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公開番号2025121779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017479
出願日2024-02-07
発明の名称排水管通気設備
出願人アロン化成株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E02D 29/14 20060101AFI20250813BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】排水管で生じた圧力変化に応じて圧力開放や吸気を安定して行うことができる排水管通気設備を提案する。
【解決手段】排水枠体2の上部開口部11を閉鎖する上部開口蓋3が、排水枠体2の内空部13と外部とを連通する圧力開口部16と、圧力開口部16を閉鎖状態と開放状態とに変換する圧力開放蓋17とを備えると共に、排水管に連通する排水口部102を閉鎖する管圧開放蓋22が、排水管を内空部13に連通させる管圧開放口部21と、管圧開放口部21を閉鎖状態と開放状態とに変換する管圧開放蓋22とを備える。かかる構成は、排水管の内圧が増加すると、管圧開放口部21と圧力開口部16とが順次開放され、排水管の内圧を開放できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上方へ開口する上部開口部と該上部開口部の下方に設けられた排水口部を介して排水管の内部に連通する内空部とを備えた排水枠体の、該上部開口部に配設され、該上部開口部を覆う開口蓋装置と、
前記排水口部に配設され、該排水口部を覆う排水蓋装置と
を備えたものであって、
前記開口蓋装置は、
前記排水枠体の内空部を閉鎖する閉鎖状態と該閉鎖状態から昇動されて該内空部を開放する開放状態とに変換可能に設けられた圧力開放蓋を具備し、該排水枠体の内圧が所定圧力以上となると、該排水枠体の内圧により該圧力開放蓋が該閉鎖状態から該開放状態に変換される第一圧力開放手段を備えており、
前記排水蓋装置は、
前記排水管を閉鎖する閉鎖状態と該閉鎖状態から昇動されて該排水管を開放する開放状態とに変換可能に設けられた管圧開放蓋を具備し、前記排水管の内圧が所定圧力以上になると、該排水管の内圧により該管圧開放蓋が該閉鎖状態から該開放状態に変換される第二圧力開放手段を備えたものであることを特徴とする排水管通気設備。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
管圧開放蓋の重量が、圧力開放蓋の重量に比して重いものであることを特徴とする請求項1に記載の排水管通気設備。
【請求項3】
排水蓋装置は、
排水口部を閉鎖する排水蓋と、
前記排水蓋に、排水管の内部と排水枠体の内空部とを連通するように形成され、管圧開放蓋が昇降動可能に被着される管圧開放口部と
を備え、前記管圧開放蓋の閉鎖状態で前記管圧開放口部を閉鎖し、該管圧開放蓋の開放状態で該管圧開放口部を開放するものであり、
管圧開放蓋の重量が、前記排水蓋の重量に比して軽く、かつ開口蓋装置の圧力開放蓋の重量に比して重いものであることを特徴とする請求項1に記載の排水管通気設備。
【請求項4】
上方へ開口する上部開口部と該上部開口部の下方に設けられた排水口部を介して排水管の内部に連通する内空部とを備えた排水枠体の、該上部開口部に配設され、該上部開口部を覆う開口蓋装置を備えたものであって、
前記開口蓋装置は、
前記排水枠体の内空部を閉鎖する閉鎖状態と該閉鎖状態から昇動または降動されて該内空部を開放する開放状態とに変換可能に設けられた通気口閉鎖蓋を具備し、該通気口閉鎖蓋に作用する圧力により、該通気口閉鎖蓋が該閉鎖状態から該開放状態に変換される通気口開放手段を備えており、
さらに、前記排水枠体の内空部に配設され、少なくとも前記通気口閉鎖蓋の閉鎖状態で、前記排水管への浸水を防止し且つ該排水管の内部で生じた圧力を該通気口閉鎖蓋に作用させる圧力伝達手段を備え、
前記圧力伝達手段を介して前記通気口閉鎖蓋に作用する圧力により、該通気口閉鎖蓋を開放状態に変換させるものであることを特徴とする排水管通気設備。
【請求項5】
開口蓋装置の通気口開放手段は、
通気口閉鎖蓋に下方から所定圧力以上の圧力が作用することにより、該通気口閉鎖蓋を昇動させて開放状態に変換させるものであり、
圧力伝達手段は、
下端部が前記排水管の内部に連通され、且つ上端部が前記通気口閉鎖蓋の閉鎖状態で前記通気口閉鎖蓋に密接される一方、該通気口閉鎖蓋の開放状態で該通気口閉鎖蓋から離間される非通水性の圧力伝達筒体を備え、
前記通気口閉鎖蓋の閉鎖状態で前記排水管の内圧が前記圧力伝達筒体を介して該通気口閉鎖蓋に作用することにより、該通気口閉鎖蓋を開放状態に変換させるものであることを特徴とする請求項4に記載の排水管通気設備。
【請求項6】
圧力伝達筒体は、
弾性材により形成されて、上下方向への弾性変形により伸縮するものであり、
通気口閉鎖蓋の閉鎖状態で、該通気口閉鎖蓋から作用する加重により弾縮されて、上端部が該通気口閉鎖蓋に密接されるものであることを特徴とする請求項5に記載の排水管通気設備。
【請求項7】
排水口部に配設され、該排水口部を覆う排水蓋装置を備えたものであって、
前記排水蓋装置は、
前記排水口部を閉鎖する閉鎖状態と該閉鎖状態から昇動されて該排水口部を開放する開放状態とに変換可能に設けられた管圧開放蓋を具備し、前記排水管の内圧が所定圧力以上になると、該排水管の内圧により該管圧開放蓋が該閉鎖状態から該開放状態に変換される管圧開放手段を備えたものであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の排水管通気設備。
