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公開番号2025055478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023164822
出願日2023-09-27
発明の名称土台水切りの遮水装置
出願人日本化学産業株式会社,デンカ株式会社
代理人弁理士法人中川国際特許事務所
主分類E04H 9/14 20060101AFI20250401BHJP(建築物)
要約【課題】吸水膨張材あるいはカバー部材そのものの交換を容易として、メンテナンス性を向上させる土台水切りの遮水装置を提供する。
【解決手段】本発明の土台水切りの遮水装置Aは、建築物100の床下空間と外気とを連通する通気口を有する土台水切りであって、前記通気口が形成された本体11と、前記本体に着脱自在に取り付けられるカバー部材12とを有し、前記カバー部材は前記建築物の外側から前記本体を覆う覆い部と、前記カバー部材を前記本体に取り付けた際に所定距離で前記通気口に対向する対向面と、前記対向面に装着され、吸水するとその幅を前記所定距離以上に膨張して前記通気口を閉塞する吸水膨張材16と、を有し、前記吸水膨張材を前記カバー部材とともに前記本体から取り外し可能としたことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の床下空間と外気とを連通する通気口を有する土台水切りの遮水装置であって、前記通気口が形成された本体と、前記本体に着脱自在に取り付けられるカバー部材とを有し、前記カバー部材は前記建築物の外側から前記本体を覆う覆い部と、前記カバー部材を前記本体に取り付けた際に所定距離で前記通気口に対向する対向面と、前記対向面に装着され、吸水するとその幅を前記所定距離以上に膨張して前記通気口を閉塞する吸水膨張材と、を有し、前記吸水膨張材を前記カバー部材とともに前記本体から取り外し可能としたことを特徴とする土台水切りの遮水装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
請求項1記載の土台水切の遮水装置であって、
前記カバー部材の上縁と下縁には、それぞれ第1篏合部と第2篏合部とが形成され、前記本体にはそれぞれ第1被篏合部と第2被篏合部とが形成され、前記第1篏合部及び前記第1被篏合部、前記第2篏合部及び前記第2被篏合部をそれぞれ篏合させることで、前記カバー部材を前記本体に対して着脱自在に取り付けることを特徴とする土台水切の遮水装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の土台水切りの遮水装置であって、
前記吸水膨張材は帯状の吸水膨張シートであり、前記カバー部材は、前記対向面の上下に互いに平行な上方係合溝及び下係合溝を有し、前記吸水膨張シートの上縁及び下縁をそれぞれ前記上方溝、前記下方溝に挿入することで、前記吸水膨張シートをスライド式に着脱自在としたことを特徴とする土台水切の遮水装置。
【請求項4】
請求項1記載または請求項2記載の土台水切の遮水装置であって、
前記カバー部材は、前記カバー部材の下端に開口する外気開口部と、前記外気開口部と前記本体の前記通気口との間を仕切るように下方から立ち上がり、上方に前記外気開口部と前記通気口とを連通する通気空間を形成する止水壁とをさらに有し、前記対向面は前記止水壁の一面に形成されていることを特徴とする土台水切の遮水装置。
【請求項5】
請求項4記載の遮水装置であって、前記止水壁の上端が前記外気開口部の上方に被さるように屈折し、水返しを形成していることを特徴とする土台水切の遮水装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2記載の土台水切の遮水装置であって、前記通気口は多数の小孔により形成したことを特徴とする土台水切の遮水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浸水時、建築物基礎と土台との間に設置される床下空間への通気口を塞いで浸水被害を防ぐ土台水切りの遮水装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の床下空間は、湿気がこもるため、建築物の土台と、それを載せる基礎との間にスペーサを配置し、その間に通気口を設ける構造が一般的である。
【0003】
一方、近年の気候変動に伴って各地で水害が発生することが多発しているが、集中豪雨や河川の氾濫などにより建築物が水に浸かった場合、この通気口から水が浸入すると、床下空間に水が溜まることになり、水損被害が大きくなるという課題が生じている。
【0004】
この課題を解決するため、吸水して膨張する素材を一部に使い、建築物が水に浸かった場合に通気口を自動的に塞ぐ遮水装置として、次のような従来技術が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-008654号
【0006】
特許文献1に開示される技術のうち、その第2実施形態に、吸水性体積膨張材(8)を用いて、屋外(O)から床下空間(U)に連通する通気経路(VR)を遮断する土台水切の遮水装置が開示されている。
【0007】
この従来技術では、通気経路(VR)の中途部に水が溜まる貯留槽(11)を形成しており、この底(111)上に吸水性体積膨張材(8)が載置されている。そして、水が侵入し貯留槽(11)が水で満たされると吸水性体積膨張材(8)が膨張して、下垂部(12)と接触し、ここに形成されている通気経路(VR)を閉鎖して、水の床下空間(U)への侵入を阻止する構造となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、かかる従来技術においては、膨張した吸水性体積膨張材(8)は、これが乾くと、乾燥して体積が縮減し、再び、通気経路(VR)が開放されて、床下空間(U)の換気機能を回復すると説明されている。しかしながら、一度、吸水性体積膨張材(8)が水を吸収してしまうとその材質によっては再利用することが難しい場合もあった。
【0009】
このため、一旦、建築物が浸水被害に会うと、実際には、吸水性体積膨張材(8)を交換することなしに、通常時の床下空間(U)と屋外(O)とを通気するという本来の換気機能を復活させることは難しいという問題点があった。
【0010】
特に、この従来技術では、建築物の土台に位置する水切部材(6)が貯留槽(11)を覆うので、貯留槽(11)の底部(111)上に載置されている吸水性体積膨張材(8)の取り換えに困難を伴うという作業性の問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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