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公開番号2025097572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213819
出願日2023-12-19
発明の名称基礎構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E02D 27/12 20060101AFI20250624BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】鉄筋かごの直径を小さくしても基礎の断面性能を確保できるような基礎構造等を提供する。
【解決手段】送電鉄塔1は、複数の深礎基礎2によって門型に支持される。深礎基礎2のコンクリートCon内に鉄筋かご3が埋設される。鉄筋かご3は、深礎基礎2の平面中心cから、送電鉄塔1の重心Gから離れる方向に偏心して配置される。鉄筋かご3は、例えば、帯筋32と、可撓性を有するストランドである軸方向鋼材31とを、交差角が可変となるように結合した伸縮式のものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
構造体の基礎構造であって、
前記構造体が、複数の柱状の基礎により門型に支持され、
前記基礎のコンクリート内に鉄筋かごが埋設され、
前記鉄筋かごは、前記基礎の平面中心から、前記構造体の重心から離れる方向に偏心して配置されたことを特徴とする基礎構造。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記鉄筋かごが、帯筋と、可撓性を有するストランドとを、交差角が可変となるように結合した伸縮式の鉄筋かごであることを特徴とする請求項1記載の基礎構造。
【請求項3】
4つの前記基礎が、平面視で矩形の頂点に当たる位置のそれぞれに配置され、
各基礎の前記鉄筋かごが、前記矩形の直交する2辺の双方に対して傾斜する方向に偏心して配置されたことを特徴とする請求項1記載の基礎構造。
【請求項4】
前記構造体が送電鉄塔であることを特徴とする請求項3記載の基礎構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送電鉄塔などの構造物の基礎構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
山岳部などにおける送電鉄塔の基礎構造として、支持層が深い場合や引抜耐力を大きくしたい場合には、一般に深礎基礎が採用される(例えば、特許文献1など)。
【0003】
図7に示すように、送電鉄塔1は複数の柱状の深礎基礎20により門型に支持され、各深礎基礎20のコンクリート内には鉄筋かごが埋設される。深礎基礎20には、常時は死荷重による圧縮力が作用している。死荷重は、例えば送電鉄塔や電線の重量などである。
【0004】
送電鉄塔1は台風などによる風荷重Wの影響を強く受け、深礎基礎20の設計外力は風荷重Wが支配的である。深礎基礎20に圧縮力のみが生じていると仮定できる常時の状態から風荷重Wを受けると、風上側の深礎基礎20では、引抜力Tが新たに作用すると同時に内向きの曲げモーメントMが発生し、風下側の深礎基礎20では、圧縮力Cが新たに作用すると同時に外向きの曲げモーメントMが発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-76844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
深礎基礎は、上記のような断面力(軸力や曲げモーメント)を考慮して設計される。例えば深礎基礎の直径(以下、深礎径という)は、上記の引抜力に対する重量確保や周面摩擦力確保の面から決定され、通常、深礎径をそれよりも縮小することはできない。鉄筋かごの直径は、耐久性の確保の面から、鉄筋かごの軸方向鋼材のかぶりの分だけ深礎径よりも縮小したものとなり、深礎径が3,000mmの場合、軸方向鋼材のかぶりを250mmとすると、鉄筋かごの直径は2,500mmとなる。
【0007】
施工性の観点から、鉄筋かごの直径は可能であれば小さくすることが望ましい。鉄筋かごの直径を小さくすることで鉄筋かごが軽量化し、施工が容易になる。特に、特許文献1に記載された伸縮式の鉄筋かごは、工場等で事前に製作し大型トラックに積載して現地まで運搬することから、鉄筋かごの直径を小さくして大型トラックのあおり(一般に幅2,300mm程度)内に収めるという輸送面でのニーズもある。一方で、鉄筋かごの直径を小さくすると基礎の断面性能は一般的に低下し、鉄筋かごの縮小化は、断面性能の確保を前提として行われる必要がある。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、鉄筋かごの直径を小さくしても基礎の断面性能を確保できるような基礎構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するための本発明は、構造体の基礎構造であって、前記構造体が、複数の柱状の基礎により門型に支持され、前記基礎のコンクリート内に鉄筋かごが埋設され、前記鉄筋かごは、前記基礎の平面中心から、前記構造体の重心から離れる方向に偏心して配置されたことを特徴とする基礎構造である。
【0010】
本発明では、後述する基礎の断面性能の特性、簡単に言えば風下側の基礎では耐力に余裕が生じること、に応じて、基礎が風上側となった時の耐力を増加させるべく、鉄筋かごを上記のように外側(構造物の重心から離れる方向)へと偏心配置する。当該基礎が風下側となった時の耐力は減少するが、上記のように、元々風下側の基礎では耐力に余裕があるので、基礎の断面性能は、依然、基礎が風上側となった時の耐力で決定される。これにより、本発明では、鉄筋かごの合理的な配置により基礎の断面性能を向上させることができ、その結果、必要な断面性能を確保した上で鉄筋かごの直径を小さくすることが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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