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公開番号
2025062786
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172043
出願日
2023-10-03
発明の名称
補強構造
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
主分類
E04C
3/18 20060101AFI20250408BHJP(建築物)
要約
【課題】簡単な構成で繊維方向の割裂を防止できる木質梁の補強構造を提供する。
【解決手段】木質梁は、梁幅方向に貫通する貫通孔2を有する。木質梁の荷重支持部10では、木質梁の梁せい方向の上側および下側から荷重支持部10の内部に向けて、荷重支持部10の繊維方向と交差するように棒状の補強部であるビス3が複数本配置され、貫通孔2の延伸方向から見た時に、複数本のビス3が、貫通孔2を囲む多角形状の閉領域を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
梁幅方向に貫通する貫通孔を有する木質梁の補強構造であって、
前記木質梁の梁せい方向の上側および下側から前記木質梁の内部に向けて、複数本の棒状の補強部が配置され、
前記貫通孔の延伸方向から見た時に、複数本の前記補強部が、前記貫通孔を囲む多角形状の閉領域を形成することを特徴とする補強構造。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記補強部が、前記木質梁の繊維方向と交差するように配置されることを特徴とする請求項1記載の補強構造。
【請求項3】
前記貫通孔の延伸方向から見た時に、前記閉領域が、前記貫通孔の断面の中心を通る梁せい方向の基準線について線対称であることを特徴とする請求項1記載の補強構造。
【請求項4】
梁幅方向に沿って見た時に、前記補強部が、梁せい方向に対して斜めに配置されたことを特徴とする請求項1記載の補強構造。
【請求項5】
前記補強部がビスであることを特徴とする請求項1記載の補強構造。
【請求項6】
前記補強部が、鋼棒を前記木質梁に形成した孔に挿入し、前記孔に充填材を充填して形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の補強構造。
【請求項7】
前記貫通孔の断面が円形であり、前記閉領域が、6つ以上の角部を有する多角形であることを特徴とする請求項1記載の補強構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木質梁の補強構造等に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
建物の天井裏や天井下には多くの設備配管等が配置され、鉄骨梁やRC(鉄筋コンクリート)梁には、設備配管等を通すための貫通孔が設けられることが多い。貫通孔のサイズが梁せいに対して大きい場合には、貫通孔の周辺が補強される。
【0003】
近年では、木質材である集成材についても低層建物だけでなく中高層建物の構造部材としての適用、部材の大断面化が進んでいる。集成材による木質梁は、貫通孔を設けることで脆性的な割裂破壊を引き起こしかねず、貫通孔の有効な補強方法が確立されていないこともあり、一般的には貫通孔を設けない納まりとされている。
【0004】
一方、特許文献1には、木質梁の貫通孔の補強構造として、木質梁の貫通孔に鋼管を嵌入するとともに、貫通孔の両側に鉛直方向のボルトを設けて木質梁を鉛直方向に締め付けるものが記載されている。また特許文献2には、木質梁の貫通孔の周囲を囲むようにラグスクリューを設け、貫通孔の周囲のせん断力を負担させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-209856号公報
特許第6482224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の補強構造は、貫通孔に鋼管を嵌入することで、木質梁に断面欠損がない場合と同じような性能を発揮させることを目的としたものであるが、前記した割裂破壊の防止を主目的としたものではなかった。
【0007】
また特許文献2の補強構造では、ラグスクリューを木質梁の上面から設けるので、貫通孔の下側を囲うラグスクリューが必要以上に長くなり、施工手間の増加やコストアップにつながる恐れがあった。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で木質梁の割裂を防止できる補強構造等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するための本発明は、梁幅方向に貫通する貫通孔を有する木質梁の補強構造であって、前記木質梁の梁せい方向の上側および下側から前記木質梁の内部に向けて、複数本の棒状の補強部が配置され、前記貫通孔の延伸方向から見た時に、複数本の前記補強部が、前記貫通孔を囲む多角形状の閉領域を形成することを特徴とする補強構造である。
【0010】
本発明では、木質梁の内部に棒状の補強部を配置する。棒状の補強部は主に引張りに対して抵抗し、木質梁の割裂が防止される。また補強部は、貫通孔を囲む閉領域を形成するように複数本配置されるので、木質梁の割裂が、補強部の無い部分から進行することがない。また補強部は、木質梁の上側と下側の両方から設けられるので、前記のように、貫通孔の下側を囲うために必要以上に長い補強部が必要となることもない。結果、本発明では簡単な構成で木質梁の割裂を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)
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