【請求項8】
開口蓋装置は、
上部開口部を閉鎖する上部開口蓋と、
前記上部開口蓋に、排水枠体の内空部と外部とを連通させるように形成され、通気口閉鎖蓋が昇降動可能に配された通気口部と
を備え、前記通気口閉鎖蓋の閉鎖状態で前記通気口部を閉鎖し、該閉鎖状態から降動された該通気口閉鎖蓋の開放状態で該通気口部を開放するものであり、
圧力伝達手段は、
排水口部と前記通気口部とを連通する非通水性の圧力伝達筒体を備え、
排水管の内部で生じた負圧が前記圧力伝達筒体を介して前記通気口閉鎖蓋に作用することにより、該通気口閉鎖蓋を開放状態に変換させるものであることを特徴とする請求項4に記載の排水管通気設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マンホールや点検口等の開口部に設けられて、該開口部を閉鎖する排水管通気設備に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
下水道等の排水管は、地中に埋設された防護枠体の内空部に連通されて、該防護枠体の上部開口部を介して地表に開放される構成が知られている。例えば特許文献1には、前記上部開口部を閉鎖する外蓋と、防護枠体の内空部に開口されて前記排水管に連通された排水口部を閉鎖する内蓋とを備えた構成が提案されている。
【0003】
こうした排水管では、豪雨の際に多量の水が流れて圧力が増大した場合に、この圧力による排水管の破損を防止することが求められている。例えば特許文献2には、地表に開口する開口部を閉鎖する外蓋に、前記排水管の圧力が増加することに伴って開放される圧力開放蓋を設けた構成が提案されている。
【0004】
一方、例えば特許文献3には、排水管に連通された地表の開口部を閉鎖する外蓋に、排水管で生じた負圧に従って開放する吸気弁を設けた構成が提案されている。この吸気弁は、排水管で負圧が生じた場合に開放作動するものであり、この開放作動によって外部から空気を吸引して該負圧を解消できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-275926号公報
特開2012-172322号公報
特開2001-140313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した特許文献1のように、排水管を防護枠体の内空部に連通させた従来構成では、該防護枠体の内空部が外蓋により閉鎖されることから、前記排水管で生じた圧力変化が該内空部を介して外蓋に伝わることになる。ところが、この従来構成では、内空部に開口された排水口部が内蓋で閉鎖されていることから、排水管で生じた圧力変化が該内空部に伝わらない。このため、この従来構成の外蓋に、特許文献2の圧力開放蓋や特許文献3の吸気弁を設けても、これらを排水管の圧力変化により作動させることができず、排水管の圧力変化を解消できないという問題があった。
【0007】
本発明は、排水管で生じた圧力変化に応じて圧力開放や吸気を適正に行い得る排水管通気設備を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一は、上方へ開口する上部開口部と該上部開口部の下方に設けられた排水口部を介して排水管の内部に連通する内空部とを備えた排水枠体の、該上部開口部に配設され、該上部開口部を覆う開口蓋装置と、前記排水口部に配設され、該排水口部を覆う排水蓋装置とを備えたものであって、前記開口蓋装置は、前記排水枠体の内空部を閉鎖する閉鎖状態と該閉鎖状態から昇動されて該内空部を開放する開放状態とに変換可能に設けられた圧力開放蓋を具備し、該排水枠体の内圧が所定圧力以上となると、該排水枠体の内圧により該圧力開放蓋が該閉鎖状態から該開放状態に変換される第一圧力開放手段を備えており、前記排水蓋装置は、前記排水管を閉鎖する閉鎖状態と該閉鎖状態から昇動されて該排水管を開放する開放状態とに変換可能に設けられた管圧開放蓋を具備し、前記排水管の内圧が所定圧力以上になると、該排水管の内圧により該管圧開放蓋が該閉鎖状態から該開放状態に変換される第二圧力開放手段を備えたものであることを特徴とする排水管通気設備である。
【0009】
かかる構成によれば、排水管の内部で生じた圧力(内圧)増加によって、管圧開放蓋が開放状態に変換され、該排水管の開放による排水枠体の内圧が増加することによって、圧力開放蓋が開放状態に変換される。これにより、排水管が排水枠体の内空部を介して外部と連通されることから、該排水管の内部の圧力を開放できる。このように排水管の圧力が増加することによって管圧開放蓋と圧力開放蓋とを夫々安定して開放状態に変換できることから、該排水管の圧力が増加することを解消でき、この圧力の増加により排水管が破損することを抑制できる。
【0010】
尚、本発明の構成にあって、圧力開放蓋を開放状態に変換させる所定圧力と管圧開放蓋を開放状態に変換させる所定圧力とは適宜設定することができ、互いに異なっていても良いし、同じであっても良い。好ましくは、管圧開放蓋を開放状態に変換させる所定圧力が、圧力開放蓋を開放状態に変換させる所定圧力に比して高い圧力である構成とすることが良い。この構成によれば、管圧開放蓋が開放状態に変換すると、排水管から排水枠体の内空部に伝わる圧力によって、圧力開放蓋を開放状態に変換できるため、管圧開放蓋と圧力開放蓋とを順次開放状態に変換できる。これにより、排水管の圧力をスムーズに開放できる。
(【0011】以降は省略されています)

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