TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025095363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211305
出願日2023-12-14
発明の名称ショベル
出願人住友建機株式会社
代理人個人,個人
主分類E02F 9/00 20060101AFI20250619BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】油圧ポンプを駆動する原動機を冷却するための冷媒が循環する冷媒回路のエア抜きを含むショベルの整備時に、エネルギー消費量を低減可能なショベルを提供する。
【解決手段】ショベルは、油圧ポンプを駆動する原動機(ポンプ用電動機12)と、その原動機を含む冷却対象を冷却する冷媒が流れる冷媒回路66と、冷媒回路66に冷媒を循環させる冷媒ポンプ(ウォータポンプ64)と、原動機及び前媒ポンプの作動を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、原動機を作動させた状態で冷媒ポンプを作動させる通常モードと、原動機を停止させた状態で冷媒ポンプを作動させる整備モードと、を切替え可能に構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
下部走行体と、
前記下部走行体に旋回自在に搭載される上部旋回体と、
前記下部走行体及び前記上部旋回体を含む被駆動部を駆動する油圧アクチュエータと、
前記油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプを駆動する原動機と、
前記原動機を含む冷却対象を冷却する冷媒が流れる冷媒回路と、
前記冷媒回路に冷媒を循環させる冷媒ポンプと、
前記原動機及び前記冷媒ポンプの作動を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記原動機を作動させた状態で前記冷媒ポンプを作動させる通常モードと、
前記原動機を停止させた状態で前記冷媒ポンプを作動させる整備モードと、
を切替え可能に構成されている、
ショベル。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記原動機は、電動モータであり、
前記冷媒ポンプは、電動ポンプである、
請求項1に記載のショベル。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記通常モードにおいて、前記冷却対象の温度が第1閾値を超えた場合に前記冷媒ポンプを作動させ、
前記整備モードにおいて、前記冷却対象の温度に関わらず前記冷媒ポンプを作動させる、
請求項2に記載のショベル。
【請求項4】
前記冷媒回路に設けられて前記冷媒を冷却するラジエータと、
前記制御装置により作動が制御されて前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、
をさらに備え、
前記制御装置は、前記通常モードにおいて、前記冷却対象の温度が第1閾値よりも高温の第2閾値を超えた場合に前記冷却ファンを作動させる、
請求項3に記載のショベル。
【請求項5】
前記原動機、前記冷媒ポンプ、及び前記冷却ファンに電力を供給する蓄電装置と、
前記蓄電装置の電力を降圧して前記冷媒ポンプ及び前記冷却ファンに供給するコンバータと、
前記蓄電装置の直流電力を交流電力に変換して前記原動機に供給するインバータと、
をさらに備え、
前記冷却対象は、前記蓄電装置、前記原動機、前記インバータ、及び前記コンバータを含む、
請求項4に記載のショベル。
【請求項6】
前記冷媒回路は、前記原動機、前記インバータ、及び前記コンバータを冷却する第1冷媒回路と、前記蓄電装置を冷却する第2冷媒回路と、を含み、
前記冷媒ポンプは、前記第1冷媒回路に設けられた第1冷媒ポンプと、前記第2冷媒回路に設けられた第2冷媒ポンプと、を含み、
前記ラジエータは、前記第1冷媒回路に設けられた第1ラジエータと、前記第2冷媒回路に設けられた第2ラジエータと、を含み、
前記冷却ファンは、前記第1ラジエータを冷却する第1冷却ファンと、前記第2ラジエータを冷却する第2冷却ファンと、を含む、
請求項5に記載のショベル。
【請求項7】
前記制御装置は、前記整備モードにおいて、前記コンバータ又は前記蓄電装置の温度が第3閾値を超えた場合に前記冷却ファンを作動させる、
請求項5に記載のショベル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ショベルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エンジン冷却水回路と、分岐経路と、を備えた作業車両が知られている(例えば、特許文献1)。上記エンジン冷却水回路は、エンジンの駆動によりエンジンを冷却するためのエンジン冷却水を循環経路に循環させる水ポンプを含む。また、上記分岐経路は、エンジン冷却水により還元剤タンク内の還元剤との間で熱交換するために設けられる。
【0003】
特許文献1の作業車両は、上記分岐経路にエンジン冷却水が供給されることにより、その分岐経路の経路内のエア(空気)が循環経路に押し出され、上記循環経路と連結されたラジエータにおいて外気中に当該経路内のエアが放出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5685679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の作業車両は、上記水ポンプによって上記分岐経路にエンジン冷却水を供給するために、エンジンを駆動させる必要がある。また、上記循環経路には、エンジン冷却水が所定温度に到達した場合に開き、エンジン冷却水が所定温度未満である場合には閉じるサーモスタットが設けられている。上記水ポンプは、このサーモスタットを介して上記循環経路及び分岐経路にエンジン冷却水を循環させる。
【0006】
そのため、上述の作業車両は、エンジンを始動させた後、エンジン冷却水が所定温度に達するまで、分岐経路のエアを押し出すことができず、エア抜き時のエネルギー消費量が増大する。また、上記水ポンプによるエンジン冷却水の供給圧力を上昇させるためには、エンジンの回転数を上昇させる必要があるため、エア抜き時のエネルギー消費量がさらに増大する。
【0007】
そこで、油圧ポンプを駆動する原動機を冷却するための冷媒が循環する冷媒回路のエア抜きを含む整備時に、エネルギー消費量を低減可能な作業機械を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態に係るショベルは、下部走行体と、前記下部走行体に旋回自在に搭載される上部旋回体と、前記下部走行体及び前記上部旋回体を含む被駆動部を駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動する原動機と、前記原動機を含む冷却対象を冷却する冷媒が流れる冷媒回路と、前記冷媒回路に前記冷媒を循環させる冷媒ポンプと、前記原動機及び前記冷媒ポンプの作動を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記原動機を作動させた状態で前記冷媒ポンプを作動させる通常モードと、前記原動機を停止させた状態で前記冷媒ポンプを作動させる整備モードと、を切替え可能に構成されている。
【発明の効果】
【0009】
上述の実施形態によれば、油圧ポンプを駆動する原動機を冷却するための冷媒が循環する冷媒回路のエア抜きを含むショベルの整備時に、エネルギー消費量を低減可能なショベルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係るショベルの側面図である。
図1のショベルの構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図1のショベルに搭載される冷却装置の一例を示す図である。
図1のショベルに搭載される冷却装置の別の一例を示す図である。
図1のショベルに搭載される制御装置の動作の一例を示すフロー図である。
図5の処理P3から処理P6までの別の例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許