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公開番号2025139266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038102
出願日2024-03-12
発明の名称ケーソン工法
出願人株式会社奥村組
代理人個人
主分類E02D 23/00 20060101AFI20250918BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】刃口部に設置されるケーソンの刃口金物と底盤コンクリートとの密着性を向上させる。
【解決手段】環状の外周枠部10aと、外周枠部10aと下端で接続されて上方が開口するとともに内部空間から見て凹状になった溝部Vが周方向に延びて形成され、下端に向かって外側に広がるテーパ状になった環状の内周枠部10bとからなる鋼製のケーソンの刃口金物10を刃口部S1に設置し、刃口金物10を設置した刃口部S1の上部にケーソン躯体S2,S3,S4を構築しながら所定の深度まで地盤に沈下させ、沈下後の中空内部の底面に、内周枠部10bに形成された溝部Vが巻き込まれる厚さに底盤コンクリートCを打設する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
環状の外周枠部と、前記外周枠部と下端で接続されて上方が開口するとともに内部空間から見て凹状になった溝部が周方向に延びて形成され、下端に向かって外側に広がるテーパ状になった環状の内周枠部とからなる鋼製のケーソン刃口金物を刃口部に設置し、
前記ケーソン刃口金物を設置した前記刃口部の上部にケーソン躯体を構築しながら所定の深度まで地盤に沈下させ、
沈下後の中空内部の底面に、前記内周枠部に形成された前記溝部が巻き込まれる厚さに底盤コンクリートを打設する、
ことを特徴とするケーソン工法。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記底盤コンクリートの打設に先立って、前記内周枠部の内部空間側の面に付着した土砂を除去する、
ことを特徴とする請求項1記載のケーソン工法。
【請求項3】
前記底盤コンクリートの打設に先立って、前記内周枠部に形成された前記溝部に付着した土砂を除去する、
ことを特徴とする請求項1記載のケーソン工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーソン工法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
橋脚や防波堤などの水中構造物や地下構造物を構築する際には、コンクリート製または鋼製のケーソンが用いられる。ケーソンは躯体の水平断面が矩形または円形となった筒状の構造物である。ケーソン工法とは、ケーソン躯体の中空内部の地盤を掘削して沈下させ、その上部にケーソン躯体を構築することを繰り返して基礎構造物を構築する工法である。
【0003】
ケーソンを用いた基礎構造物は、他の基礎構造物に比べて断面が大きいので剛性が大きく変位が小さくなる、水平抵抗力と鉛直支持力がともに大きく期待できる等の特徴を有している。
【0004】
さて、地盤を垂直に掘削して地中に沈設されるケーソン躯体の最深部に形成された刃口部は、沈下時に荷重が集中するため、鋼板で製作された刃口金物(ケーソン刃口金物)により保護されている。この刃口金物は環状の外周枠部と内周枠部とで構成されている。内周枠部は下端に向かって外側に広がるテーパ状になっており、内周枠部の地盤との接触面は、表面を平滑にして沈下時の抵抗とならないように製作されている。
【0005】
なお、ケーソンについては、例えば特許文献1(特許第6423045号公報)に記載された技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6423045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
さて、ケーソンの刃口金物の内周枠部は、その表面が平滑なため、沈設後に打設するコンクリートとの密着性は不確実である。オープンケーソン工法(ケーソン躯体の中空内部を掘削しながら徐々に沈下させる工法)では、大気圧下で掘削して所定の深度到達後に中空内部の底面に底盤コンクリートを打設する。その際、底盤コンクリートがケーソンの刃口金物と一体化しない場合には、地下水が底盤コンクリートと刃口金物との間からケーソン内部へ流入する恐れがある。
【0008】
このため、刃口金物と底盤コンクリートとの密着性の向上が課題となっている。
【0009】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、刃口部に設置されるケーソン刃口金物と底盤コンクリートとの密着性を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るケーソン工法は、環状の外周枠部と、前記外周枠部と下端で接続されて上方が開口するとともに内部空間から見て凹状になった溝部が周方向に延びて形成され、下端に向かって外側に広がるテーパ状になった環状の内周枠部とからなる鋼製のケーソン刃口金物を刃口部に設置し、前記ケーソン刃口金物を設置した前記刃口部の上部にケーソン躯体を構築しながら所定の深度まで地盤に沈下させ、沈下後の中空内部の底面に、前記内周枠部に形成された前記溝部が巻き込まれる厚さに底盤コンクリートを打設する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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