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公開番号2025122533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024018098
出願日2024-02-08
発明の名称基礎杭の設置方法
出願人株式会社地盤改良堀田
代理人個人
主分類E02D 5/54 20060101AFI20250814BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 施工性が高く、施工コストを抑えることができる基礎杭の設置方法を提供する。
【解決手段】 本発明の基礎杭の設置方法は、地盤1に対して縦方向にのびる直径D1の下穴2を形成するステップと、下穴にセメント系固化材3を充填するステップと、直径D1よりも大きい直径D2の範囲で下穴と共に地盤を撹拌することで柱状改良体4を形成するステップと、柱状改良体が固化する前に、柱状改良体に対して基礎杭5を打設するステップを備える。本発明では下穴にセメント系固化材を直接充填する、即ち改良対象土と撹拌せずに粉体のまま充填する。従来技術のように地表でセメントミルクを製造したり、地表でセメント系固化材を改良対象土と撹拌したりする必要がないので施工性を向上させることができ、また施工コストを抑えることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地盤に対して縦方向にのびる直径D1の下穴を形成するステップと、
前記下穴にセメント系固化材を充填するステップと、
前記直径D1よりも大きい直径D2の範囲で前記下穴と共に前記地盤を撹拌することで柱状改良体を形成するステップと、
前記柱状改良体が固化する前に、前記柱状改良体に対して基礎杭を打設するステップを少なくとも備えることを特徴とする基礎杭の設置方法。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記基礎杭が棒状の本体部と、前記本体部の円周方向に広がる羽を前記本体部に複数備えることを特徴とする請求項1に記載の基礎杭の設置方法。
【請求項3】
地盤に対して縦方向にのびる下穴を形成するステップと、
前記下穴にセメント系固化材を充填するステップと、
棒状の本体部の周囲に螺旋状の掘削翼を備えた杭を基礎杭としてその軸回りに回転させながら前記下穴にねじ込み貫入することで前記下穴に充填された前記セメント系固化剤を前記下穴の周囲の地盤に侵入させるステップを少なくとも備えることを特徴とする基礎杭の設置方法。
【請求項4】
地中に礫層が存在する地盤に対して縦方向にのびる下穴を前記礫層に至るまで形成するステップと、
前記下穴にセメント系固化材を充填するステップと、
棒状の本体部の周囲に螺旋状の掘削翼を備えた杭を基礎杭として、前記基礎杭の先端が前記礫層に至るまで前記基礎杭をその軸回りに回転させながら前記下穴にねじ込み貫入することで前記下穴に充填された前記セメント系固化剤を前記礫層に侵入させるステップを少なくとも備えることを特徴とする基礎杭の設置方法。
【請求項5】
地盤に対するボーリング調査を行い、前記地盤に礫層が存在しない場合は請求項1~3のいずれか一項に記載の方法を採用し、前記地盤に礫層が存在する場合には請求項4に記載の方法を採用することを特徴とする基礎杭の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は地上設置物に使用する基礎杭の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光発電設備等の地上設置物に使用する基礎杭の設置方法として、例えば特許文献1には基礎杭の外径よりも大径の柱状の杭孔を形成するステップ、杭孔にセメントミルクを注入するステップ、掘削土砂とセメントミルクを撹拌混合して成るソイルセメントにより柱状改良体を形成するステップ、ソイルセメントが固化する前に柱状改良体に基礎杭を圧入すると共に、柱状改良体と基礎杭との間にセメントミルクを注入するステップを行う技術が開示されている。この方法によれば柱状改良体と基礎杭との間に生じる隙間をセメントミルクで埋めることができるので安定した基礎杭構造を得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-108279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に開示された技術では、セメントミルクを生成するためにセメント系固化材と水を現場で撹拌したり、杭孔等にセメントミルクを注入したりする工程が煩わしく、コストの増加を招くという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題を考慮して、施工性が高く、施工コストを抑えることができる基礎杭の設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[第1の発明]
本発明の基礎杭の設置方法は、地盤に対して縦方向にのびる直径D1の下穴を形成するステップと、前記下穴にセメント系固化材を充填するステップと、前記直径D1よりも大きい直径D2の範囲で前記下穴と共に前記地盤を撹拌することで柱状改良体を形成するステップと、前記柱状改良体が固化する前に、前記柱状改良体に対して基礎杭を打設するステップを少なくとも備えることを特徴とする。
[第2の発明]
また、前記基礎杭が棒状の本体部と、前記本体部の円周方向に広がる羽を前記本体部に複数備えることを特徴とする。
【0007】
[第3の発明]
本発明の基礎杭の設置方法は、地盤に対して縦方向にのびる下穴を形成するステップと、前記下穴にセメント系固化材を充填するステップと、棒状の本体部の周囲に螺旋状の掘削翼を備えた杭を基礎杭としてその軸回りに回転させながら前記下穴にねじ込み貫入することで前記下穴に充填された前記セメント系固化剤を前記下穴の周囲の地盤に侵入させるステップを少なくとも備えることを特徴とする。
【0008】
[第4の発明]
本発明の基礎杭の設置方法は、地中に礫層が存在する地盤に対して縦方向にのびる下穴を前記礫層に至るまで形成するステップと、前記下穴にセメント系固化材を充填するステップと、棒状の本体部の周囲に螺旋状の掘削翼を備えた杭を基礎杭として、前記基礎杭の先端が前記礫層に至るまで前記基礎杭をその軸回りに回転させながら前記下穴にねじ込み貫入することで前記下穴に充填された前記セメント系固化剤を前記礫層に侵入させるステップを少なくとも備える。
【0009】
[第5の発明]
本発明の基礎杭の設置方法は、地盤に対するボーリング調査を行い、前記地盤に礫層が存在しない場合は上記第1~3発明のいずれかの方法を採用し、地盤に礫層が存在する場合には上記第4の発明の方法を採用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記第1~5の発明では下穴にセメント系固化材を直接充填する、即ちセメント系固化材を改良対象土と撹拌せずに粉体のまま充填する点が特徴の一つである。従来技術のように地表でセメントミルクを製造したり、地表でセメント系固化材を改良対象土と撹拌したりする必要がないので施工性を向上させることができ、また施工コストを抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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