の各々における計画電力量を取得する計画取得部と、
前記複数の時間帯の各々について、前記第1電力設備の動作に関する制約条件を充足し、かつ、当該時間帯における前記計画値の積算値が当該時間帯における前記計画電力量と一致するように、当該時間帯における前記計画値の時系列を算定する計画値算定部と
を具備する情報処理システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記計画値算定部は、前記複数の時間帯の各々について、
前記第1電力設備の動作に関する制約条件と、当該時間帯における前記計画電力量とに応じて、当該時間帯の終点における前記計画値がとり得る電力範囲を設定し、
当該時間帯の終点における前記計画値が前記電力範囲内の数値となるように、当該時間帯における前記計画値の時系列を算定する
請求項1の情報処理システム。
【請求項3】
前記計画値算定部は、前記複数の時間帯の各々について、
当該時間帯について設定された電力範囲内において、当該時間帯の始点における前記計画値と最も近似するように、当該時間帯の終点における前記計画値を設定する
請求項2の情報処理システム。
【請求項4】
前記計画値算定部は、前記複数の時間帯のうち第1時間帯の終点における前記計画値を、前記第1時間帯の直後の第2時間帯の始点における前記計画値として設定する
請求項2または請求項3の情報処理システム。
【請求項5】
前記計画値算定部は、
前記第2時間帯について設定された電力範囲が有効であるか否かを判定し、
前記第2時間帯の前記電力範囲が有効でない場合に、前記第1時間帯における前記計画値の時系列を修正する
請求項4の情報処理システム。
【請求項6】
前記制約条件は、前記第1電力設備における電力値の変化率の最大値、または、前記第1電力設備における電力値の変化率の最小値を含む
請求項1の情報処理システム。
【請求項7】
前記制約条件は、前記第1電力設備における電力値の最大値、前記第1電力設備における電力値の最小値、または、定常状態の電力値を含む
請求項1の情報処理システム。
【請求項8】
前記計画値算定部は、
前記複数の時間帯の各々における前記計画電力量のうちの第1配分量を前記第1電力設備に割当てる処理と、
前記第1電力設備について、前記第1電力設備の動作に関する制約条件を充足し、かつ、当該時間帯における前記計画値の積算値が当該時間帯における前記第1配分量に一致するように、当該時間帯における前記計画値の時系列を算定する第1処理と、
前記第1電力設備よりも応答速度が速い第2電力設備について、前記第2電力設備の動作に関する制約条件を充足し、かつ、当該時間帯における前記計画値の積算値が、当該時間帯における前記計画電力量のうち前記第2電力設備に対応する第2配分量に一致するように、当該時間帯における前記計画値の時系列を算定する第2処理とを実行する
請求項1の情報処理システム。
【請求項9】
前記計画値算定部は、
前記第1処理において、前記第1電力設備の動作に関する制約条件のもとで前記第1電力設備について前記計画値の時系列を算定できない場合に、前記第1配分量を変更したうえで前記計画値の時系列を算定し、前記第1配分量の変更分を前記第2配分量に加算する
請求項8の情報処理システム。
【請求項10】
前記計画値算定部は、
前記第1処理により前記第1電力設備について算定した前記計画値の時系列と、前記第2処理により前記第2電力設備について算定した前記計画値の時系列とを合成する
請求項8の情報処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電力系統との間で電力を授受する電力設備を管理する技術に関する
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば蓄電装置または水素製造装置等の電力設備を制御するための各種の技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、目標水素生成量と充電要求とに基づいて、水素エネルギー制御システムの運転計画を生成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/121441号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電力系統との間で電力を授受する電力設備としては、蓄電装置のように指令値に高速に応答可能な設備と、水素製造装置のように高速での応答が困難な設備とが存在する。例えば30分程度の時間帯毎に計画された電力量(kWh)に応じて、電力設備における電力の計画値が時間帯毎に設定される構成では、電力設備が計画値の急峻な変動に追従できない可能性がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、電力設備が有効に応答可能な範囲内で計画電力量の要求を有効に充足することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係る情報処理システムは、第1電力設備が電力系統との間で授受する電力の計画値を算定するシステムであって、複数の時間帯の各々における計画電力量を取得する計画取得部と、前記複数の時間帯の各々について、前記第1電力設備の動作に関する制約条件を充足し、かつ、当該時間帯における前記計画値の積算値が当該時間帯における前記計画電力量と一致するように、当該時間帯における前記計画値の時系列を算定する計画値算定部とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
電力管理システムの構成を例示するブロック図である。
電力計画の模式図である。
基準値計画の模式図である。
制御システムの機能的な構成を例示するブロック図である。
情報処理システムの構成を例示するブロック図である。
情報処理システムの機能的な構成を例示するブロック図である。
計画値が始端計画値から増加する場合における終端計画値の最大値に関する説明図である。
計画値が始端計画値から増加する場合における終端計画値の最小値に関する説明図である。
計画値が始端計画値から減少する場合における終端計画値の最大値に関する説明図である。
計画値が始端計画値から減少する場合における終端計画値の最小値に関する説明図である。
計画処理のフローチャートである。
各時間帯における計画値の変化に関する説明図である。
第2実施形態における計画処理のフローチャートである。
第3実施形態における電力管理システムのブロック図である。
第3実施形態における制御システムの機能的な構成を例示するブロック図である。
第3実施形態における制御処理のフローチャートである。
変形例における制御システムの機能的な構成を例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する形態は、本開示を実施する場合に想定される例示的な一形態である。したがって、本開示の範囲は、以下に例示する形態には限定されない。
【0008】
A:第1実施形態
図1は、第1実施形態における電力管理システム100のブロック図である。第1実施形態の電力管理システム100は、電力系統10との間で電力(交流電力)を授受するシステムである。電力系統10は、例えば、火力発電所または原子力発電所等の発電設備(図示略)により生成された電力を、事業設備または一般家庭等の需要家に供給するための配電系統である。
【0009】
図1に例示される通り、電力管理システム100は、複数の電力設備20と管理システム30と情報処理システム40と制御システム50とを具備する。制御システム50は、例えば専用線等の通信網(図示略)を介して各電力設備20と相互に通信可能である。また、管理システム30は、例えば専用線等の通信網を介して情報処理システム40および制御システム50と相互に通信可能である。
【0010】
各電力設備20は、電力系統10との間で電力を授受する設備であり、連系点11において電力系統10に接続される。具体的には、電力設備20は、電力系統10に対する電力の供給と、電力系統10から供給される電力の消費との一方または双方を実行する設備である。第1実施形態においては、蓄電システム21およびリソース22を電力設備20として例示する。
(【0011】以降は省略されています)

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