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公開番号
2025115336
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024009838
出願日
2024-01-25
発明の名称
盛土構造体の構築方法
出願人
PCサポート株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
17/18 20060101AFI20250730BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】軽量盛土ブロックを用いる工法であり、施工性の向上が図れるとともに、実用化可能な盛土構造体の構築方法を提供する。
【解決手段】軽量盛土材を用いた盛土構造体を構築する盛土構造体の構築方法であって、軽量盛土材を予め固化してなる複数の軽量盛土ブロックを準備する軽量盛土ブロック準備工程(S1)と、盛土構造体を構築する対象箇所に、軽量盛土ブロックを、各軽量盛土ブロック間に隙間を設けて配置するブロック配置工程(S3)と、軽量盛土ブロック同士の隙間に流動性充填材を充填して固化させるブロック間充填工程(S4)と、を備えてなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
軽量盛土材を用いた盛土構造体を構築する盛土構造体の構築方法であって、
前記軽量盛土材を予め固化してなる複数の軽量盛土ブロックを準備する軽量盛土ブロック準備工程と、
前記盛土構造体を構築する対象箇所に、前記軽量盛土ブロックを、各軽量盛土ブロック間に隙間を設けて配置するブロック配置工程と、
前記軽量盛土ブロック同士の隙間に流動性充填材を充填して固化させるブロック間充填工程と、を備えてなることを特徴とする盛土構造体の構築方法。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記ブロック間充填工程は、前記盛土構造体の略全体にわたり前記軽量盛土ブロックの表面が露出しないように前記流動性充填材を充填して固化させる工程であることを特徴とする請求項1記載の盛土構造体の構築方法。
【請求項3】
前記軽量盛土ブロックは、任意の一面に突状の非連結の複数の脚部を有し、
前記ブロック配置工程において、軽量盛土ブロックの前記脚部が隣接する他の軽量盛土ブロックの面に接することで、接している該脚部以外の部分が、軽量盛土ブロック間の前記隙間になり、
前記ブロック間充填工程において、前記脚部の間から前記隙間に前記流動性充填材が充填されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の盛土構造体の構築方法。
【請求項4】
斜面において前記盛土構造体を構築する方法であり、
前記ブロック配置工程の前に、前記斜面の下部の基礎ブロックにパネルを積み重ねて擁壁を形成する擁壁形成工程を有し、
前記ブロック配置工程における前記対象箇所が前記擁壁と前記斜面との間の空間であり、
前記ブロック間充填工程では、前記擁壁と前記軽量盛土ブロックとの間の隙間も含めて前記流動性充填材を充填して固化させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の盛土構造体の構築方法。
【請求項5】
斜面において前記盛土構造体を構築する方法であり、
前記軽量盛土ブロック準備工程において、準備された一部の軽量盛土ブロックの一面にパネルを一体に固定し、
前記ブロック配置工程において、前記パネルが固定された軽量盛土ブロックを前記対象箇所の最前面に位置するように積み重ねて擁壁を形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の盛土構造体の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、盛土構造体の構築方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
軟弱地盤の道路や橋梁の盛土、トンネル抗口部の押さえ盛土などにおいて、軽量盛土工法が用いられている。軽量盛土工法によって盛土自体を軽くすることで、盛土の土圧の軽減などを図ることができる。軽量盛土工法には、発泡スチロールブロックを用いたEPS工法や、気泡混合軽量材を用いた工法(FCB工法、N-SPC工法など)が知られている。
【0003】
従来の気泡混合軽量材を用いた工法の手順の一例について、図6を参照しつつ以下に説明する。図6は、地山の斜面Sに盛土構造体31を構築し、その上に道路Rを形成した概略図を示している。
(1)地山の斜面Sの成形、掘削:表層のすき取り、切土を行う。
(2)地山に裏面排水材を設置し、モルタル吹付けを行う。
(3)鉄筋挿入工(せん断ボルト32)を施工し、地山を安定させる。
(4)基礎部掘削後、基礎ブロック33を設置し、アンカー34を施工する。
(5)パネル35を据付し、連結部材で固定し、パネル35の隙間に止水を行う。
(6)施工現場にプラント設備を配置し、パネル35の高さに合わせて気泡混合軽量材36(エアーミルクまたはエアーモルタル)を打設する。
(7)上記(5)および(6)を繰り返し、所定の高さまで施工する。図6では、段階毎に打設された気泡混合軽量材の高さ位置を点線で示し、最終的に気泡混合軽量材36が打設された部分をハッチングで示している。
(8)気泡混合軽量材36の打設完了後、その上面に遮水工37(プライムコートまたは遮水シート)を設置する。
【0004】
気泡混合軽量材を用いた工法では、気泡混合軽量材の品質管理のため、施工現場において、使用するセメント、気泡材、水、その他を試験練りし、配合を決定している。また、打設日毎に、湿潤温度・空気量・フロー値・一軸圧縮試験が行なわれている。しかしながら、品質管理に伴う作業負担は大きく、また大掛かりなプラント設備が施工現場に必要となることから、多大な労働力や作業工程が必要となる。また近年では、建設業界における作業者、管理技術者などの人材不足や経験不足も指摘されており、このような観点からも盛土構造体の構築における施工性の向上が求められている。
【0005】
気泡混合軽量材を用いた工法における課題に対処した方法として、軽量盛土ブロックを用いる工法が提案されている。この工法は、現場で気泡混合軽量材を調整する代わりに、予めブロック化(例えばプレキャスト)した軽量盛土ブロックを用いている。
【0006】
例えば、特許文献1には、リサイクル材である石炭灰を混合固結して多角柱体に形成してなる軽量盛土ブロックを、階層的に積み上げて構築された盛土構造体が記載されている。軽量盛土ブロックは、例えば六角柱体とされ、各面に隣接して他の軽量盛土ブロックがハニカム状に積み上げられている。また、軽量盛土ブロックが四角柱体の場合には、上面に嵌合凹部が形成され、下面に嵌合凸部が形成されており、上下に積み上げる際に下段ブロックの嵌合凹部に上段ブロックの嵌合凸部が嵌り込み、規則性をもって積み上げられている。そして、積み上げられた軽量盛土ブロックの背面側と斜面との間の隙間に軽量土が充填され埋戻されている。
【0007】
また、特許文献2には、軽量盛土ブロックの外面に嵌合突起と嵌合凹溝とをそれぞれ備え、かつ内部にジオテキスタイルを埋設した軽量盛土ブロックが記載されている。この軽量盛土ブロックは上下に積み重ねられ、連結部材でプレストレスが付与されて接合されることにより盛土ユニットを形成し、この盛土ユニットが前後左右に接合されて盛土層が構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2004-11108号公報
特開2007-277910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように、軽量盛土ブロックを用いることで、気泡混合軽量材のような大掛かりなプラント設備は施工現場に必要とならず、また気泡混合軽量材に伴う品質管理(現場配合試験・打設時毎の品質管理)も必要なくなる。
【0010】
しかしながら、軽量盛土ブロックを用いる方法は、上記のような利点があるにもかかわらず、盛土構造体の構築方法として現在のところ実用化されていない。
(【0011】以降は省略されています)
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